ピンを狙い打ちするテクとは…?人気男子プロ3人のアイアンを徹底解説

スイングは「体」と「クラブ」のどちらを主体に振ればいいのか? 男子プロのアイアンスイングからその答えを導き出す! 

まずは、河本力さんのテクニックを見ていきましょう!

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連続素振りのように手首がしなやかに動く

1 グリップは手首を動かしやすいスクエアで握っている
6 最下点をボールよりも左にもってくるイメージで振る

河本選手はクラブ主体のスイングタイプです。年を重ねて柔軟性がなくなってきた人や腕に力が入って飛距離が出ない人は、河本選手のようなスイングがオススメです。❶のアドレスでは、手首を動かしやすいようにスクエアグリップで握っています。「クラブ主体=手首をうまく使える」とダウンスイングでタメが強くなる(❺)。

すると、クラブが鋭角に入ってロフトが立って当たります。これは、クラブに振られるような動きになる連続素振りをイメージしてください。クラブを積極的に動かすことで手首も大きく動くと、ヘッドスピードが上がって飛ぶようになります。

手首は動きますが体の回転も大事なので、クラブと一緒に胸と腰を回すことで手打ちを防ぎましょう。注意点は、フェースにボールを当てようとして手首を使うとダフリやすくなること。ダフリを防ぐにはスイングの最下点を左に移す練習をしましょう。ボール位置は左足寄りにセット。そのボールを打とうとすると最下点を左に移せますし、自然に手首をこねないスイングがマスターできます。

早速“クラブ主体”のスイングを習得しましょう!

河本力
●かわもと・りき/2000年生まれ、愛媛県出身。183cm、86kg。22年シーズンはSansan KBCオーガスタゴルフトーナメントでツアー初優勝を果たし、バンテリン東海クラシックで2勝目をあげた。フリー。

写真=田中宏幸

次は、堀川未来夢プロのテクニックです。

堀川未来夢のアイアンスイングを解説!「体主体の…」とプロがコメント

堀川未来夢プロのテクニックを見ていきましょう!

手先でフェースを動かさない

1 手首を固定しやすいストロンググリップで握っている
3 体主体なので体の捻転が大きくて深い

堀川選手は手首をあまり動かさない、大きな筋肉を使って振る体主体のスイングタイプです。手先だけで打ってミスしてしまう人や方向性を上げたい人は、堀川選手をマネてみましょう。河本選手と比べると、アドレス時のグリップはストロンググリップ(❶)。

フェースや手のひらの面の向きを変えない意思を感じます。スイング全体はアプローチに近い打ち方です。面を固めながら体を回して打つので方向性が上がる。ただし、手先だけで打っていないのも大きなポイントです。バックスイングで腕を遠くに伸ばして、限界までヘッドを遠くに動かしている(❷)。

腕は体の回転に合わせて旋回していきます。左肩が右ヒザの上にくるくらい胸を回せるのがベストですが、右ヒジを早くたたまないようにすることも大事ですね。堀川選手のように体をうまく動かせるようになったそのあとに、河本選手のようにクラブ主体のスイングの練習をすると飛距離アップの効果が出やすくなりますよ。

方向性が上がる“体主体スイング”を習得しましょう!

堀川未来夢●ほりかわ・みくむ/1992年生まれ、神奈川県出身。176cm、84kg。22年シーズンは日本プロゴルフ選手権大会とマイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメントで優勝し、シーズン2勝をあげた。賞金ランキングは4位に入った。WaveEnergy所属。

写真=田中宏幸

次は、稲森佑貴さんのテクニックです。

「ボールを完璧にミート」稲森佑貴のアイアンスイングをプロが解説

スイングは「体」と「クラブ」のどちらを主体に振ればいいのか? 男子プロのアイアンスイングからその答えを導き出す! 稲森佑貴さんのテクニックを見ていきましょう! 

どちらが主体でもコンパクトが◎

3 体主体でもオーバースイングにならないように注意
5 体の回転を先行させて手元でクラブを引っ張るイメージで打つ

クラブ主体と体主体のスイングは、どちらかが正解ではなく、両方のよさを取り入れた自然なスイングを目指すのが理想。その両方をいい塩梅で取り入れているのが稲森選手のスイングです。この写真はラフから打っていますが、ボールを完璧にミートしていますね。

❻のインパクト後を見ると、ヘッドが地面に刺さらないように手首をうまく使っています。体とクラブの両方を使うにしても、ミート率を上げるにはコンパクトなスイングが不可欠です。トップをスリークォーターの位置で止めていますが(❸)、アマチュアはラフだけではなく、フェアウェイからでもこのくらいコンパクトなスイングで打ってOKなのです。コンパクトでも体はしっかり回っています。体を先行させた状態から手元を引っ張るようにクラブを動かしている(❺)。

こうすると、低く長いインパクトができるのでミート率がアップします。パワーを効率よくボールに伝えつつ曲がらない、飛距離と方向性を両立させた打球が打てます。

“体”と“クラブ”主体のいいとこどりをしましょう!

稲森佑貴
●いなもり・ゆうき/1994年生まれ、鹿児島県出身。169cm、68kg。22年シーズンは中日クラウンズとJAPANPLAYERS CHAMPIONSHIPby サトウ食品で優勝。フェアウェイキープ率は、7季連続1位を記録。国際スポーツ振興協会所属。

解説=横山清人
●よこやま・きよと/1980年生まれ、熊本県出身。03年プロ転向後、陳清波に師事。現在は東京都三鷹市の東京ゴルフスタジオ、松屋銀座ゴルフテラス、フォーシーズンズゴルフガーデンなどで多くのアマチュアをレッスン。

写真=田中宏幸

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