1番飛んだのはどれ…!?「アイアン7モデル」を一気試打!【人気記事】
今回は、「ワッグルONLINE」で6月下旬に公開した記事の中で、アクセス数が多い人気のレッスン記事TOP3を紹介していきます。
まず紹介するのは、第3位の記事です。
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第3位:「強烈スピン」グリーンにビタ止まりする球が打てるウェッジ!日下部プロが試打
スコアアップのカギとなるウエッジ・パターの最新テクノロジーと、ギアの造詣が深く、多くの試打テスターを務める一面もある日下部光隆プロが“ショートゲーム巧者”の目線で試打感想を語る。
編集部オススメのモデルのなかからあなたのショートゲーム上達に役立つモデルを探そう!
グリーンに噛みつくハイスピンウエッジ
フェース溝の角が鋭い「37Vグルーブ」を搭載し、スピン性能の高さに定評のあるキャロウェイ「JAWS」ウエッジ。新しくなった「JAWS FORGED」はその名のとおり、軟鉄鍛造ヘッドを採用して、打感のよさが味わえるモデルだ。プロツアーで長年愛用された名器、2007年モデルの「X FORGED」ウエッジの形状を踏襲し、やや丸みのあるリーディングエッジと高めのヒール部によって、フェースを開いても閉じても性能を発揮できる安心感のあるフォルムに仕上がっている。ロフト角56~60度には、「JAWS RAW」で採用された「Zグラインド」をラインナップ。さまざまなライに対応できるソール形状で、多くのゴルファーが恩恵を受けられるだろう。
効果的なグラインドで抜けのよさが体感できる
スピン性能の高さがとても印象的です。心地よい打感とやや強い出球で飛んで、グリーンに落ちてから強いスピンでしっかり止めることができる。「Zグラインド」は一見するとソール幅は広く見えますが、後方はグラインドされていて、実際に地面に触れる部分は小さくなっています。リーディングエッジにも大きめの面取りが施されているので、地面に刺さりにくい。バンスを活用して抜けのよさが発揮できます。
ノーメッキフェースと溝の効果で強烈スピン
「JAWS FORGED」のヘッド仕上げは、クロムメッキとチャコールブラックの2種類がラインナップ。いずれもフェース面はノーメッキとなっていて、「37Vグルーブ」と溝と溝の間のミーリング「マイクロフィーチャー」と相まって、強烈なスピン性能を得ることができる。
JAWS FORGED
SPEC ●ヘッド素材/軟鉄 ●ロフト角(バンス角)/【Cグラインド】 46(10)、48(10)、50(10)、52度(10度)、【Zグラインド】 54(12)、56(12)、58(9)、60度(9度) ●ライ角/64度 ●総重量/約476g(56度・Dynamic Goldバーガンディ(S200) ●長さ/35. 25インチ(56度)●シャフト(フレックス)/Dynamic Goldバーガンディ(S200)、N.S.PRO MODUS³ TOUR115(S)、N.S.PRO 950GH neo(S)ほか ●価格/3万3000円
●商品の問い合わせ/キャロウェイゴルフ ☎ 0120-300-147 callawaygolf.jp
試打・解説=日下部光隆
●くさかべ・みつたか/1968年生まれ、神奈川県出身。173cm、76kg。ショートゲームのうまさに定評があるレギュラーツアー通算3勝の実力派プロ。近年は東京都世田谷区のWASSゴルフスタジオでのレッスン活動のほか、シニアツアーにも参戦中。
構成=コヤマカズヒロ
写真=小林 司
協力=日神グループ 平川CC
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第2位:最新アイアン10モデルを一気試打!鹿又芳典が特徴を解説
ツアープロが愛用するモデルから飛距離性能が話題の飛び系まで、アイアン25本を厳選して試打!
