ゴルフスイングの“神髄”とは?シングル以下の上級者が気づいたこと

今回は、スコアメイクに大切な2つの要素を磨く練習方法について紹介します。

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ゴルフスイングの神髄

ゴルフ友達で女性のSさん(38歳)はゴルフ歴5年目。3カ月スクールに通い、基本を学んでからスタートしていて、いまも週イチでプロの指導を受けているため、スイングはきれいで、ドライバーは150ヤード飛ばす。一方、Hクン(61歳)は若いころから我流スイングで、10年前に50肩を患って腕が上がらないため、低いトップからライナーしか打てず、ドライバーの飛距離はせいぜい130〜140ヤードだ。

ところがこのふたり、スコアはともに100前後と恰好のライバル関係にある。スイングタイプはほぼ真逆なのに、スコアがあまり変わらないのは、なぜだろうか。

結論をいうと、我流スイングのHクンは「当て方」がうまいタイプ。Sさんは「振り方」はいいけれども「当て方」がうまくないタイプなのだ。じつは、ゴルフスイングには「振り方」と「当て方」の2要素があり、両方がそろわないとスコアメイクは難しい。

では、どうすれば両方をマスターできるのだろう? 従来の練習法を変えるのだ。

多くの人は練習場で「振り方」のチェックをし、ナイスショットを打つ練習をしている。トップの位置はどこで、体重移動はどうで、ヘッドアップするな、といったことは「振り方」の問題。だからそれらの課題を解決してナイスショットしても、コースに出るとうまくいかない。コースでは「振り方」よりも「当て方」がはるかに大事だからだ。

ならば、どうすれば「当て方」がうまくなるのだろうか。ナイスショットではなく、ミスショットの練習をする。わざとスライスやフックを打ってみる、ティーアップした球をSWを開いた状態でフルショットする。これらがミスショットの練習だ。

ドライバーでティーアップした球を打つ際、一般には左足親指前に球を置く。これはナイスショットの練習だ。ミスショットの練習では右足の前に球を置く。必然的にスイング軌道はインサイド・アウトになり、そのまま打てば打球は右方向にプッシュアウトする。そこでフェースを極端に左に向け(被せ)て打つ。すると右に打ち出した球にはフック回転がかかり、途中から真ん中に戻ってくる。ミスショットの練習で、フックやドローボールを手に入れることができる。

逆にスライスを打つには、球を左足の外にセットする。極端に外に出してみると、スイング軌道は勝手にアウトサイド・インになり、そのまま打てば、球は左方向に飛ぶ。そこでフェースを右に向け(開い)て打つと、左に飛び出した球はスライスして真ん中に戻ってくる。あとは球の位置とフェースの向きを微調整すればフック、ドロー、ストレート、フェード、スライスが自由自在に打てるようになる。これが「当て方」だ。

極論すると「振り方」の練習は、自宅の庭でやる素振りで十分。練習場では1打ごとに球の位置とフェースの向きを変えながら「当て方」の練習をしてみよう。

いかがでしたか? スコアメイクの鍵を握る重要な要素と練習方法を紹介しました。ぜひ実践してみてください。

高橋健二
●たかはし・けんじ/1948年生まれ。ゴルフライターとしてレッスンやクラブ情報などを執筆。HC8。

イラスト=丸口洋平

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