34歳・ベテラン米女子プロに突撃取材!ケガから復活し“初優勝”できた理由とは?
ニュースだけじゃ伝わらない米女子ツアー選手たちの魅力を現地からレポートします!
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Tough Girls No.114 ケガからの復活 必死に掴み取った1勝
ジョディ・エワート・シャドフは2022年10月、カリフォルニア州サティコイクラブで開催された「LPGAメディヒール選手権」で米ツアー初優勝を飾った。米ツアー出場246試合目、34歳のことだった。「チームのみんなが私以上に私のことを信じてくれて、サポートし続けてくれたことが大きかったです」と試合後に勝利の秘けつを語った。
数年前に背中のケガをしたときは「もう、これ以上プレーできない」と心が折れたという。そのケガの影響で、21年シーズンは出場した19試合のうち11度の予選落ち。それでも決して諦めず、コーチとともに痛みが出ないスイング改造に取り組んだ。その結果、以前よりも下半身を使えるようになり、飛距離が向上。
ショットの正確性も増した。コーチの支えがあったことは大前提として、シャドフ自身が必死につかみ取った1勝だった。米ツアー6年目のエマ・タリー(米国/28歳)は、そんな努力家のシャドフと仲がいい。2人は米ツアー唯一のダブルス戦「ダウ・グレート・レイクス・ベイ・インビテーショナル」で3年連続、タッグを組んで出場。
2023年は首位に3打差の3位タイに入った。タリーは友人を讃える。「ジョディは試合が終わるまでプレーを諦めないし、試合中はずっと冷静で落ち着いていてすごいなと思います。普段から寡黙ですが、たまに口を開いたと思ったら、結構おもしろいことをいうところも好きです」。そして、タリーは22年の初優勝に刺激を受けたという。
「毎年、次々に若い選手が出てきて優勝しています。だけど、遅咲きの選手もいる。私もまだ優勝経験がないので、諦めずにプレーして、ジョディに続けたらいいなと思います」。シャドフも1勝で満足する気はさらさらない。「どのメジャーでもいいから勝ちたいし、もしパリ五輪に出場できたらいい結果を出したいですね」。24年1月7日に36歳になるが、まだまだ闘志は尽きない。
いかがでしたか? 海外で活躍する選手にも注目してみてくださいね。
Jodi Ewart Shadoff ジョディ・エワート・シャドフ England
●1988年生まれ、イギリス出身。23年のトップ10入賞回数は6回。「ダウグレートレークスベイ招待」3位、「CP女子オープン」8位、「BMW女子選手権」5位など、好成績を残している。
写真・文=南しずか PHOTO&TEXT Shizuka MINAMI
●みなみ・しずか/東京都出身。 2009 年より米女子ゴルフツアーを取材。ゴルフ雑誌や「ナンバー」「SportsIllustrated」などスポーツ誌に写真を提供。
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