鹿又には全モデルの特徴を分析してもらい、4人のアマチュアには相性のよいモデルを選んでもらった。
ゴルフを簡単にしてくれるエントリーモデル
つるや アクセルGF
ビギナーや100切りができない人は「アイアンが難しい」と悩んでいると思いますが、そんな人に使ってほしいのが「アクセルGF」。ダフリに強くて、曲がり幅が少ないのでコース内でのミスショットが大幅に減ります。ゴルフをすごく簡単にしてくれるアイアンです(鹿又)
(シニア代表・小澤さん)ソール幅が広いので、アドレスしたときのヘッドの座りがいい。それと、このカーボンシャフトは軽いけど挙動が安定しています。今までスチールシャフトを使っていましたが、これなら違和感なく使えそうです。
(アスリート代表・今田さん)私が打つと7番で200ヤード以上は飛びますね。ボールスピードが速くて強い弾道で飛ぶので、パワーヒッターは6番アイアンをユーティリティの代わりに使うのもアリだと思います。高さが出るのでグリーンで止まる弾道が打てます。
噂通りの完成度!スピン、操作性がトップレベル
プロギア PRGR 01
ギア識者の間でも高く評価されている「PRGR 01」ですが、確かに完成度が高い! 顔のよさはもちろん、スピン性能、抜けのよさ、操作性、打感など中・上級者がアイアンに求めることがすべてそろっている。アスリートモデルとしては決して難しく感じないのも魅力です(鹿又)
(アスリート代表・今田さん)プロギアは個性の強いクラブを作る印象がありますが「PRGR 01」は超正統派のアイアンです。アイアンに求める性能がそろい、バランスもいい。中級者以上であればどんなタイプのゴルファーにもマッチすると思います。
(中級者代表・生方さん)アスリートライクなモデルですが、手ごわさはまったく感じませんでした。むしろ、見た目も弾道も切れ味があって大満足! 近ごろやさしいアイアンの顔がよくなってきましたが、やさしさも大きくレベルアップしていることを実感しました。
スピン重視の「01」。「02」はさらに飛距離性能をプラス
プロギア PRGR 02
ロフトは「PRGR 01」より2度立っているので「PRGR 02」のほうが5ヤードくらい飛んでいます。打球の最高到達点は「01」と同じくらいでした。どちらもアスリートモデルですが、スピン重視なら「01」、飛距離性能を優先するなら「02」でしょう(鹿又)
(アスリート代表・今田さん)「PRGR 02」もすごくオーソドックスで完成度の高いアイアンです。「01」と比較すると直進性が高くて飛距離性能が上がっていますが、トップラインが厚めなので、こちらのほうが構えたときの安心感がありますね。
(若者代表・山本さん)兄弟モデルの「01」と同じく、真っすぐ構えやすい美顔です。素材は軟鉄ボディに反発性の高いフェース、タングステンを使っていて「01」よりも飛ぶし、やさしい。アベレージゴルファーでも背伸びせずに使いこなせそうです。
スリーレングス設計で番手別の振り感をそろえた
プロギア PRGR 05
「01」「02」と比較すると、ややヘッドが大きめのミドルサイズ。さらに6、7番を37.5インチ、8番からPWまでを36.5インチ、52度と57度を35.5インチと3つのクラブ長でそろえているスリーレングス設計になっているので、番手別の振り感をそろえやすいのが特徴です(鹿又)
(シニア代表・小澤さん)ソール幅が広くてダフリに強いのに、うまくヒットしたときはすごく抜け感もよかった。純正のカーボンシャフトも安定感があるのでヘッドスピードが40m/秒未満のゴルファーにとって打ちやすいアイアンですね。
(若者代表・山本さん)「01」「02」よりもソール幅がワイドになっていますが、これも構えやすい美顔ですね。ワイドソールになったぶん、低・深重心になっているようで、スイングや打球がブレないし、球が高く上がってくれる。トップクラスのやさしさでした!
ミスヒットに強い飛び系「AKA」がブラック仕上げに
グローブライド オノフ AKA リミテッド ブラック
アイアンの性能としては「オノフ AKA」と同じでミスヒットに強い飛び系アイアン。とくにフェース下側のミスヒットに強いです。ブラック仕上げになったことで、精悍な印象になっている。ドライバーのヘッドスピードが38m/秒前後の人にもっともハマると思います(鹿又)
(アスリート代表・今田さん)10球ほど連続で打ちましたが、ほとんどハイドロー系で球筋がそろうのがすごい! ボールのつかまりもよくて、見た目以上に打球が上がりやすい。アイアンの振り遅れやスライスに悩んでいるゴルファーにピッタリだと思います。
(中級者代表・生方さん)現行品の「AKA アイアン」がブラックになった限定モデルですが、黒は引き締まって見えるし、カッコいいですね。低重心、高慣性モーメントのやさしく飛ばせる性能で、つかまった高い球が簡単に打てる。ミスヒットにも強いです。
25モデル中No.1のストロングロフト!
