【250ヤード超】原英莉花の“飛び”の秘密を解説!「右サイドを低くすると…」

「引っかけてしまう」「とにかく右に飛んでしまう」「打球が弱くて飛距離が出ない」。これらで悩んでいるゴルファーは、昨シーズンの女子ツアーのドライビングディスタンス上位3選手、平均250ヤード以上飛ばす女子プロのスイングを参考にしましょう。

今回は、原 英莉花プロのスイングを平野茂プロに解説してもらいました。

ダウンスイングで体の右サイドを低くする!

原のスイング

打球の勢いが弱い人は、持ち球がだいたいスライス系。これをドローに変えれば打球は強くなりますが、持ち球と逆の球筋を打つのにはたくさんの練習量やスイング改造が必要です。早く飛距離を伸ばすには、スライス気味の持ち球をフェードに変える。そしてそれをパワーフェードにするために、原選手のスイングをマネしてください。

フェードはアウトサイド・イン軌道が基本ですが、原選手のダウンスイングからインパクトで右ヒザが左ヒザよりも低くなっていることに注目。右ヒザが高いと、上から打ち込むアウトサイド・イン軌道になるため、フェーズが開いてスライスになってしまいます。一方、原選手のように右サイドを低くすると、アウトサイド・イン軌道でもフェースを開かずスクエアに向けて打てる。

右ヒザを左ヒザより低くするとフェースがスクエアに向けられる。フィニッシュでは右ヒザが左足に近づくのが自然の形。

スクエアフェースでボールをヒットすれば、右回転のスピン量が減るため直進性の高いパワーフェードになるのです。ヘッドスピードをすぐに上げることはできませんが、スピン量を減らすことはすぐにできるので、スピン量のコントロールで飛距離を伸ばしてください。

いかがでしたか? 原選手のスイングのポイントを参考にして、直進性の高いパワーフェードを手に入れてみてくださいね。

スイング=原 英莉花

●はら・えりか/1999年生まれ、神奈川県出身。173cm。21年はミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで3位タイ、大王製紙エリエールレディスで優勝。20-21年シーズンのドライビングディスタンスは257.26ヤードで1位。日本通運所属。

解説=平野茂
●ひらの・しげる/1973年生まれ、東京都出身。早稲田大学野球部から社会人野球の選手としてプロ野球を目指し、その後ゴルフに転向。2013年に東京都・五反田にあるフラットフィールドゴルフ代表として独立する。師匠は叔父の中山徹プロ。

写真=相田克己、田中宏幸

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