フェードヒッターでもハイドローが打てる! 『M GLOIRE』の衝撃
フェードヒッターでもハイドローが打てる! 『M GLOIRE』の衝撃
こんにちは、ワッグル編集部の大場です。小誌には、編集部員が実際に打ったクラブや回ったコースなどを紹介する「打ってみたぞ! 回ってみたぞ!」というコーナーがあるのですが、誌面掲載まで紹介できないのはもったいない! と思いましたので、今回わたくし大場が、発売したばかりの『M GLOIRE』を打ってきたので、この場を借りてご紹介します。
まずドライバー。まず結論をそのままの言葉で簡潔に伝えるとすると、
「つかまって上がって飛ぶ」
そう、つかまって上がって飛ぶんです。これには嘘偽りなく驚きました。自分はもともとフェードヒッター(スライサーともいう)で、Myドライバーでドローなんて打ったことがほぼないのです。ナイスショットはストレートか、落ち際でやや右によれてのフェード。ティショットが左へ行くときは大抵が左へまっすぐズドンか、ドチーピンでのOBです。
それが『M GLOIRE』だとナイスショットがハイドロー! いや、ハイドローって本当にあるんですね。ってくらい新鮮でした。動画がないので、文字でしか伝えられないのが残念ですが、クラブで球質が変わるとはまさにこのこと。
「でも、つかまるクラブなんてたくさんあるじゃん」という声も聞こえてきそうです。まぁ、正直それはその通りなんですが、『M GLOIRE』の特徴は、構えた時にあまりつかまりそうな顔をしていないこと。それどころか、少し逃げて見える。これは、M3とM4と同様のテクノロジーである”ツイストフェース”(フェースをあらかじめツイストさせることで、トゥ寄りヒットならフック回転を、ヒール寄りヒットならスライス回転を抑制する技術)を搭載したことが要因だそうです。構えた時からフェースがかぶっていると、どうしても違和感があって気持ちよく振れない=いい球が打てない、という悪循環に陥ることがありますが、『M GLOIRE』にそれはなく、気持ちよく振り抜けたことも、いい球が打てた要因だと思います。
ここまではおおよそドローが打てた要因ですが、私が打てたのは「ハイドロー」。「ハイ」=高い球の要因はなんだったのか。要因は1つではないでしょうが、今季のトレンドでもある「カーボンクラウン」の採用など、特性の異なる素材を組み合わせた「マルチマテリアル」による低重心化、が大きそうです。なんかわかったようなこと書いてすみません。
あと1つ! 触れておきたいのが純正シャフト。グローレといえば、どちらかというとパワー不足に悩む人でも、やさしく飛ばせるモデルという印象が強いシリーズです。それゆえ、シャフトもそういった層のゴルファーに向けて設計されているというのがこれまでの印象でした。しかし、今回使わせていただいた純正のSシャフトは、HS43m/秒くらいの私でもしっかり振れました。この完成度の高さ、ぜひ試してみてほしいと思います。
ドライバーに負けず劣らず球が上がって飛ぶアイアン
続いてアイアンも打ってきたのでご紹介します。
アイアンは、最近流行りの「飛び系」に分類されるモデルと言っていいと思います。普段PWが115yくらいの飛距離の私、『M GLOIRE』のPWだと130yくらいでした。でも正直、最近のアイアンはどれも飛ぶので、飛距離には驚かなくなりましたね笑
そんな中、1番感じたのは球の上がりやすさ。それをもっとも実感したのが、フェアウェイバンカーから打った5番アイアンでヒールヒットしたときです。打った瞬間「やばい!」と思った球は、予想を超える高さで180y先のグリーン周りまで飛んでくれました。これにもちゃんとした技術の裏付けがあります。1つはフェース全面の反発エリアを均一にする「リブコア エイチ・ティ」。もう1つが、ドライバー同様「マルチマテリアル」による最適重心設計。いや、ほんとよく考えられていますよね。
「飛び系」というと、「ロフト立てただけで、グリーンには止められないでしょ」とよく突っ込みを受けます。でも実際コースで使うと、しっかりグリーンに止まるんですよね。この日は結果だけ見ても、アイアンでグリーンをとらえた球が、転がってオーバーすることがありませんでした。しっかりとスピンがかる、そして球の高さが出る。だからグリーンに止まる。そのあたりに実戦で確実に戦力になってくれる頼もしさを感じました。