グローブライド オノフ アイアン ラボスペック FF247
ヘッドサイズが極端に大きくはありませんが、7番のロフトは24度と、今回の全25モデルのなかでもっとも立っています。そのうえで、オノフらしい使いやすさと寛容性があるので打球も上がりやすい。平均スコア100前後のゴルファーにとって理想的なアイアンだと思います(鹿又)
(アスリート代表・今田さん)飛び系アイアンよりもさらに飛距離に特化した超・飛び系アイアン! 私が打つと7番アイアンで220ヤードくらい飛びました。フェースの弾き感もすごいし、シャフトも先中調子系なのでヘッドとシャフトの相乗効果で飛ばせます。
(若者代表・山本さん)25モデルの7番アイアンのなかで、もっともロフトが立っているモデルでしたが、ストロングロフトを感じさせない見た目と、打球のつかまりやすさと高さに驚きました! 飛距離重視で選びたい人には、ぜひ打ってもらいたいアイアンです。
直進性が高くて何球打ってもストレート弾道
本間ゴルフ ベレス NX
王道的なキャビティアイアンで、とにかく直進性が高いことが魅力。何球打っても打球がネジれることなく、真っすぐ飛んでくれるし、大きなミスになりにくいやさしさも感じました。軽量のカーボンシャフトでも「ハリ」を感じるので、スイング軌道が安定します(鹿又)
(シニア代表・小澤さん)はじめて打ったのに何の違和感もなく打てるので、私のようなシニア世代がすごく使いやすいアイアンです。打点が上下にズレてもミスヒットに強く、ハーフトップしたと思った打点でも一定の高さまで打球が上がってくれました。
(若者代表・山本さん)ベレスの「NX」は、僕のような若いゴルファーも好むスポーティなデザインになったんですね。機能面も高い寛容性と飛距離を両立していてクセもない。シニアからビギナーまで幅広いゴルファーが使える飛び系アイアンだと思います。
高性能シャフトによる強靭なしなりで飛距離性能がアップ
本間ゴルフ ベレス NX ★★★
スタンダードの「ベレスNX」と比較すると、高性能シャフトを装着した「ベレスNXトリプルスター」はシャフト全体が強く、大きくしなる感覚があるので、あきらかに飛距離性能が上がっています。ミスヒットしたときのシャフトのネジれも少ないです(鹿又)
(シニア代表・小澤さん)シャフトが違うだけでキャリー5ヤード、ランを含めて10ヤードくらい飛距離が伸びます。私のようにヘッドスピードが遅いゴルファーは、「トリプルスター」のシャフトのほうがタイミングが合わせやすくなりそうです。
(中級者代表・生方さん)「トリプルスター」は、より高性能なシャフトが搭載されていますが、値段なりの長所は感じとれました。しなるのに暴れない、球筋がネジれず飛ぶ。ヘッドとの相性もいいですね。ドライバーもこのシャフトで打ってみたいです。
カッコいい系に進化した飛び系のパイオニア
ヤマハ インプレス ドライブスター
飛び系アイアンのパイオニアともいえる「インプレス」ですが、最新モデルはビジュアルもカッコよくなっていて、オーソドックスなアイアン形状になっています。それでも、打ってみると飛距離性能は、ほかの飛び系アイアンと比較して頭ひとつ抜けています(鹿又)
(シニア代表・小澤さん)数年前のインプレスと比較すると形状が全然違いますね。でも、やっぱり飛距離性能はトップクラス。低スピン系の弾道ではなくて、スピンが効いて「アイアンらしい打球」が打てるのでコントロールもしやすいです。
(若者代表・山本さん)僕の7番アイアンよりも2.5番手は飛ぶ、驚異的な飛距離性能。球の高さも7番アイアンらしく上がってくれますし、一撃の飛びだけではなく安定して180ヤード前後は飛んでいたので、打点のズレにも強くスイートエリアが広いですね。
弾き系の強い打感打点がズレても飛距離ロスが少ない
マジェスティ マジェスティロイヤル
フェースがマレージング素材なので、ボールスピードが速い弾き系の打感と弾道になります。センターヒットで飛ぶのはもちろん、打点が左右にズレたときも飛距離ロスが少なく寛容性が高い。軽量ドライバーを使っている人と、すごく相性がいいアイアンだと思います(鹿又)
(アスリート代表・今田さん)このマジェスティはシニア向けではなく、意外としっかり感があるので30、40代のアベレージゴルファーでも十分に使える。ヘッド形状はオフセットの度合いが強いのでつかまったボールが打てる、とてもやさしいアイアンです。
(中級者代表・生方さん)スチールシャフトのフレックスSでの試打は、振りやすくてミート率が上がる印象。球のつかまりもいいし、打球の曲がり幅も抑えられていました。軽くてやわらかいカーボンのRもよかったので、老若男女に適正があるアイアンですね。
試打者のコメントを参考に、スコアアップできるアイアンをぜひ見つけてください。
鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。
構成=野中真一、編集部
写真=田中宏幸
協力=ジャパンゴルフスクール
アクセス数第1位の記事はこちら。
第1位:1番飛んだのはどれ…!?アイアン7モデルを一気試打!
