スライスやフックを活かす方法とは?プロコーチが教えるマネジメント術

スコアアップのためのコースマネジメントは、守るだけでなく攻めることも重要! スライスやフックの特性を活かしてホールを果敢に攻められる状況を見逃すな!

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フッカーとスライサーの左右の見極め

フッカーの攻めどき!右が危険、左が安全

右サイドのバンカーや丘を越えてしまう方向には打ちたくない。これらの危険エリアとは反対方向の左に飛ばしたい状況は、フッカーの攻めどき!

スライサーの攻めどき!左が危険、右が安全

フックして左の林に入ると厄介な状況。林の右側に真っすぐ打つつもりで飛ばし、持ち球なりにスライスすればフェアウェイをとらえられる

スライスは右に曲がるため、ボールは左サイドから遠ざかっていく。左は危険、右は安全なホールや状況は飛ばすつもりで思いきり攻めていこう。「アドレスは左に向けたらあとは普段どおりにスイング。強振して飛ばして、きっちりスライスを打ってください」(目澤)。

スライサーの攻めどき! ピンが右サイド手前もチャンス!

グリーンを狙うショットは、ピンポジを必ずチェック。スライサーはピンが右に振ってあったらチャンス到来。グリーンセンターを狙って持ち球どおりに曲がればピンに近づき、曲がりが少なかったとしてもグリーンには乗る。また、エッジからピンまでの距離が短い「ピンが手前」も攻めどき。「高く上がってスピンも効く」スライスは、ピンに突っ込んでいってもピンそばで止まってくれる。

フッカーの攻めどき! ピンが左サイド左奥ならなお美味しい!

フッカーは「ピンが左」が攻めどき。狙いはグリーンセンター。ショートしても花道、フックがかかればピンに近づいていく。また、ピンが左奥だったら大チャンス! グリーン奥はこぼれると寄せにくくなりがちなので、奥ピンはキャリーで狙うのは危険。フックは止まりにくくランが多く出るので、グリーン上の手前側に安全にキャリーさせても左奥のピンまで転がっていく。

「逆球に注意!」もスライス・フックを鍛えれば出ない!

逆球が出るときの例。ヘッドが大きく外から開いて入りすぎたときに「これではスライスする!」と感じると急激にヘッドを返してしまい逆球が出るので、この“なりすぎ”を防ぐことが解決策になる

攻めるマネジメントは、持ち球と反対方向に曲がる「逆球」がNG。絶対に打ちたくないが、逆球の防ぎ方を目澤は「逆球は前述した“〇〇になりすぎ”を嫌がると出てしまいます。ですから、なりすぎを防ぐ“持ち球を鍛える”レッスンは、逆球を出さない秘けつにもなります」。

いかがでしたか? この記事を参考にスコアアップのコースマネジメントのヒントを掴みましょう。

レッスン=目澤秀憲
●めざわ・ひでのり/1991年生まれ、埼玉県出身。5歳からゴルフをはじめ、ツアープロを目指すが、コーチングに魅力を感じ24歳から指導者の道に進む。男女ツアーのトッププロのコーチを務め、日本人初のマスターズ制覇や今季は河本力のツアー初優勝にも貢献。

写真=田中宏幸
協力=キングフィールズゴルフクラブ

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