正しい“ハーフウェイダウン”はどっち?腕の正しい使い方をレッスン!

急にうまくなるスイング論を紹介する本企画。

今回は、長井直也プロに通常とは真逆のスイング論を教えてもらいました。

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ゴルフスイングは腕が8割、体が2割

ハーフウェイダウンで右手の甲を自分の体に向けると『ウラアツ』がかかる。体全体の力を抜いて、腕だけでクラブを動かすと『ウラアツ』を感じやすい(○)『ウラアツ』がかかっていないとダウンスイングでのリリースのタイミングが早くなってしまうので、フェースが開いたり、ダフリのミスにつながってしまう(×)

近年のゴルフレッスンは「ボディスイングが正しくて、手打ちはダメ」というのが定説だが、長井直也コーチは真逆のスイング理論を教えてくれた。「私のレッスンは腕の使い方が8割で、体が2割。ボールを打つのはクラブですし、クラブを動かしているのは腕です。だから初心者やアベレージゴルファーには、まずは腕の正しい使い方から教えています」

腕の使い方については『ウラアツ』という独自のキーワードを使って説明する。「腕の使い方で大事なのがリリース。正しいリリースをするためにはリリース直前に右手の甲側に力をかけておく。私はこれを『ウラアツ(裏圧)』と呼んでいますが、右手首にはダウンスイングの向きと反対方向の力をかけることで、手首をスピーディに返してリリースできます」

ウラアツのポイントは2つ。「みなさん、よくコッキング(手首を親指方向に折る)しようとするのですが、バックスイングではコッキングではなくヒンジ(手首を右手の甲側に折る)の動きが必要です」

そしてダウンスイングでは、スイング軌道の大きさがポイントになる。「手元が体の近くを通ってしまうと『ウラアツ』が消えてしまいます。手元はなるべく体から離れた位置を通すことで遠心力も大きくなって、ハーフウェイダウンでは『ウラアツ』がかかりやすい姿勢になります」

腕を伸ばして手元は体から遠くに!

スイング中、左腕は曲げないように伸ばした状態をキープ。トップで曲げた右ヒジをインパクトまでに伸ばしていくことで『ウラアツ』がかかる

左ヒジが曲がってしまうと窮屈なダウンスイングになってしまうので、クラブをスムーズにリリースできない

長井コーチによると、フェースが開いてインパクトしている人ほど、『ウラアツ』が使えていないそうだ。心当たりのある人は、一度、『ウラアツ』打法に挑戦してみては?

長井直也
●ながい・なおや/名門・明徳義塾高校ゴルフ部、岐阜県内のゴルフ場研修生を経て、30歳からレッスン活動をはじめる。現在は名古屋のゴルフステーション栄(☎052-232-3600)などを拠点に、多くのアマチュアを指導している。

構成=野中真一
写真=田中宏幸
協力=東京ゴルフスタジオ

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