ツアープロが愛用するモデルから飛距離性能が話題の飛び系まで、アイアン25本を厳選して試打!鹿又には全モデルの特徴を分析してもらい、4人のアマチュアには相性のよいモデルを選んでもらった。
アスリート好みの顔、打感、操作性の三拍子がそろっている
ダンロップ スリクソン ZX7 MkⅡ
ツアープロの使用率が高いのも納得できる完成度の高いアイアン。顔、打感のよさ、操作性という三拍子がそろっています。とくに打感はやわらかいフィーリングでありながら芯を感じるので、従来のツアーモデルより飛距離性能が高い。それもプロに人気の理由でしょう(鹿又)
(アスリート代表・今田さん)食いつく感じの打感がいいですね。距離感もイメージどおりで、打球が強いので風の影響を受けにくい。しっかり振っても左に行かない安心感がありました。前作の「ZX7」に比べるとワンランク寛容性が上がった印象です。
(中級者代表・生方さん)軟鉄鍛造ヘッドなので打感がやわらかいですが、肉厚になっている芯の部分はフェースに吸いつくような超ソフトな感触。男子プロの使用モデルでも極端に難しくないので、フィーリングのよさにこだわる中級者以上にオススメです。
幅広い層のゴルファーが使える“セミオートマ系”
ダンロップ スリクソン ZX5 MkⅡ
「ZX7」より打球が上がりやすくてミスヒットにも強い。それでもフェースコントロールできる操作性のよさを残しているセミオートマチック系ですね。やさしさ重視のアスリートモデルなので、中級者から競技ゴルファーまで、使用者のターゲット層が広いアイアンです(鹿又)
(アスリート代表・今田さん)競技ゴルファーが打つと飛距離が出て、やさしく感じると思います。飛距離は「ZX7」より5ヤードくらい飛んでいて、打ち出し角も高かった。ただし、ドライバーのヘッドスピードが45m/秒を超える人だと少し吹け上がるかも!?
(若者代表・山本さん)上級者モデルのようなシャープで構えやすい顔なのに、ミスヒットに強く飛距離も伸びる。フェースがたわんでから球を強く弾くので、いつもより0.5番手くらい飛んでいました。キャビティ効果によるやさしさもしっかりあります。
他のZXシリーズとは一線を画す中空の飛び系
ダンロップ スリクソン ZX4 MkⅡ
ほかの「ZXシリーズ」とは少しカテゴリーが違うアイアンで、打球が上がりやすくて飛距離性能が高い。飛距離的には飛び系です。打感も中空構造になっているので食いつき系ではなくて弾き系。シャープな顔というよりは、フェースの横幅があって安心感のある形状です(鹿又)
(シニア代表・小澤さん)シュッとした顔で構えやすいのですが、70歳を超えた私にはちょっとシャフトが重かった。でも、適度に球がつかまってくれますし、打感もすごくいいので40から60代のベテランゴルファーにマッチすると思います。
(若者代表・山本さん)スリムになったユーティリティといった印象です。フェース長が長めで球を包み込んで打てるイメージがあるし、打球はボール初速が上がって飛びます。弾道も高く、理想的な飛び姿で楽にグリーンに運べるアイアン。気に入りました!
