HS40m/sで230ヤード以上飛ばすには…?アッパーブローで飛距離アップ
一般アマチュアと女子プロのドライバーのHS(以下・ヘッドスピード)は「40m/秒前後」と同じなのに、飛距離は20ヤード以上もの差が出る。
その違いが何かを石井忍プロコーチに聞いてみると、弾道データをもとに驚くべき事実を教えてくれた!
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意図的なアッパーブローはミスのもと
「35度前後の落下角を作り出すには、アッパーブローでのインパクトは不可欠です」と石井。ただし、それは意図的に作り出すものではないともいう。
正しい作り方は左肩からヘッドまでを一直線にするインパクトで、シャフトのしなり戻りを使ったアッパーでヒットする。「これも数値でいえば”3度アッパー”が理想です」。
その「一直線」の作り方も切り返しからインパクトまでのシークエンス(一連動作)が大切で、下半身から上半身、クラブの順で動かすことで正しい軌道や入射角、打点が安定する。トップから動かす順番を意識しながら一直線を作ろう。
スイングをアッパーにするとヘッドが早く落ちてダフったり、ボールに届かずトップしてしまう
トップからインパクトまでのシークエンスは「脚→腰→胸→腕→シャフト→ヘッド」の順
インパクトまでに動かす順序が大切。順序が反対になると、クラブが外や上から入ってしまい、飛ぶ落下角が作り出せない
肩からヘッドまでを一直線にするイメージ「シャフトのしなり戻り」でアッパーを作る
ヘッドをかち上げるのではなく「一直線」のイメージで、しなり戻るシャフトでアッパーブローを作り出す
スクエアグリップの人は「体の真ん中で一直線」でいいが、フックグリップの人は「体の左寄りで一直線」を作る。これはハンマーでモノを強く叩くときと同じ。ハンマーをフックグリップのように左手を上からかぶせて握ったときは、体の中心で叩いても力を出し切れない(×)が、左手を体の左寄りにすると強く叩ける
いかがでしたか? ヘッドまでの一直線を意識して、アッパーブローを作ってみてください。
計測モデル=手束 雅
●てづか・みやび/2000年生まれ、徳島県出身。22年日本女子オープン出場やマイナビネクストヒロインゴルフツアーでの優勝経験のある選手。石井忍に指導を受け、次なる目標のプロテスト合格に向けて邁進中。
レッスン=石井忍
●いしい・しのぶ/1974年生まれ、千葉県出身。プロゴルファーから指導者への道と進み、エースゴルフクラブを主宰。ツアープロコーチとしては政田夢乃や都玲華らを指導。ほかにもトーナメント解説者、ジュニア育成などゴルフ界で幅広く活躍している。
写真=相田克己
協力=エースゴルフクラブ 千葉
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