アイアン上達のカギは”ヘッドターン”!その理由を奥嶋コーチが解説
狙ったターゲットを正確にとらえたいアイアンは、タテ(飛距離)、ヨコ(方向性)の両方の正確性が大事。そのために必要なこと、取り組むべきことを人気プロコーチの奥嶋誠昭に尋ねると「球をつかまえて打つ」だという。その理由やレッスンも、奥嶋らしくスイングデータをもとに目からウロコの理論が聞けた!
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切れのあるスイング強い球を打つ秘けつは?
――(編集部)アイアンが上達する秘けつを教えてください!
奥嶋 アマチュアゴルファーでしたら「球をつかまえる」ですね。
――私も100切りや、その後、スコアの壁を超えていったときは、ボールをつかまえて打てるようになったことがきっかけだった記憶があります。ボールをつかまえて打つためには何が重要ですか?
奥嶋 ヘッドを返すことでしょう。インパクトでフェースが大きく開いたままだとつかまらない。ビギナーやスライサーはとくにですが、中・上級者になると左へのミスを嫌がるようになるためヘッドターンの度合いが減り、それを「合わせて打っている」「当てに行っている」ともいいますが、アイアンのコントロールに悪影響が出ることが多々あります。
プロはアマチュアが思っている以上にヘッドをターンさせて打つ!
――ヘッドは返すけど、返す度合いが大事ですよね?
奥嶋 そうですね。でも、プロはアマチュアが思っている以上にヘッドを返していますよ。
――フェードヒッターもですか?
奥嶋 フェードも球がつかまっていないのは偽フェードですね(笑)。ギアーズの数値で見ても、目標に対してのフェースアングルは、ダウンスイングではオープン。フォローサイドではクローズが絶対。シャフトが地面と平行になったときのダウンスイング側とフォロー側のフェースアングルを比較すると、ダウンスイング側が約50度オープンだとすると、フォロー側は100度以上クローズと、倍くらいの角度になっています。(スイング解析の画面データ参照)。
――フェードでも、積極的にヘッドが返して振り抜いていくんですね。
奥嶋 そうだし、そうじゃないといけない。正しいヘッドターンを覚えると、球筋だけでなく軌道も入射角もよくなるのでスイングに切れが出るなどレベルアップしていく。ヘッドスピードもボール初速も上がるので、飛距離も伸びると同時に安定感も出ます。
――ヘッドターンで球をつかまえて打つのは、いいことづくめですね!
ドローヒッターもフェーダーもヘッドを積極的に返している!
ツアー屈指のショットメーカーの3選手のインパクトゾーンでのフェースの向きはオープン・クローズ。持ち球は違えどフェースが、インパクト前は正面を向き、インパクト後は背中(左)側を向くヘッドターンが積極的に行われている
フォローではダウンの倍ヘッドを返している!
トッププロのフェースアングルをギアーズで解析。ハーフウェイでの数値を比較すると、フェースアングルはフォロー側のほうが角度は大きく、フェードでもダウン側48.57度に対して、フォロー側は109.96度と、ヘッドを大きく返して球をしっかりつかまえて打っている。
【フォロースルー】
ドローヒッター → フェースアングル113.96度
フェードヒッター → フェースアングル109.96度
いかがでしたか? 奥嶋さんのレッスンを参考にしてヘッドターンをマスターしてください!
レッスン=奥嶋誠昭
●おくしま・ともあき/1980年生まれ、神奈川県出身。ツアープロのコーチを務めながら「ノビテック ゴルフスタジオ」では、スイング解析器・ギアーズなど最先端機材を使ったスイングの研究やレッスンを行っている。
写真=相田克己、田中宏幸
協力=ノビテック 横浜スタジオ
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