【2022年】最新ドライバー&FWをプロが解説!飛んで・上がって・曲がらない1本はどれ?
今年も新製品が続々と登場! 飛距離性能はもちろん、スコアアップに必要な寛容性や操作性も向上している“ 飛んで上がって曲がらない”そんな最新ドライバー・F W を紹介します。
今回ご紹介するのは、ホンマ、オノフ、キャロウェイ、マジェスティの厳選4ブランド。これらの最新ドライバー&FWを、ティーチングプロの長谷川泰之氏に試打&解説をしてもらったので、理想のドライバー&FWを見つけるためのヒントにしてみてください。
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1、HONMA T//WORLD
TW757 TYPE-Dドライバー
TW757 TYPE-S ドライバー
TW757 フェアウェイウッド
反発性能を高めるための世界初のカーボンスロット
山形県にある酒田工場の匠たちによって作られるHONMAのクラブ。日本の精巧なものづくりを守りつつ、大胆な発想を取り入れた革新性に内外からの評価は高い。フラッグシップとなる『T//WORLD』から、新たに発売されたのが『TW757』シリーズだ。
ドライバーは、投影面積が大きくボールのつかまりのよい『TW757 Type-D』。そして、コンパクトヘッドで直進性の高い『TW757 Type-S』の2機種。形状の美しさに定評があるFWは、3Wにはドライバーと同じくカーボンクラウンを採用したハイブリッド構造を採用している。
ドライバーには世界初の「カーボンスロット」を搭載。ソールスリットをカーボンで覆うことで、極薄のスリット部に高い強度を実現し、反発力が向上した。さらに独自の精密スパイン管理「P-SAT」、シャフトを脱着・回転することなく、ライ角やロフト角、フェースアングルの無段階調整が可能な「ノンローティングシステム」を搭載している。シャフトを含めた自社製造だからできるこだわりが、大きな効果を生み出すだろう。
低スピンの強い弾道で飛距離の恩恵は大きい
『Type-D』は、ヘッドの後方にボリュームがあり、ボールを高く上げやすくなっています。打点がずれてもボールが曲がりにくく寛容性も高い。よりコンパクトな『Type-S』は、操作性の高い上級者モデルでシャープに見えますが、比較的つかまりがよく、高い打ち出し角も確保されます。どちらのドライバーも低スピンの強い弾道で飛距離を伸ばすことができますね。
FWの形状は『Type-D』の流れで、投影面積が大きく安心感があります。ボールが拾いやすく、地面からでも飛距離をかせぐことができる。どのモデルもバランスの取れた綺麗な形状をしていて、酒田工場の匠の技術の高さを感じますね。
異なるヘッド形状をもった2つのアスリートモデル
2機種がラインナップされた『TW757』ドライバー。『Type-D』はつかまりを重視し、『Type-S』は直進性を重視したタイプだが、どちらも低スピン性能が高く、フェースの広範囲で実現した高い反発力と相まって、飛び性能が高い。
『Type-D』は投影面積が大きく、『Type-S』はコンパクトと、形状は異なるがヘッド後方に高さがあり、両モデルとも受け止めたパワーを飛距離へとつなげてくれるアスリートゴルファーの期待に応える快作だ。
●体積/460cc ●ロフト角/ 9、10.5度 ●ライ角/ 56.5度 ● 長さ/45.5 インチ(VIZARD SHAFT for TW757) ●重さ/約306g(VIZARD SHAFT for TW757・S) ●シャフト(フレックス)/ VIZARD SHAFT for TW757(R、S)ほか ※一部オーダー対応 ●価格/8 万5800 円〜
●体積/450cc ●ロフト角/ 9、10.5度 ●ライ角/56.5度 ●長さ/45.5インチ(VIZARD SHAFT for TW757) ●重さ/約306g(VIZARD SHAFT for TW757・S) ●シャフト(フレックス)/ VIZARD SHAFT for TW757(S)ほか ※一部オーダー対応●価格/8万5800 円~
●番手(ロフト角)/3W(15)、5W(18)、7W(21度) ●ライ角/57度(3W) ●長さ/43インチ(3W) ●重さ/約319g(3W・VIZARD for TW757・S) ●シャフト(フレックス)/VI ZARD for TW757(R、S)ほか ※一部オーダー対応●価格/4万9500円〜
●商品の問い合わせ/本間ゴルフ ☎0120-941-380(平日10:00~17:00) www.honmagolf.com
2、ONOFF DRIVER AKA
ONOFF FAIRWAY ARMS AKA
「全芯主義」が生む高打ち出しハイドロー弾道
『ONOFF』はブランド誕生以来、シックな世界観とシャフトも含めたトータルな性能が評価され、ファンの多いブランド。なかでも『AKA』シリーズは、オートマチックに、やさしく飛距離が伸ばせるモデルとして好評を得ている。
2022年NEWモデルとなる『ONOFF AKA』は、やさしさを求めた「全芯主義。」というコンセプト。カーボンクラウンを採用した高慣性モーメントヘッドと、広範囲で反発性能を得られる独自のフェース構造によって“どこで打っても真っすぐ飛ばせる” 性能を実現している。ソールとグリップエンドのウエイトを付け替える「クロスバランステクノロジー」で、振りやすさを調節できるのも大きな魅力。「ツインカットソール」を採用し、振り抜きにすぐれたFWも高機能だ。