ここ数年のマッスルバックでNo.1の名器!
ダンロップ スリクソン Z-フォージドⅡ
最近のマッスルバックではNo.1だと思います。マッスルバックとしては少しヘッドサイズが大きめになっているので、構えたときの安心感があり、ある程度ミスヒットにも強い。それでいてスピンが効くし、ドロー、フェードも打ち分けられる。何より打感が最高です!(鹿又)
(アスリート代表・今田さん)今日打ったなかで、一番ほしくなったのがコレです。すごくカッコいい雰囲気のマッスルバックなのに打つと思ったほど難しくなくて、打球をコントロールしやすい。ちょっと大きめのサイズ感が安心感を与えてくれるのがいいですね。
(中級者代表・生方さん)一番驚いたのはコレ! マッスルバックで完全に上級者やハードヒッター向けかと思いきや、僕でも高い球で正確に的をとらえられる。打点がズレても大きく曲がらないし、飛距離ロスも少ない。いい意味で見た目どおりではないアイアンです!
超軽量の飛び系アイアンはHS35m/秒向き
ダンロップ ゼクシオ プライム
7番アイアンの重さが340g台とかなり軽めなので、ドライバーのヘッドスピードが35m/秒前後の人にマッチする飛び系です。ロフト以上の高さが出てくれるので、打球が上がらない心配はありません。「ゼクシオ プライム」のドライバーとの組み合わせで使ってほしいですね(鹿又)
(シニア代表・小澤さん)軽くて振りやすいので私にはピッタリです。このカーボンシャフトは1球目からタイミングが合ってくれてナイスショットが打てました。少し振り遅れたときでも打球が真っすぐ飛んでくれて、右プッシュのミスを防いでくれます。
(中級者代表・生方さん)ゼクシオシリーズのなかでも軽量で熟年層向けなのでしょうが、芯の広さや球の上がりやすさはダントツでした。力のない人、ヘッドスピードが遅めの人、女性でもメンズモデルを使いたい人などが、労せず高い球で飛ばせるアイアンですね。
顔も◎スピンも◎ ピンはアイアンでも高慣性モーメント系
ピン G430
個人的には、飛び系アイアンのなかでもっともバランスがいいのは「G430」だと思います。飛距離性能が高いだけではなくて、顔もよくて、適度にスピンも効く。それとピンはドライバーもアイアンも慣性モーメントが高いので、上下左右のミスヒットに強いのも長所です(鹿又)
(シニア代表・小澤さん)見た目は中・上級者向けかと思いましたが、打つとすごくやさしい! フェースの下側に当たったときでも一定の高さを出せるので、大きなミスになりません。ミスヒットしても打感が悪くならないのもいいですね。
(若者代表・山本さん)とにかくミスヒットに強い! トゥ寄り、ヒール寄り、下めヒットでも打球が大きく曲がったり低くならない。ロフト29度(#7)とそこまで立っていないのによく飛ぶし、打感や打音に違和感もなく、やさしい高性能アイアンの代表格ですね。
名器「i 210」を継承しつつ、振りやすさが向上
ピン i230
前作「i210」から4年振りのリニューアルですが、名器といわれた「i210」のよさを残しつつ、抜け感がよくなって振りやすくなっています。形状も前作より少しシャープになりました。構えたときにイメージどおりの弾道で飛ぶので、グリーンを狙いやすいアイアンです(鹿又)
(アスリート代表・今田さん)「i210」を使っていたプロがすぐにスイッチした理由がわかりますね。スッキリした顔で、打感もよく、操作性も高いので、アスリートゴルファーにとっては最高のアイアン。8割くらいに抑えたショットも距離感が合わせやすいです。
(中級者代表・生方さん)いぶし銀のアイアンですね。見た目や打球に派手さはありませんが、打ちたいと思った球筋が打てるし、出したくないミスは防いでくれる。打球をコントロールしつつ、ピンなど狙ったターゲットをとらえてくれる性能をもっています。
それぞれの試打感想を参考に、自分に合うアイアンを見つけてください。
鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。
構成=野中真一、編集部
写真=田中宏幸
協力=ジャパンゴルフスクール
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