31歳にして覚醒した女子プロ!2人のキャディが好調の秘訣か…?
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努力を重ねた遅咲きの快進撃
ローレン・コフリンは、今季2人のキャディとタッグを組んでいる。エースキャディはテリー・マクナマラ。アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)や上田桃子らのバッグを担いできた大ベテランキャディだ。
マクナマラは、自身の年齢などを考慮し「年間通して毎試合担ぐのはつらい」と、シーズ開始前にコフリンに伝えた。コフリンもそれを理解し、マクナマラがオフの週はジョン・ポンドが2人目のキャディとしてバッグを担ぐことになった。ポンドはコフリンの夫である。
昨年まで勤めてバージニア大学の仕事を辞め、今年からキャディに転職。ポンドは年間通して妻のバッグを担ぐことを希望しているが「四六時中、一緒にいるのはちょっと……」と妻は乗り気ではない。そこで普段は、ほかの選手のキャディを務めている。
今季のコフリンは、どちらのキャディと組んでも好成績を残している。7月のCPKC女子オープンで初優勝を果たすと、翌月のISPSHANDAスコットランド女子オープンも制した。その2大会ともマクナマラがバッグを担いだが、夫のポンドと組んだメジャー2試合でもトップ5入り。
年間ポイントランキングは5位(10月5日現在)につけるなど、31歳にして覚醒したかのようだ。
振り返ってみると、ジュニア時代は目立った結果が残せず、大学進学の際にはゴルフ部からスカウトされなかった。プロになってからも低調なままで、真剣に引退を考えたこともあった。だからこそ「ここに辿り着くまで一生懸命努力してきました。この結果に私自身が驚いています」と2勝目をあげた会見で笑顔が弾けた。
大学時代からコフリンを知る夫のポンドは「昔からアイアンがうまい選手。それに加えて、今年はグリーン周りのショットとパッティングが安定している」と勝因を語ってくれた。キャディ2人体制の遅咲きの快進撃は、はじまったばかりである。
いかがでしたか? これからのコフリンの活躍に期待です。
写真=南しずか
PHOTO&TEXT Shizuka MINAMI
●みなみ・しずか/東京都出身。 2009 年より米女子ゴルフツアーを取材。ゴルフ雑誌や「ナンバー」「SportsIllustrated」などスポーツ誌に写真を提供。
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