松山英樹のコーチ・目澤秀憲のドライバー練習法「3Wでティーショット」

松山英樹のコーチ・目澤秀憲のドライバー練習法「3Wでティーショット」

松山英樹の帯同コーチの目澤秀憲氏に、思い切って「松山英樹になれる練習法を教えてください!」と依頼してみました。すると「それは難しいですね(笑)。でも、近づけるドリルはありますよ」とのこと。

プロ、とくにPGAツアーの強い選手がやっていて、なんといってもスコアメイクをする力が飛躍的に上がる! アスリートゴルファーやシングルプレーヤーになりたい、どんなコースでも好スコアで回りたい人は、3つの“カミワザ”をマスターする練習をしてみましょう。

まずは今回は、ドライバーの“カミワザ”を会得するための練習法をご紹介します。真芯でミートする感覚がつかめるはずですよ。

ティーショットは3Wの練習で上達!

ティーショットの上達はドライバーではなく3Wで練習

 ドライバーは芯で打つことがもっとも大事。大きく曲げずにセカンドショットを好位置から打つと、パーよりいいスコアで上がれるチャンスが広がる。

 「クラブが短くなっても、3W のティーショットのほうが難しいです。なぜならば、3W のフェースはドライバーの半分くらいしかない。この狭いフェースでミートができれば、ドライバーの広いフェースの芯に当てるなんて簡単だ、と思えるようになるし、そうなりたいですね」(目澤)

小さなヘッドでミートできると自信がつく

右傾きの軸をキープし続ける

 ティーアップしたボールは背骨を右に傾け、「右傾きの軸」をキープしながら打ちます(1~5)。右傾きの軸のメリットは、体を右に回しやすくなる(2)。レベルからアッパーブローで振り抜けるのでミートもしやすくなります(4、5)。

 軸が左傾くと捻転不足のトップになってしまう(6)。すると、ダウンスイングでクラブを振る勢いを上体を目標方向に突っ込む動きでつけようとするため、打点がズレてしまうのです(7、8)。

右手が強くならないように注意

 芯に当てようとする意識が強かったり、3W でも飛ばそうと思うと利き手が強くなってしまいます。多くの人は右利きでしょうが、右手が強くなりすぎると右肩が前に出て、ヘッドが外から入ったり上体が目標方向に突っ込んでしまう(×)。

 右傾きの軸がキープできず、左傾きになってしまう原因にもなります。3W はもともとドライバーほど飛びませんから、飛ばさなくてOK。右手の力を抜いてスイングしてください。

いかがでしたか? 目澤コーチの練習法で、真芯でとらえるインパクトを手に入れてみてくださいね!

レッスン=目澤秀憲

●めざわ・ひでのり/1991年生まれ、東京都出身。松山英樹の帯同コーチとして、アジア人初のマスターズ優勝に貢献。ほかにも有村智恵や永峰咲希、河本結など女子プロも指導、サポートしている。

写真=中野義昌
協力=キングフィールズゴルフクラブ

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