ベスト更新の必勝法!上がり3ホールでスコアをまとめる方法を理論派コーチが伝授
「残り3ホールまできた!このままいけばベストスコアだ!」
バーディはいらない、パーで十分。ここまでの調子を崩さず、ベストスコア更新を実現する、上がり3ホールのラウンドテクを理論派コーチ・大川夏樹が伝授する!
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「ここからは自分が主役!」と今の状況を楽しむ思考でプレー!
上がり3ホールも、その日の好調をキープ。最後までいい流れを切らさないようにプレーしてほしいですが、残り3ホールでベストスコア更新がかかっているとなれば、嫌でも緊張しますよね。そんなとき、ネガティブな気持ちだと不調へと落ちてしまうもの。緊張するなら、もっと緊張する状況をイメージして気持ちを高揚させましょう。
16番(または7番)ホールのティーイングエリアに立ったら、多くのギャラリーに囲まれている自分をイメージしてください。そして、せっかくのチャンスです!「ここからは自分が主役だ!」と“楽しむ”思考でプレーをする。多くの人に観られているとカッコいいスイングをしようとしますが、これは終盤の疲れた体や心にいい影響を与えます! ティーショットだけでなくホールアウトまで、このイメージで自分を奮い立たせてください。
「左手掌屈バックスイング」で曲がりにくいローボールを打つ!
ティーショットはそのホールの明暗をわける大事な1打ですが、ベストショットを期待しすぎると大きく曲げてOBへ……。こんな最悪な結果を招かないようにしましょう。まずは、ミスを最小限に食い止めることを第一に考える。
オススメなのは、打ち出しの低いライナーボールで、フェアウェイに早めに落とせば第一関門はクリア。そこからセカンドショットやアプローチにつなげてください。
低いライナーボールを打つには、バックスイングで左手を手のひら側に折り曲げる「左手掌屈」を使うのがコツになります。左手の掌屈と連動して右手を甲側に折り曲げてバックスイングしたら、以降は両手首の角と振り抜く。ティーアップを低くしたり、ボールを右足寄りに置いたりする必要はありません。左手をリードさせるスイングで、インパクトで自然にロフトを立てて打ち出しの低い球を打ちましょう。とはいえ、コースでいきなり挑戦するのは難しい。本番に備えて、事前に練習しておいてくださいね。
体重移動はしなくていい!「左1軸スイング」で大ミスを防ぐ
セカンド以降は、とにかくダフリやトップ、チョロなどの大きなミスを出したくない。これは、左1軸スイングで防ぎましょう。終盤は下半身が疲れてくるので、体重移動はなるべく使わないのがベスト。体重を右足に乗せてバックスイングしてもダウンスイングで左足に移らないと、打点が上下にズレてしまうしゃくり打ちになりやすいからです。
体重配分は両足とも5対5の左右均等で構えます。次にバックスイングで右ヒザを伸ばしながら右腰を後ろに引きましょう。頭の位置をキープして右腰を後ろに引くと、体重が左足に多く乗ってきます。そのままトップまで上げたら、左足荷重の左軸のままでインパクトへ。ダウンスイングで左足を踏み込んでいく動きがいらないのでシンプル。ヘッドの入り方もミートしやすい鈍角な入射角になるので、ボールを正確にとらえやすくなります。
アプローチも左1軸スイング
アプローチも同じ打ち方がオススメ。下半身が疲れてくるとアプローチでも腰やヒザが左右にブレやすくなります。アイアン同様、右腰を後ろに引くバックスイングからの左1軸スイングで打って寄せてください。
足腰が疲れてくるとこんなミスが出やすい
バックスイングで体重を右足に乗せると、ダウンスイングで体重を左足に戻し切れずしゃくり打ちになるパターンが多い
いかがでしたか? 「自分が主役!」の思考プレーと「左手掌屈バックスイング」でベスト更新を目指しましょう。
レッスン=大川夏樹
●おおかわ・なつき/1988年生まれ、神奈川県出身。日体大ゴルフ部の主将を経てコーチングの道に進む。現在はアマチュアのほか、ツアープロも指導。SNSを中心に「オンラインゴルフラボ」(インスタグラムアカウント NATSUKI72_GOLF)を主宰し、多くのゴルファーに好評を得ている。
構成=三代崇
写真=中野義昌
協力=日神グループ 平川カントリークラブ
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