手打ちは“NG”じゃない!「腕やクラブを積極的に振るのが正解」とレッスン

吉本巧コーチに「スイング改造」の際に注意してほしいことについて教えてもらいました。

【あわせて読みたい】「どれが飛ぶ?」“最新アイアン9本”を一気試打!鹿又芳典が解説【ステルス】【ローグ】

手打ちはいいクセ!必要なクセ!

【必要】「クラブや腕を振る感覚」を完全になくすと極端に振りにくくなったり、当たらなくなってしまう。どんな理論でも手打ちの要素をゼロにせず、振ってボールを打つ感覚をもちながら改造しよう

スイング改造が必要だと思ったときに、注意してほしいことがあります。どんな理論を取り入れるときも、手打ちの感覚をゼロにしないでください。理論上の動きや形にこだわりすぎて、腕やクラブを振らなくなると、どんなに正しい理論であっても、振りにくい、当たらないという現象が起こりやすくなる。「マネてみた、やってみたけどダメだった」と、すぐに諦めてしまうのは、このパターンがとても多いのです。

私は、手打ちは絶対にダメなクセだとはいいません。なぜならば、手打ちは腕やクラブを振る「いいクセ(必要な悪癖)」だからです。スイング改造に取り組むときは、どんな理論であっても手打ちを完全に取ることを考えてはダメ! 腕やクラブを振ることを残しつつ、目指す動きをマスターしていくことを強くオススメします。

体の回転を重視しすぎて振り遅れ

体の回転量を上げようとしても、腕を振ることをおろそかにするのは、振り遅れや体を開いて打つ練習をしているのと同じ。ムダなスイング改造になっている

同調性を高めようとして振れていない

腕と体の動きの同調性を高めようとして、一緒に動かすスイングは「振って当てる」目的から逸脱している。「同時ではなく、回転の量やスピードを上げた体についていくように、腕やクラブを積極的に振るのが正解です」(吉本)

いかがでしたか? この記事を参考に目指す動きをマスターしてみてください。

レッスン=吉本巧
●よしもと・たくみ/1980年生まれ、兵庫県出身。14歳で米国フロリダに渡り、2000年に米国でプロの資格を取得。現在は、東京都の品川ゴルフアカデミーで多くのアマチュアをレッスンしている。

写真=田中宏幸
協力=取手桜が丘ゴルフクラブ(アコーディア・ゴルフ)

【あわせて読みたい】

「どれが操作しやすい?」“最新アイアン8本”を一気試打!鹿又芳典が解説【ヤマハ】【オノフ】

「どれがやさしい?」“最新アイアン8本”を一気試打!鹿又芳典が解説【ゼクシオ】【ホンマ】【つるや】

【新常識】アイアン選びの“3ステップ”とは?

関連記事一覧