PGAツアーの“最新弾道計測器”がヤバすぎた…!8台のカメラで弾道を計測
最近のツアープロは、トラックマンやフライトスコープといったポータブルな弾道計測器を持ち歩くのが一般化している。
球筋は目で確認することができても、インパクト時の詳細なヘッド軌道やボールの回転数といったものは目で確認することが難しいが、計測器を使えばそれがわかる。
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テクノロジーの進化と手作業
ポータブル弾道計測器が登場した15年以上も前、練習場でトラックマンを使用していたチャールズ・ハウエルがこんな感想を漏らしていた。
「トラックマンを使用するまで、僕のドライバーショットは、インパクト時のヘッド起動はアッパー気味だと思っていたのに、計測すると少しダウン軌道だったことがわかって驚いた」
プロであっても、インパクト付近の感覚を可視化することの大切さを知ったいい機会だった。
あれから月日が経ち、今では弾道計測器もかなり一般化し、多くのプロがその恩恵を理解し、練習場などでスイングチェックに活用しているが、この技術はテレビ中継にも利用され、お茶の間でプレー中のショット弾道を追うことができる。
ティーイングエリアの後方には専用のセンサーが置かれ、フェアウェイなどではハンディーカメラに取り付けられたセンサーが弾道をキャッチする。どれもこれも、技術の進化による結果である。
さて、近年の米ツアーの会場では、また別のサービスが会場に訪れたギャラリーの目を楽しませている。先の全米プロの練習場では、大きなスクリーンに選手の弾道が表示されていた。練習場で練習している選手の弾道を、打席後方に設けられた合計8台のカメラが捉え、弾道や飛距離を表示している。
こちらはすでに数年前から登場し始めたサービスなのだが、気になったことがあった。練習場で打つくの選手の弾道を同時に表示したり、数名の人気選手の弾道のみを抽出して表示したりしているが、このカメラはどうやってその選手の名前まで知るのだろうか?その答えは単純だった。
練習場のカメラはトップトレーサーという会社が提供している技術なのだが、現場にいる会社のスタッフが手作業で選手の位置をカメラの捉えた場所とマッチさせ、スクリーンに表示させているのだ。8台のカメラは、練習場の打席(*打席はボックスにはなっていない)のほぼどの位置から打っても位置を把握することはできるものの、機械はその選手が誰なのかまでは理解できない。この点を人間がカバーしているのだ。
この次は、選手の打っている番手まで表示してくれたら完璧だなあ、と思うのは、こちらのわがままかな?
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