ゴルフ初心者は何を練習すべき?人気コーチが解説
レッスンをはじめて20年以上。競技ゴルファーやプロゴルファーを教えることもありますが、私は今でも一般のアマチュアを多くレッスンしています。
なかには「クラブをまったく握ったことがない」という未経験者もいますが、30分あればある程度、ボールに当たるくらいにはできます。
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ゴルフ初心者が目指すスコアってどのくらい?
何度かレッスンに通ってからラウンドデビューする人には「ビギナー用のパー設定」を教え、それを目標にしてもらっています。ビギナーがパー4を4打で上がるのは困難。
だから、下記の表にある実現可能な目標打数を設定してあげます。そうするとスコアアップも早くなりますよ。
ビギナーが最初に目指すのはダブルボギーペースの108。パー4なら6打でOK。3~4打でグリーンオンして、2~3パットで決めるスコアを目標にしよう。108以下になれば、晴れてビギナー卒業だ!
初心者はここから!スイングをわかりやすく解説
スイング解説①:まずはアイアン選びから!8番がおすすめ
最近のアイアンはロフトが立ってきているので、最初は7番より8番がオスス
スイング解説②:手元は「タテ方向の上下」に、体は「ヨコ方向の左右」に動かす
はじめてクラブを握る人は、ゴルフスイングをすごく複雑だと思っている人が多いのです。しかし、手元と体の動きを分離して考えるととてもシンプルになる。
アドレスからフィニッシュまで手元はタテ方向の上下に、体はヨコ方向の左右に動かすだけです。その原理を理解してから、下の手順でボールを打ってください。
大事なことは、手元をヨコや斜めに動かさないこと。ビギナーだけでなく、ゴルフ歴の長い人でも勘違いしていることがありますが、手元を横に動かすと体も回らないし、手打ちになってしまいます!
グリップは手のひらではなく、指で握るのが基本。クラブを速く振れる
スイング解説③:腕は下から上に曲げるだけ!
体を右に回したら、両ヒジを下から上に曲げると手元がタテ方向に動く
練習場ではアプローチを意識しよう!
練習場に通いはじめるといろいろなクラブを打ちますが、どのクラブも同じスイングをするのが上達への近道です。
クラブは一番長いドライバーが45インチ前後、一番短いウエッジが35インチ前後なので、その中間の40インチ前後のUT(4Uか5U)を打つとどの番手もうまく打てるようになります。
その際は、アドレス時の体と手元との距離をつねに一定にすることを心がけてください。
もうひとつ練習場で意識してほしいのはアプローチで、上から打ち込むようにしてください。
練習場のマットはヘッドがすべってくれるので、下からのあおり打ちでもうまく打ててしまいますが、本番の芝ではすべてダフリになってしまいますよ。
アプローチ解説①:体と手元の距離は「拳2個分」
体と手元の距離は「拳2個分」離すのが目安。長いクラブになるほど手元が体から離れやすいので注意!
アプローチ解説②:30ヤードのアプローチでもヘッドは腰より上に
30ヤードのアプローチでも手元をタテに動かす。手元が腰の高さにきたときにヘッドが手元より高く上がればOK
ヘッドが高く上がればダウンスイングで打ち込める。ダフリやザックリを防ぐにはこの打ち方のほうが〇
アプローチ解説③:低いトップからの払い打ちはNG
30ヤードでもヘッドは腰より上にノーコック(手首をタテに曲げない)スイングは、トップが低くなるのでボールを上げようとして、無意識にアッパー軌道で打ってしまう
インパクト直後にヘッドが手元より前に出る形(ハンドレイト)になると、あおり打ちになってしまう
ラウンドデビューしたらパッティングでスコアアップを目指そう
ラウンドデビューしたビギナーは、パット数を減らすだけでスコアは一気に縮まります。
パッティングは方向性よりも距離感がカギです。狙った方向よりもとんでもなく大きく横にズレる人はいませんが、大ショートや大オーバーしてしまう人はたくさんいます。距離感を養うには、カップを見て素振りをしてください。目標を見ながら素振りをすると、スピード感や振り幅が自然にイメージできます。
また、ショットではスタンスを狭くするのもスコアメイクのコツ。ドライバーならOBを減らすことができますよ。
パッティングのポイント①:カップを見て素振りをしよう
カップを見ながら素振りをしたあと、ボールを打つ直前にもカップを見て「何メートル打つのか」距離を再確認する。
ボールを見てしまうとフェース面や軌道が気になって距離のことを忘れてしまう。
パッティングのポイント②:目標を見ながら投げて距離感を鍛えよう
狙ったところに物を投げるとき、目標を見ながら投げると誰でも距離感が出せる(○)。見ないで投げると難しい(×)
慣れてきたらドライバーも強化しよう!
ビギナーにとって難しいドライバーは、スタンスを狭くしたほうがミスヒットが減る。体を回しやすくなるので飛距離も伸びる。
ドライバーのポイント:極端なフックグリップはNG!
左手の親指と人差し指の隙間が右肩を指すグリップがベスト(〇)。体より右を向く極端なフックグリップは曲がりやすくなってしまう(×)
いかがでしたか。関コーチのレッスンをぜひ参考にしてください。
レッスン=関 浩太郎
●せき・こうたろう/1974年生まれ、茨城県出身。研修生を経て米国にゴルフ留学。帰国後、「SEKI GOLF CLUB目黒」をオープン。レッスンコーチ、クラフトマンとして活躍。
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