米国の“名クラフトマン”が作ったウエッジブランドとは?地クラブメーカー集結の試打会レポート
毎年恒例の「鹿又大試打会」は、日本を代表する地クラブメーカーが集まる貴重な機会!
ゴルファーをアッといわせる最新のイチオシモデルを見つけてきた。
【動画で見る】「パラダイム」ドライバー&アイアンをガチで試打計測!
ゴッドハンドが5年をかけて開発した渾身のアイアン
鹿又 「KM」の刻印が入っているということは?
寺村 ゴッドハンド・三浦勝弘のアイアンです!
鹿又 コンセプトはなんですか?
寺村 ヘッドが適正な角度に動く軌道と振りやすさの追求。開発に5年を費やした渾身の作です!
鹿又 バックフェースの形状が独特ですね。
寺村 さまざまな重量配分を試行錯誤したうえでの答えです。5月に発売して、すぐ在庫切れになるくらい好評です。
三浦技研
KM-700
SPEC●素材/軟鉄(S20C)●ロフト(番手)/23(4Ⅰ)、26(5Ⅰ)、29(6Ⅰ)、33(7Ⅰ)、37(8Ⅰ)、41(9Ⅰ)、46度(PW)●価格/2万6400円(ヘッド単体)
米国の名クラフトマンが立ち上げたプレミアムウエッジブランド
鹿又 今、一番バズっているメーカーですね。
山口 ありがとうございます。米国で超有名ウエッジブランドを手がけていたクラフトマンが、独立して誕生したブランドです。
鹿又 デザインもユニークですが、テクノロジーも画期的ですね。
山口 注目していただきたい特徴のひとつが「キャンバーソール」といわれるソール形状です。
鹿又 バックフェースは?
山口 チタンとタングステンの複合構造になっていて、すごく振りやすいウエッジになっています。
JPゴルフ
JPプレミアウエッジ
SPEC●ロフト角/48、50、52、54、56、58、60度●ヘッド重量/296g(56度)●価格/8万6900円~(ヘッド単体)
ロマロ独自の特殊高熱製法で軟らかいヘッドに
鹿又 このウエッジの打感は素晴らしい! 今までと何が違うんですか?
塚田 特殊な高熱製法により、素材そのものを軟らかくしています。
鹿又 ヘッド自体をですか?
塚田 成型後のヘッドに対して、硬度を下げる処理をしているんですよ。
鹿又 それで、こんなに打感が軟らかくなったんですね。
塚田 打感だけでなく、くっつく感じが出るのでスピンも効きます。打音もかなりいいですよ。
ロマロ
Ray-SX PRO
SPEC●ロフト角/46、48、50、52、54、56、58、60度●シャフト/N.S.プロ950GH●価格/2万8600円
地クラブは100%ハマる満点のクラブに出会える
大手メーカーと比較した場合、地クラブは、ローカル感が強い印象を受けますが、「三浦技研」や「EPON」などPGAツアーのトップ選手のクラブを手がけているメーカーが多数ある。
また「JPゴルフ」「アーティザン」など大手ゴルフメーカーから独立したクラフトマンが、本当に作りたかったブランドも多く、信頼できます。
大手メーカーは大量に販売しないといけないため、価格も抑えつつ、アベレージゴルファーからアスリートまで誰が打っても「80点」の平均値の高いクラブを作らないとビジネスになりません。
しかし、地クラブは最初から一部の人に向けたクラブを追求していて、価格の制限もほぼない。だから最高の素材で大胆な設計が可能。ハマる人には100点満点になるクラブがあるのです。
いかがでしたか? 今回は鹿又さんの最新イチオシモデルを紹介しました。ぜひ、この記事を参考にしてみて下さい。
聞き手=鹿又芳典●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。
構成=野中真一
写真=田中宏幸
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