175cmで飛距離270ヤード!馬場咲希の“爆発的なパワー”を出す秘訣【人気記事】
今回は、「ワッグルONLINE」で5月下旬に公開した記事の中で、アクセス数が多い人気のレッスン記事TOP3を紹介していきます。
まず紹介するのは、第3位の記事です。
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第3位:“7W”か“UT”かどっちで打つべき?プロキャディが徹底解説!
スコアメイクにもスコアアップにも欠かせないコースマネジメント。教わるなら、ぜひ専門家にと、ツアーでもバリバリ活躍するプロキャディに依頼。マネジメントの必須テクを伝授してもらった!
今回は、国内女子ツアー樋口久子 三菱電機レディスの会場となっている『武蔵丘ゴルフコース』で、数多くのプロのキャディを務めてきた栗永遼さんに解説してもらいました。
罰打がつく箇所は徹底的に避ける!
僕はツアーのオフの期間は、ゴルフ場でアマチュアゴルファーのキャディをしています。そのときは、単にクラ ブを渡したり、ホールの説明や距離を教えるだけでなく
「ベストスコアを更新してほしい!」という気持ちをもってサポートしています。
大事にしているのは、悪くてもボギーに収めること。そのためには、OBや池などのペナルティエリアへは絶対に 打たない、打たせないことを徹底する。それによってベストスコア更新を達成したお客さんは多数いるので、そのマネジメントの仕方をみなさんにもお教えします。
ベストスコアを出す考え方とは?
●最悪でもボギー(+1)で収めるのが基本
●OBなどのペナルティエリアには絶対に打たない
●最初の3ホールでの大叩きを防ぐ
●ナイスショットを求めすぎない
●ベタピンよりも確実に前に進むことを優先
これはダメ思考!
●何も考えずに打ってしまう
●つねにピン狙い
●ミスショットに気を取られすぎる
「No.1/Par5」フェアウェイが狭く見えるティーショット
「視覚的に狭く感じる」に惑わされない
ティーイングエリアに立って、視覚的にすごく狭く見えるホールは景色に惑わされずに狙いを定めてください。 たとえばこのホールは、左右の林が迫っていますが、左右に20ヤードはブレてもセーフ、そんなターゲットをしっかり決めて打てば問題ありません。コースレイアウト図を見て、幅の広いエリアに打つのもオススメです。
「No.3/Par4」OBが近いティーショット
OBがあるサイドにティーアップ
このホールは、左サイドが全部OB。フェアウェイも右から左に傾斜しています。プロでもOBを打ってしまいがちなホールですが、こういうホールのティーショットは立つ位置が大事です。OBから離れた位置(左OBなら右側)に立ちたくなりますが、OBエリア側に立って、ターゲットはOBとは逆サイドに打つ〝対角線〞で狙うと、視覚的にも広く感じるし、実際にコースを広く使えます。
打ち下ろしはなるべく目線を上に!
「No.5/Par4」右サイドの木が気になるティーショット
木から遠ざかる方向狙い
右側に木が迫り出しているホールのティーショットも、対角線で狙うのが◎。右に打ちたくないので、ティーイングエリアの右側に立って左サイドを狙う。持ち球に関係なく、木から遠ざかる方向を狙うことが基本です。
「No.6/Par4」バンカーが気になる打ち上げのセカンドショット
バンカーやその手前も×。グリーンを外しても次打はバンカーが気にならないところに運ぶのが〇。
ちょうどの飛距離よりオーバーめの番手で
グリーン手前のバンカーが気になるホールは番手アップ! たとえば、ピンまで180ヤードあるとしたら、本当はユーティリティで打ちたいところをフェアウェイウッドにして軽く打つ。アマチュアは当たりが薄くなることが多いので、ハザード越えの状況はオーバーを気にせず、絶対にショートしない大きめの番手を選んでください。
「No.8/Par3」グリーン周りに深いバンカーがある
パー3は1打でグリーンに乗せたい。でも、グリーン周りもしっかりチェックしてください。写真のホールはグリーン幅が狭く、とくに蟻地獄のようにアゴが高い左手前のバンカーは絶対に避けたい。こういうときは、気になるバンカーを消すマネジメントをとります。手前のバンカーは確実に越える番手を選び、ピンではなくオーバーしても大ケガにならない奥行の広い方向を狙って打ちます。
絶対にダフらないために高めにティーアップ
「No.9/Par5」刻むか飛ばすか迷うティーショット
バンカーには入れない。2打目付近にバンカーなどのハザードがあるときは、無理せず刻む選択も考える。
刻むことに集中! その次も想像する!
