“400ヤード”飛ばせるスイングを作る!ドラコン選手の練習ルーティンとは?
ドラコンチャンプ豊田の練習法を公開。「驚異的な飛距離を出すには、スイングチェックやスピードを上げていく手順も大事」と、いつも行っている練習ルーティンを教えてくれた。
まだまだ飛ばしたい人は必ずチェック! もっと速く、強く振れるスイングの作り方をマスターしましょう。
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【練習ルーティン1】
体重移動と捻転を意識して連続素振り
まずはウエッジを持って連続素振りを行う。9、7、5番アイアンと番手を上げて、最後はドライバー(写真左)。積極的な左右への体重移動をしながら数回繰り返すが、ほかにも豊田流のチェックポイントがある。
体がねじれるタイミングと量をつかむ!
体重移動は飛ばしには不可欠なので、移す感覚を養うために足踏みしながら連続素振りを繰り返します。ほかにも連続素振りには、軌道を正す、クラブの遠心力を感じるなどの効果がありますが、もうひとつ僕が大事にしているのは「捻転」です。
重くてコントロールしやすい短いクラブからはじめて、番手を上げても同じリズムで振って、右や左に回転するときに「体をねじる量とタイミング」をつかんでいます。捻転できる大きさは個人差がありますが、つねにできるだけ「捻転し切る」ことが大切。「ねじるタイミングはここで、ここまでねじれる」というのを確認しながら連続で振ってください。
【練習ルーティン2】
アドレスとダウンスイングはハンドファースト
トップは左手背屈で振る!
素振りの次は球を打つ。ここで意識&確認するのは手首の角度アドレスとダウンスイングとインパクトはハンドファースト。トップは左手背屈で、ここに飛距離を伸ばす大きなポイントがある。球数は約20球。
シャフトクロスでOK!タテ振りで上からヒット
次はボールを打ちながら練習します。ハンドファーストで構えたら、ダウンスイングとインパクトはアドレスと同じハンドファーストの形で打つ。手首の形は左手掌屈にしています。でも、トップでの手首の形は左手掌屈とは逆。左手首を甲側に折った左手背屈にしています。
それによってオーバースイングやシャフトクロスになるのはダメではなく、飛ばすための有効なテクニックになります。そして、ダウンスイングは絶対にタテ振り! ボールを強くぶっ叩くにはタテ振りが必須なのです。
フェース向きが管理しやすいけど飛びません
トップでの左手掌屈(✕写真)は「男子プロに多い形ですが、もともと飛ぶポテンシャルがある人が曲げないために行っている。また、インサイドからクラブを入れやすいともいいますが、インからのヨコ振りでは強く叩けません」と豊田。飛ばすためにはヘッドの運動量を上げる左手背屈のトップを作り、その結果、オーバースイングやシャフトクロスになってもOK(〇)
ハイトップは頭の上ではなく頭のうしろ!
手元を高く上げる「ハイトップ」を作るが、その位置に注意。後方から見て手元が頭に近いとタテ振りにはなるが、切り返しでクラブが外から下りてしまう(✕)。右肩よりも外の高い位置に上げるとインからクラブをタテに振り下ろせる(〇)
【練習ルーティン3】左への踏み込みでスピードをどんどん上げていく!
最後にスイングアークを大きくしながら、切り返し以降「シャフトをしならせる」「体の回転速度を上げる」「腕をスピーディに振る」で打つ。これは左足への強い踏み込みが最大のポイントとなる。球数は約30球
頭の上でシャフトをしならせる!
最後は、限界までスピードを上げながらボールを打ちます。「体の回転や腕を速く振るためにはどうしたらいいですか?」とよく聞かれますが、これは左への踏み込みにつきる。普段はヒールアップしない人でも、左カカトを上げ下げして踏み込む感覚を養う練習はオススメです。
左へ踏み込む動作はタイミングも大事です。クラブがトップに達する前に踏み込む動作をはじめる。イメージとしては左への踏み込みによって頭の上でシャフトをしならせますが、上半身は脱力してヘッドの重みを感じると、イメージだけでなくシャフトは実際にしなり、体の捻転差も広がって回転力も上がる。強く左へ踏み込めるようになればなるほど、飛距離はおもしろいように伸びていきます。
いかがでしたか? 豊田選手の練習ルーティンを参考に、飛ぶスイングを作りましょう。
レッスン=豊田竜宏
●とよだ・たつひろ/1988年生まれ、茨城県出身。184cm、110kg。ドラコン選手。21年は「ジアメディカルCUP 日本大会」で優勝。LDJ(Long Drivers of Japan)の大会では、日本記録となる479ヤードをマーク。ドラコンネームは「褐色の弾丸」。YouTubeでは「エンター豊田の飛ばしま専科」を配信中。JPLA所属。
写真=中野義昌
協力=森永高滝カントリー倶楽部、ONEWAY GOLF CLUB