武井壮!「悔しい」けどそれ以上に収穫があったスクラッチ戦

百獣の王こと武井壮が、ツアープロを目指していろいろな経験を積むのがこの企画。5月には、男子ツアーの「ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント 2023」のスクラッチ戦に出場。ツアープロと同組で回る競技ゴルフを通じて、武井が感じたこととは?

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「プロでもミスするしボギーを打つ。失敗は恥ずかしくない!恐れることもない!」

アマチュア選手として、今年2度目の試合に出場してきました!1戦目の3月末の北九州オープンは難しいコース(門司ゴルフ倶楽部)でしたが、初日に70台のスコアを出せて予選を通過。いい集中力でプレーできたと思うし、アイアンがいい感じで当たっていました。

しかし、今回は「試合で結果を出したい!」という気持ちが強くて、入れ込みすぎてしまいましたね。前日の練習もスイングに悩んで寝れなかったり、初日が終わったあともテレビの2時間生放送が0時まであって、それが終わってから24時間営業の練習場にいって、また1時間くらいしか寝れなかったりというのもありましたが、さまざまな面で「よりいいショットを打たなくては」と思って取り組んだことが、マイナスに出てしまいました。

アマチュア選手が出場するスクラッチ戦にもプロ2名が同伴。2日目の最終日は池田勇太プロと、このコーナーにゲスト出演(22年8月号)してくれた植竹勇太プロとの組み合わせに。「歴代賞金王・ツアー通算21勝と若手のホープと、同じティーから回って間近で僕のプレーを観られる。プレッシャーに感じないわけがないじゃない!(笑)」と武井
毎ホール、ギャラリーからの拍手や声援に応える武井。上げた手のグローブの黒さから練習量の多さがうかがえる。1回の練習時間は2時間から、長いときには6時間を超え、寸暇を惜しんで上達に励んでいる

ありがたいことに、僕の組には結構な数のギャラリーがついてくれて、勝俣凌プロ、山浦一希プロや池田勇太プロ、植竹勇太プロ、2日間で4人のプロと回らせていただきましたが、ギャラリーに囲まれ、現役のツアープロに観られながらのプレーがいかに難しいかも痛感しました。大勢のギャラリーのなかでプロと回るのは、トーナメントの試合前日のプロアマ戦で何度も経験していますが、それとはまったく違いますね。プロアマ戦はベストボールだったりするので、今回のスクラッチ戦のようにミスは全部自分のせい。最後まで自分でなんとかしなくてはいけません。そのプレッシャーは比ではなく、初日の前半ハーフは生まれてはじめてくらい体が自由に動かなかった。でも、それをずっと感じながら2日間プレーしていたら、慣れてくるんです。プレッシャーはあるんだけど、徐々に振れるようになってきたし、イメージどおりの球が打てるようにもなってきて、初日の前半は47も打ってしまいましたが、後半は39。2日目はなんとか70台を出したかったけど42・42の84と、とても悔しい結果でした。

運も実力のうちというが、キックが悪かったり、ボールの約半分がカップを覗いているのに入らない、バンカーでは目玉になったりなど、アンラッキーが多かったのが残念……

しかし、収穫もありました。今まではミスしてダボやトリ、80を打ったら恥ずかしい。まだ人前で見せられるゴルフじゃないなと思っていましたが、そういう気持ちがなくなってきた。トッププロでもボギーを打つし、それを観ているギャラリーのみなさんはいいボギーはわかってくれているし、いい球が出れば歓声をあげてくれる。悪いプレー、悪いスコアがどうこうではなく、いいプレーを積み重ねることが大事で、悪い結果になったら嫌だなぁという気持ちが攻める気持ちをなくさせて、弱気にもさせる。そういうのがよくないと学んだので、今後の試合では精神的な不安を感じながらも攻めていける気がします。

次はいよいよ、PGA(日本プロゴルフ協会)のティーチングプロ資格取得のプレ実技審査。それに向けての大きな収穫を得た2日間でした!(※武井は6月6、7日のプレ実技を75・78でまわって合格基準を満たし、7月13、14日に行なわれる実技審査へ進んだ!)

いかがでしょうか? 武井さんの今後も応援していきましょう。

武井 壮
● たけい・そう/スポーツ、芸能の枠を超えて活躍するマルチタレント。YouTubeでは「武井壮百獣の王国」を配信中。
●オフィシャルサイト gogotakei.com/
●twitterアカウント @sosotakei
●インスタグラムアカウン sosotakei

写真=ゲーリー小林
取材トーナメント=ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント 2023

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