ティーショットは、プロも僕もつねにドライバー? or それ以外のクラブ?と複数の選択肢をもってマネジメントしています。ドライバーではなく刻む選択肢が色濃く出るのは、落下地点にハザードがあるとき。そして、刻むと決めたら狙うエリアへ打つことに集中し、さらに2打目をどうするかまでの計画も立てると、刻んだ結果が大成功へとつながっていきます。
解説=栗永遼
●くりなが・りょう/1995年生まれ、香川県出身。2019年からプロキャディとしての活動を開始。淺井咲希や尾関彩美悠のツアー優勝に貢献。ほかにも片山晋呉や稲森佑貴、柏原明日架など、数多くのプロのキャディを務めてきた。
写真=村上悦子
協力=武蔵丘ゴルフコース
アクセス数第2位の記事はこちら。
第2位:素振りでゴルフは上手くなる!毎日やることで得られる効果とは?
300ヤード以上飛ばすゴルフコーチが実践している素振りを解説します。
素振りの方法や効果を東城湧大コーチがレッスン。スイングづくりや飛距離アップ、方向性アップに役立つ素振りについて詳しく教えてもらいました!
素振りを毎日やることで得られる効果
高校ゴルフ部を卒業後、指導者とドラコン選手の道を進むことにした東城コーチは、スイングとパワーのレベルアップのために日々練習に励んでいた。
ある日、アルバイト先の建設現場で鉄骨を見つけて、なんとなく振ってみたところ……「これだ! と閃いて、重い鉄骨にグリップを挿した棒を毎日振りました。すると、体のどこを使い、どう動けばいいか〝鉄骨素振り棒〞が全部教えてくれたのです。そして、逆に軽いものを振ったらどうなるか、やってみたら、飛距離が一気に伸びたのです」(東城)
素振りの正しい練習方法は?
正しい素振りの練習は「重い棒」と「軽い棒」を交互に振ることだと東城コーチはいいます。
重い棒は約1キロ以上を振る
ウエッジ2本(約1キロ)を振るときは、1本を逆さにして持つ。2本ともグリップ側を持つとヘッド側が重すぎて、振り遅れたりクラブに振られすぎてしまう(×)
軽い棒はシャフトだけor逆に握って振る
【コーチおすすめ】ゴルフの素振り練習メニュー
重い棒を振る
ポイント1:体を回さないと振れない!
手先を使ってクラブを振るのはダメ! とわかっていても、スイング中、ついついどこかで手や腕が動いてしまう。しかし重い棒は、手先では振り上げようとしても上がらない。必ず体を回して、体幹などの大きな筋肉を使って振るようになる。
「トップまで、だけでなく、切り返しからフィニッシュまでも体を回して振らないと、重い棒も体の動きもコントロールできません。振るたびに軌道や体の動きが安定しない人は、体をもっと大きく回してください」(東城)
ポイント2:楽に支えられる位置や形が正しいトップ!
「トップの形はとても大事でしたね」と東城。トップの形が悪いと、スムーズに切り返せないのでダウンスイングの軌道が乱れ、飛ばないし曲がってしまう。「重い棒を楽に支えられる位置や形。それがトップの正解でした」と、正しい手や腕の位置、手首の角度などが自然にわかったそうだ。
ポイント3:強く叩く、きれいに振るために使う筋肉がわかる!
数秒で終わってしまう通常のスイングでは、どの筋肉を使って振っているかがわかりにくい。「重い棒は体への負荷も上がります。だから、それぞれのポジションで使うべき筋肉がはっきりわかる。これはいちばん目からウロコでしたね」(東城)。
ちなみに、前傾のキープやクラブを引っぱるために、バックスイングは腹筋、トップは左側の腹斜筋、ダウンスイングは右側の腹斜筋に負荷を感じるそうだ。インパクトエリアでは前傾のキープに加えて、腰がきちんと回転していると左臀部付近に負荷を感じる。各ポジションで、筋肉の張りや負荷がいちばんかかる部位がこれら以外の場合は、力の入れ方や動きが間違っている。
軽い棒を振る
ポイント1:体を回さず腕を積極的に振る!
