
中学3年生からゴルフを始めた26歳女子プロ!パワーアップして昨年の雪辱を果たす
ニュースだけじゃ伝わらない米女子ツアー選手たちの魅力を毎月、現地からレポートします!
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さらにパワーアップして昨年の雪辱を果たす!

●1998年生まれ、韓国出身。24年は「JMイーグル・L A 選手権」4 位、「アニカdriven by ゲインブリッジ」2 位、「シェブロン選手権」「BMW女子選手権」8位など、好成績を収めた。
昨年、西郷真央とイム・ジンヒは、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを競い合った。同賞はもっとも活躍したルーキーに贈られる賞である。7月の「Danaオープン」を終えた時点で西郷が新人賞争いのトップに浮上すると、イムがじわじわとポイント差を詰めたことで、受賞の行方は最終戦までもつれた。
「シーズン中盤までずっとイム選手を意識していて、彼女の順位を毎回チェックしていました。シーズン後半のアジアシリーズで差が開いてくれていたんですけど……」という西郷は、イムの成績に刺激を受けたことで、最後まで気を抜くことなくプレーしたと受賞後に語った。最終的には、2位のイムに年間で86ポイントの大差をつけた。
イムは「マオは年間とおしてスイングが安定していた」と西郷の実力を認める。イムは新人賞に届かなかったものの、昨年トップ10入り6回。新人としては上出来だと思うが、まったく満足していない。「メジャー大会の最終日、バックナインでスコアを落とし、優勝争いから脱落したことが何度かあったこと」を課題にあげた。「優勝争いのプレッシャーに負けたつもりはなかった。ただ、最後まで戦い抜くスタミナと集中力が足りなかった」と、敗因を自己分析。
だから、オフはがっつり筋トレし、パワーアップして昨年の雪辱を果たすつもりだ。今までのゴルフキャリアも段階を踏んで、結果を出してきた。イムがゴルフをはじめたのは中学3年のとき。

多くのトップ選手はジュニア時代から世界で活躍し始める。そんなエリートゴルファーたちと比べると、かなり遅いスタートだった。18年に韓国ツアーに参戦したが、最初の数年はレギュラーツアーと下部ツアーを行ったり来たり。初優勝は21年だった。
「5年間、韓国でプレーした経験を活かして、アメリカでもいい結果を出したい」と貪欲に上を目指す。そういえば、西郷真央も米ツアー未勝利だ。イムと西郷、どちらが先に初優勝を遂げるか注目したい。
いかがでしたか? 海外の選手の活躍から目が離せませんね!
写真=南しずか
PHOTO&TEXT Shizuka MINAMI
●みなみ・しずか/東京都出身。 2009 年より米女子ゴルフツアーを取材。ゴルフ雑誌や「ナンバー」「Sports Illustrated」などスポーツ誌に写真を提供。
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