中島啓太、“300ヤード”飛ばす秘訣は?「グローブのロゴを…」と解説

今季の男子ツアーは、フレッシュな顔ぶれが台頭している。好調な選手はドライバーの勢いと安定感もすごい!そのスイングでマネたいポイントを解説する。

今回は中島啓太プロのスイングです。

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胸を右に向けながら腕を下ろしている

Point グリップエンドを右斜め下に引っ張ってクラブを下ろしている

今、日本の男子ツアーでもっともドライバーショットが安定しているといわれる中島啓太選手ですが、安定感を生んでいるポイントがダウンスイングでの「間(ま) 」です。切り返した直後に目標と逆方向にグリップを引っ張っている(❹)。すると、ダウンスイングでは胸が右方向を向いたまま、腕が下りてきます。この動きによって下半身よりも上半身がワンテンポ遅れる一瞬の「間」ができる。「間」があることによって、ダウンスイングのテンポが安定。インパクトのタイミングを合わせやすくなるのです。

Point 頭は右サイドに残し手首を返さない。左肩も開かない

アマチュアゴルファーは切り返し直後に、グリップエンドをボールに向けるように力を入れるタイプが多いのですが、そうすると上半身が突っ込んでしまうので「間」ができません。下半身よりも上半身が先に回ってしまうエラーが起こってしまうので注意してください。もうひとつのポイントは、フォローの手首の使い方です。中島選手は左手を返さずに、グローブのロゴを目標に向けたまま動かしています(❻)。

手首を返してしまうとフェースが開いたり、閉じたりしてインパクトが安定しませんが、中島選手のように左手の甲を目標に向けたまま振り抜けば、スクエアフェースのままボールを打てるので打球に安定感が増すでしょう。

いかがでしたか? 中島選手のポイントを参考にしてみましょう!

中島啓太
●なかじま・けいた/2000年生まれ、埼玉県出身。177cm、75kg。今シーズンは開幕戦から好調をキープし、ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメントでは、プロ転向後初となるツアー優勝を果たす。フリー。

解説=岩本肇
●いわもと・はじめ/1974年生まれ、東京都出身。PGA公認ティーチングプロA級の資格を取得。現在は東京・多摩市のGolf Streetを拠点に幅広い年代層のゴルファーをレッスン。過去には男子プロの中島啓太を指導していた

写真=ゲーリー小林 構成=野中真一
取材トーナメント=BMW 日本ゴルフツアー選手権
※選手の記録は7月20日現在のもの

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