軽い棒での素振りは、できるだけ速く振る。「これは2ステップで行ないます。まずは腕を積極的に振って、重い棒では感じにくかったヒジや手首をしなやかに使うことと、クラブを振る動きに合わせて両腕や手首の自然なターンを覚えます。腕を振って速く振ることが優先。体の回転はおろそかにしてOK です」(東城)
ポイント2:音の位置の違いで気づいた!体を回せば左サイドで鳴る!
風切り音を左サイドで鳴らずドリルは、やってみたことがある人も多いはず。しかし、速く振って音を左サイドで鳴らそうとしてもできない人は、体の回転が不足している。東城もフィニッシュまで大きく回り続けることの大切さをこの素振りで学んだ。
ポイント3:フォローサイドで風切り音を鳴らす
ステップ2は「胴体や足腰は重い棒素振りのときと同じ動きをしながら、ステップ1で覚えた腕を積極的に振る動きを加えます。すると、棒が空気を切る音の位置がフォローサイドになる。打つ前に減速してしまうインパクトから、加速し続けるなかで打てるインパクトに変わるので飛ぶようになる。ヘッドスピードが5m/秒くらい上がりました」(東城)
最後に、ドライバーの飛距離と方向性アップに役立つ、重い棒を使ったストレッチを東城コーチに詳しく教えてもらいました!
自宅でもできる飛距離アップに役立つストレッチ!
ラウンド前だけじゃない! 練習の前も「眠っている関節や筋肉に刺激を与えてから」はじめると、1球目から体が思いどおりに動く。ムダな球数や時間が不要になるし、ケガも防げる。とくに体が固まる冬場は、このストレッチをしてから打つのがオススメ。「重い棒を使って」がベストだが、ウエッジ4本(約2キロ)でもOK。これも上達に役立つドリルだ!
呼吸が楽になりリラックスできる
クラブを両手で持ち上げたら、バンザイの姿勢から上体をうしろに反らす。胸と一緒に横隔膜も伸ばすことで呼吸が楽になりリラックスできる。朝イチのスタート時など緊張する場面で有効。
デスクワークや運転でのコリをほぐす
頭上に上げたクラブを頭のうしろへ下げる。背中を反るストレッチと組み合わせると肩甲骨や背中の筋肉がほぐれるので、デスクワークやラウンド日の朝の運転で肩や背中がコリ固まっているときにオススメ。上半身のリキみもとれるので、大きく安定した捻転が作れる。
スイングにメリハリがつく
バンザイの姿勢から体を左右に倒す。胸や両ワキ、腰まわりの柔軟性はスイングの緩急を作るために重要で、ダウンスイングではタメを作るために、インパクトゾーンでは詰まってしまうリキみを解消する。大きなフォローやフィニッシュもとれる。
大きな筋肉をバランスよく使える
上体を倒して前屈。ヘソを見るように頭をしっかり落としてお腹を縮めるイメージで行なう。背中全体を伸ばすことで大きな筋肉である背筋を、安定や強い力を引き出すために固く、またはスピードを上げるためにゆるくするなど、バランスよく使う準備ができる。
ひねった力を受け流す
前屈したまま左右に回転。前屈して伸ばした背中側の筋肉にひねりを加えることで、ヒザ裏やモモ裏にハリが出る。ダウンスイングやインパクト時などに急激にかかる下半身への負荷を受け止めたり、受け流すことができる。
どっしりとしたアドレスが作れる
前屈してクラブを背中で担ぐ。背中の筋肉を伸ばしつつ、臀部や両脚の背面に負荷を感じる。普段のアドレスよりも腰を落とすイメージでお尻を突き出し、この状態での負荷のかかり方を実際のアドレスに取り込むと、土台の安定した構えがとれる。
前傾したまま普段より深く捻転できる
クラブを担いだまま、両端が天地を向くまで左右に回転。スイング動作に近いが、腕が体の前にある体勢よりも、前傾したまま深く体を捻転させられる。また、重心を低く下げたままのバックスイングや、回転方向に合わせてしっかり体重を乗せる動きの習得にもつながる。
上半身の激しい動きを支える
片足を大きく踏み出し前屈。「ランジ」という形で臀部からモモ裏にかけての大きな筋肉に刺激を与えられる。後方に伸ばした足はアキレス腱も伸ばせる。踏み出した足はスネの筋肉を縮めると、スイング中のヒザ下の安定感が増す。足元が不安定なライやここ一番で振りちぎりたいときに、上半身の激しい動きを支え、下半身はもうひと踏ん張りが効くようになる。
