“正しいアドレス”のカタチはどっち…?チェックするポイントをプロが解説

自分のスイングをスマホなどで動画撮影してセルフチェックするアマチュアは多い。そのとき、どこを見てどう直せばいいか、また直さなくてもいい部分をプロコーチが詳しく解説!

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じつは真っすぐではない! 上半身は少し右に傾くのが正解

アイアンでも10度前後は傾く

おヘソと顔の中心を結んだラインが右に傾いていればOK。ドライバーだけでなく、アイアンでも上半身は10度前後傾ける

右手が下にあるから右肩は少し低くなる

セルフチェックで一番大切なことは、アドレスの確認です。まずは、上半身の傾きを確認しますが、地面に対して垂直が正しい姿勢ではありません。ゴルフのグリップは左手が上で、右手が下になります。そのまま構えると右肩が下がって「上半身がやや右に傾く」のが正しい構えになります。その姿勢を作れているかをチェックしましょう。

ココは気にしなくてOK! スタンス幅は広くても狭くてもいい

スタンス幅は「肩幅を目安」といわれるが、多少狭くなったり、広くなっていてもOK

右腕が前に出るのはNG! 右腕と左腕は重なって見える

右ヒジをシャツに触れるくらい軽く曲げておくと、左腕と右腕が正しい重なり方になる

窮屈なテークバックは右腕に問題あり!

プロコーチは、必ず後方からもアドレスを確認します。そのときチェックしているのが右腕と左腕が重なって見えるかどうかです。右腕に力が入って一直線に伸びていると、右腕が前に出て“突っ張った姿勢”になってしまいます。すると、テークバックがすごく窮屈になってしまう。右腕はヒジを軽く曲げて、後方から見たときに左腕と重なるのが正しいポジションです。

右腕が伸びていると、左腕よりも右腕が前に出て見える

右腕が伸びていると体が回らず軸が傾く

右腕が完全に伸びているとテークバックで右ヒジをたためない。体が回りにくくなり、軸が傾いてしまう

ハーフウェイバック以降手元をタテに上げる

バックスイングの撮影は後方からがオススメ。理想は胸の中心と手元が重なっていることだが、体の幅内に収まっていればOK

バックスイングでは、ヘッドがアウトやインに上がっていたり、コックのタイミングなどが気になると思います。でも、ヘッド軌道やコッキングは気にしなくても大丈夫。バックスイングでは「手元が体の幅から外れていないか」、その1点だけを確認してください。手元が外れていなければ手打ちにはなりません。ハーフウェイバック以降は手元をタテ方向に上げる感覚をもってください。

体が回らず手元だけを動かすと、バックスイングの早い段階で手元が体の幅から外れてしまう

ココは気にしなくてOK! 少しインやアウトに引くのは許容範囲

ヘッド軌道の理想はオンプレーンだが、少しアウトやインサイドに引いたり、フェースも少し開いたり閉じているのは許容範囲

ココは気にしなくてOK! コッキングはしてもしなくても問題なし

コッキングをするプロもいれば、ノーコックで打つプロもいるので、コッキングを「する・しない」は気にしなくていい部分

左ヒジを曲げた高いトップはNG!

体が硬い人やシニアゴルファーは、手元が時計の文字盤の9時の位置まで上がれば十分。左ヒジを必ず伸ばそう

トップは「高さ」を気にする人が多いのですが、大切なのは「遠さ」です。手元が体から遠ざかり、離れていることがポイント。手元の高さは時計の文字盤の9時から11時の範囲にあれば十分。ダウンスイングの軌道を、オンプレーンの正しい軌道で下ろしやすくなります。トップを高くしようとして左ヒジが曲がり、手元が近くなるのがもっともダメなパターンです。

左腕はトップまで伸ばしたまま。コッキングをするときも左ヒジは曲げないようにする

右手を遠ざけながら体を回して左手を伸ばす

右腕を伸ばした状態から左手を右手に合わせると、左ヒジを曲げずに体を深く回す感覚がわかる

左ヒザを曲げるのはアリ体が回しやすくなる

トップで左ヒザが内側に入るのはOK。左ヒザを動かすことで、上半身が回りやすくなって手元が遠くまで動く

いかがでしたか? 長谷川コーチのレッスンを参考にしてみてください!

レッスン=長谷川泰之

●はせがわ・やすゆき/1978年生まれ、新潟県出身。研修生を経て、2010年にPGAティーチングプロの資格を取得。幅広いゴルファーから支持され、2019年にはPGAティーチングプロアワード優秀賞を受賞。

構成=野中真一 写真=相田克己
協力=プレミアムゴルフスタジオ代官山

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