スコアを縮める近道はショートゲームでない…!?プロコーチが気づいた発見とは?
JGTO のファーストQT を受けたマスター今野。結果は次のステージへ進めなかったが、ゴルフが上達する新しい発見がたくさんあったそうで、そのひとつがドライバーでもパターでもなく「2打目」の重要性だった! 今回はそんな発見を教えてもらいました!
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「スコアを縮める」はショット力が大事!
ヨシ QT、お疲れ様でした。
今野(マスター) 疲れました……。9年ぶりの試合。しかも4日間競技。
ヨシ 結果は残念だったけど、素晴らしい挑戦だったよ。
今野 感謝も反省の言葉もいろいろありますが、選手としては旬をすぎていることがわかりま
した。経営者としては若いけど、プロゴルファーとしてはもうベテランなんだと。
ヨシ 10歳以上若くて毎日練習している子たちに敵うわけないよ。施設を経営して、メディア
にも出て、ゴルフ雑誌の連載までもっていてあのスコアなんだから立派なものだよ。
今野 そうですよね! これは、半分、映画や漫画のような夢物語だったんですよ。夢は叶いま
せんでしたが、応援してくれた人たちにこんな世界があることも伝えられただろうし、私もその世界に浸かって、思い出したこと、新しく感じたことが多々あり、ゴルフの幅も底もさらに広がりました。
ヨシ その話をぜひ聞きたいね。
今野 勝つためのゴルフは、アプローチ・パットじゃなかったです。
ヨシ ショートゲームはスコアメイクの肝なんじゃないの?
今野 そう思っていたところもありましたが違いました。私、ドライバーは得意なんです。狭いホールでも290ヤード先のフェアウェイに打てていましたし。それでも(ファーストQTで)落ちてしまうんです。若い選手たちは曲がってラフにいくけどもっと飛ぶんですわ。私より2、30ヤード先に。その飛距離差があるから2打目も、私が5番アイアンなのに、向こうはショートアイアンですよ。
ヨシ 結局、飛距離が出ないとダメってことか。
今野 近ごろはPGAツアーも「パワーゲームだ」なんていわれていて、それもそうなんですが、飛距離だけでなく方向性も含めてショット力を上げないと勝つことはできない。若い子に飛距離で勝てないなら小技で勝負だ、なんて思っていましたが甘かったです。ショートゲームは、ボギーになりそうなピンチを救ってスコアメイクはできるけど、スコアを縮めるためのバーディチャンスは作り出せない。
ヨシ それってプロの試合ならでは?
今野 いや、アマチュアのラウンドでもそうですね。今度のことで、ストローク(スコア)の貢献度は「300ヤード先のフェアウェイをとらえる」も「2メートルのパットを入れる」も同じだと気づきました。
ヨシ 300ヤードを正確に飛ばすほうが、大変そうだけど。
今野 そうなんです。パットのほうが体の負担も少なく楽だから「こっちが大事」って都合よく思っていただけなんです。今回のコースは距離が長かったこともありますが、ショット力、とくに2打目の精度をもっと仕上げておくべきでした。グリーンまわりから勝負! では、もう遅かったんですよね。
ヨシ そういわれると僕も、2打目ってドライバーやパターほど真剣に気合いを入れて打っていないわ。グリーン近くまでいけばなんとかなりそうだけど、それだって何打でいくか、グリーン近くのどこにいくかが重要だもんね。マスターもショット力を上げてまた来年か!
今野 いや、これでまたひと区切り。ファースト落ちですがQTランキングがつく順位には入ったので、ツアーカードはゲットしました。大会関係者のみなさま、こんな私でよければ推薦出場のご連絡、いつでもお待ちしております(笑)
いかがでしたか? マスター今野さんと共にショット力、あげていきましょう!
マスター
今野一哉
●こんの・かずや/1982年生まれ。本企画「スナックこんちゃん」のマスター兼ゴルフのプロコーチ。RainbowFM(88.5MHz)の「サタマニ♪ 」( 第2 土曜15:00-16:00オンエア)で、ラジオパーソナリティも務める。キッズゴルフクラブ代表。
イラスト=野村タケオ
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