ねじったパワーをヒザで受け止める
ランジの体勢から左右に回転。スイング時の捻転中にかかる負荷をヒザ裏で感じる。右足を前に出して右に回転したときは、バックスイングからトップ。左足を前に出して左に回転したときはダウンスイングからインパクトまでのスエーを防ぎ、パワーを下半身に充填する感覚が得られる。
腕の自然な回旋
片腕を伸ばして持ったクラブ(2本でOK)を左右に回転。腕はクラブの動きに合わせて回旋するので、バックスイングが直線的になりすぎたり、トップでは極端なシャフトクロスやレイドオフになりにくくなる。また、スムーズに回す動作によって強すぎるグリッププレッシャーが和らぐ。腕全体の脱力によってスイングテンポやリズムの乱れもなくせる。片手をワキに挟んで回すと、ワキの下の神経が刺激され、腕まわりの筋肉や緊張感もほぐれる。
東條コーチおすすめの素振りをぜひ実践してみてください。
レッスン=東城湧大
●とうじょう・ゆうだい/2002年生まれ、東京都出身。聖学院中・高等学校のゴルフ部で活躍。現在は最新のゴルフ理論を学び、自身のショットの飛距離や精度の向上に成功。ドラコン大会に出場して342ヤードをマークした実績ももつ。
写真=田中宏幸
アクセス数第1位の記事はこちら。
第1位:175cmで“飛距離270ヤード”!馬場咲希の「爆発的なパワー」を出す秘訣とは?
2022年シーズンのツアーが終了し、選手たちはすでに来季に向かってスタートしている。
2023年も活躍が期待され、トーナメントで注目してほしい選手のスイングの“見どころ”をいち早くチェック! 今回は、体もスケールも大きい馬場咲希のスイングを石井良介プロが解説!
インパクトゾーンでの右ヒザと右カカトをチェック!
切り返しは左への踏み込みが強く、インパクトにかけて左足で地面を蹴っていきます。これは左へのターンをスムーズにしつつ、爆発的なパワーを出す下半身の使い方になりますが、逆側の右足が特徴的。右ヒザが曲がり、左側へ送りながら右カカトが上がるのは、女性的ななよっとした感じですが、右足の蹴りも加わることで、スピードとパワーを一気に上げています。
通な見方をするなら23年シーズンは、この右足に注目してください。ショットの精度を上げたり力を効率よく伝えるなら、右足の蹴りはもう少し抑えるのがセオリーです。しかし、気持ちよく打てていて試合でも結果が出ているならそのままにするのもOK。もしくは、プロツアーでの試合を重ねることでの気づきや経験から変えていくのかもしれない。それは、本人やコーチ次第ですが、調子のバロメーターとして見るのもおもしろいと思います。
トップまでとは対照的なフォローも見どころだと思います。コンパクトから一転、じつにダイナミックで、凝縮したパワーを一気に放出していく。クラブをタテにリリースしていくのは女子選手にはめずらしく、世界でも通用する飛距離を放つポイントになっています。
スイングはまだまだ完成形ではありません。幼い子どもが体を目いっぱい使って飛ばすスイングの名残りがあって、これから進化もレベルアップもしていくでしょう。渋野日向子選手もそうでしたが、スイングの変化を追っていくのも見どころだと思いますよ。
今回は石井さんに馬場選手のスイングを解説してもらいました。見応え抜群なのでぜひチェックしてみてください。
馬場咲希
●ばば・さき/2005年生まれ、東京都出身。175cm。代々木高等学校・2年生。22年は大躍進の年となり、全米女子アマチュアゴルフ選手権では、1985年の服部道子以来、37年ぶりとなる日本人優勝を成し遂げた。国内女子ツアーにも出場し、ベストアマチュアを多数獲得。23年はアマチュアでのレギュラーツアー優勝の期待がかかる。
解説=石井良介
●いしい・りょうすけ/1981年生まれ、神奈川県出身。小誌連載企画のほか、あらゆるメディアで活躍中のPGAティーチングプロ。
写真=田辺安啓、高橋淳司
いかがでしたか? ワッグルONLINEは、まだまだ多くの情報を載せた記事を公開しています。ぜひ、ご覧ください!
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