体を動かしすぎはNG!アプローチ成功のポイントを女子プロが解説
〝なっち先生〞こと大谷奈千代が、コーチに転身して気づいた「プロとアマチュアの考え方の違い」は、スイングの改造や強化以上にスコアアップの効果がある。そこで「頭と心の中を変えるレッスン」を毎月掲載!
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「コンパクトでも体をしっかり回す」の勘違い
ショットはいいのにアプローチがダメ。ラウンドではどちらもうまくいくときがなかなかない、ことを経験してるゴルファーは多いはずです。
解決のためにキーとなる言葉や考え方は「飛ばすショット」と「飛ばさないショット」で、ドライバーから100ヤードくらいまでのボールを遠くに飛ばしたいショットは、上半身も下半身も大きく捻転させる。体をねじることでパワーを溜め込み大きな飛距離を生み出します。一方、グリーンやピンが近いアプローチの距離は、飛ばすショットほど躍動的に動く必要がありません。
すると「フルショットしない」「コンパクトに振る」ということになり、距離感を調節しようとしますが、そのときに手だけで振ってしまう手打ちで振り幅を調節するとミスしやすい。これは超メジャーなミスの原因なので、わかっているし、気をつけている人も多いですよね(たまに忘れてしまう人も結構いるようですが・苦笑)。
問題は「体を回して打ったのにミスヒットした」ですが、上半身と下半身を回しすぎるのもじつはNG。すぐに思い当たるところでは、動きすぎると軸やクラブの軌道がズレたりブレる、でしょうが、上半身と下半身の捻転はダウンスイングでクラブをインサイド・アウトに振り抜きやすくする効果があります。上下のクラブパスはアッパーブローになりやすくなるため、スイングの最下点がボールの手前になってダフリ・トップが出てしまうこともあるのです。
手打ちは危険、ならば積極的に体を動かす。そう思っての「動かしすぎ」もアプローチの勘違いのひとつなので、気をつけてみるといいでしょう。アプローチ成功のポイントとなるのは「胸椎を回旋させる」です。胸をバックスイングでは右、切り返しからフィニッシュに向かっては左に向ける。そうするとクラブを胸の前に保つこともできます。フルショットしない距離になったら「胸を回す」を重要視する頭と心に切り替えて、ベタピンをゲットしてください!
いかがでしたか? 大谷さんのレッスンを参考にしてみてください!
大谷奈千代
●おおたに・なちよ/1984年生まれ、兵庫県出身。05年のプロテストに合格。ステップアップツアー2勝、11年には賞金シードを獲得。現在はレッスンにやりがいを感じ、コーチに転身。アマチュアやプロの卵を精力的に指導している。
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