55歳を過ぎても“飛ばすテク” !腰よりも「胸椎」 を回すとは?シニアプロが解説
体の仕組みを正しく理解すれば歳をとっても飛ばせます。ケガの予防もできて、ゴルフ寿命が長くなる打ち方をシニアツアーの理論派・鈴木亨プロが伝授!
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腰椎より胸椎のほうが回旋可動域が大きい
胸椎は、頚椎と腰椎の間にあり、脊椎(背骨)の中央を構成する重要な部位。この胸椎の回旋を重視することで、トップでの捻転が深くなり飛距離アップにつながる、と鈴木亨は指摘する。
「腰をしっかり回せ、というのがレッスンの常とう句ですが、腰そのものは回旋が苦手な構造で可動域が小さい。前後には動いても左右には大きく回りません。その腰椎の上に位置する胸椎のほうが可動域は大きく、回旋しやすい。そこでクラブを肩に担ぎ、下半身を固定したまま胸椎を動かすストレッチからはじめましょう(写真下・Step1~3)。年齢を重ねると胸椎を含めた脊椎が硬くなり、姿勢が悪くなりがち。また、腰を無理に回してスイングすると、腰痛になるので注意してください」
Point 1 3段階の方法で胸椎をしっかり動かす
ストレッチ用の棒やクラブなどを肩に担ぎ、3段階の方法で胸椎をしっかり動かす。いずれも体が傾いたり腰が引けたりしないように、鏡などを見て姿勢をチェックしよう
Step1 胸椎だけを動かす
胸椎を意識し、真っすぐ立つ。そして下半身は固定したまま、胸椎だけを左右に動かす。20~30度の回旋が目安
Step2 体全体を回す
胸椎の回旋に加え、股関節を中心に下半身を動かし、体全体を左右に回す。右に90度、左に90度が目安
Step3 前傾角度を加える
ステップ1の動作に前傾角度を加え、ヒザを軽く曲げる。この動きにフットワークを加えるとゴルフスイングになる
Point2 ワキ腹のストレッチも重要!
加齢によってワキ腹の柔軟性が低下すると、体が回りにくくなり、捻転が浅くなってしまう。スタート前はもちろん、日ごろのストレッチでワキ腹をしっかり伸ばし、柔軟性を高めることが大事
捻転が深いトップ
ワキ腹をやわらかくすると体が回りやすくなり、深い捻転で飛ばせる
手上げで飛ばない
ワキ腹が硬くなると手先でクラブを上げてしまい、飛距離が出ない
いかがでしたか? 鈴木プロの上達法で、さらにゴルフ人生を楽しみましょう!
レッスン=鈴木 亨
●すずき・とおる/1966年生まれ、岐阜県出身。178㎝、80㎏。レギュラーツアー8勝。16年にシニア入り。18年にシーズン3勝を記録し、賞金ランキング2位に。22年はファンケルクラシックでシニア6勝目をあげた。ミズノ所属。
構成=小山俊正 写真=中野義昌
協力=季美の森ゴルフ倶楽部
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