アップライトなライ角がつかまりと安心感を生む
構えるとかなりアップライトに感じます。弾道は高く、自然にボールがつかまってくれるので、ハイドローが打ちやすいドライバーです。スライスして飛距離をロスしている人にはうってつけでしょう。純正シャフトは安心感のある落ち着いたカラーで、長さを感じません。さらに打感は弾き感が強く、いかにも前に飛んでくれそうなイメージがわきますね。FWもドライバー同様につかまりがよく、ミスヒットに強いのが印象的です。
振り心地をカスタムできる独自のウエイト調整機能
ソールの2箇所(2g+6g)とグリップエンド(3g)のウエイトを付け替えることで、最適な振りやすさのバランスを整える「クロスバランステクノロジー」を採用。つかまり度合いや弾道の調整も行えるため、自分のスイングに合わせてカスタマイズできる。別売りのウエイトも1gから12gまでラインナップされている。
●体積/460cc ●ロフト角/10.5、11.5度 ●ライ角/61度 ●長さ/45.5インチ(SMOOTH KICK MP-522D・R2のみ44.5インチ) ●重さ/299g(SMOOTH KICK MP-522D・S) ●シャフト(フレックス)/SMOOTH KICK MP-522D(R2、R、SR、S)ほか ※一部受注生産 ●
価格/8万300 円〜
●番手(ロフト角)/3W(15)、5W(18)、7W(21度) ●ライ角/58. 5度(5W) ●長さ/42.25インチ(5W) ●重さ/約319g(5W・S) ●シャフト(フレックス)/SMOOTH KICK MP-522F(R2、R、SR、S)ほか ※一部受注生産 ●価格/4万2900円〜
●商品の問い合わせ/グローブライド お客様センター ☎0120-506-204 onoff.globeride.co.jp
3、Callaway
ROGUE ST MAXドライバー
ROGUE ST MAX FW
幅広いゴルファーが使える高い初速性能と直進性
ボール初速性能にすぐれたキャロウェイの2022年モデル『ROGUE ST』シリーズは、定評のある独自のA I で設計した「FLASHフェース SS22」や「JAILBREAK A I スピードフレーム」がさらに進化。効率化と最適化が図られ、ボール初速を向上する。またボディを一体成型したUNIボディ構造で、エネルギーロスを軽減。効率よくインパクトへのパワーにつなげている。
『ROGUE ST MAX』は高い寛容性とほどよいつかまりをもち、ラインナップされた4機種のドライバーのなかでももっとも幅広いゴルファーにフィットするモデルだ。
FWもまた「FLASHフェース SS22」と「A I JAILBREAK ST」を搭載し、飛びの3要素を最適化。ミスヒットにも強くなっている。
直進性と上がりやすさが抜群の安心感のあるヘッド
楽にボールが上がってくれて、適度につかまりもある直進性の高いドライバーです。やや落ち着いた打音ですが、出球の速さがありますね。純正シャフトもクセがなくて振りやすさを感じます。
MAX FWはとても打ちやすく、1発目からナイスショットが出ました。シャローで地面からもボール
が浮きやすいイメージがわきます。
ドライバー、FWとも見た目からもやさしさが伝わるモデルですね。
新たなウエイト機構で重心位置を最適化
『ROGUE ST』シリーズでは、新たに「NEW タングステン・スピードカートリッジ」を搭載。ドライバーはヘッド後方に約11gの横に長い形状のウエイトが設置され、重心をより深く低くすることが可能になった。FWではソール前方に搭載し、低・浅重心化。ミスヒットの強さと安定したボール初速性能を実現した。
●体積/460cc ●ロフト角/9、10.5、12 度 ●ライ角/59度 ●長さ/45.5 インチ ●重さ/約307g(VENTUS 5 for Callaway・S) ●シャフト(フレックス)/VENTUS 5 for Callaway(R、SR、S)ほか ※一部受注生産 ●価格/8万6900 円〜
●番手(ロフト角)/3W(15)、4W(16. 5)5W(18)、7W(21)、9W(24)、11W(27度) ●ライ角/58度(3W)●長さ/43インチ(3W) ●重さ/約321g(3W・VENTUS 5 for Callaway・S) ●シャフト(フレックス)/VENTUS 5 for Callaway(R、SR、S)ほか ※一部受注生産 ●価格/4万9500円〜
●商品の問い合わせ/キャロウェイゴルフ お客様ダイヤル ☎ 0120-300-147 callawaygolf.jp
4、MAJESTY
CONQUEST ドライバー
CONQUEST フェアウェイウッド
飛距離を求める声に応えるライナー性の強弾道
高品質な高級ブランドとして確固たる地位を築いている『マジェスティ』。シニア層向けのラインナップが印象的だが、『CONQUEST』は、よりアクティブな層に向けて設計されたモデル。総重量が300gを超える適度な重量のフレックス(TOUR S)も用意され、ヘッドスピードの速いゴルファーにも幅広く対応した仕様になっている。
同社のユーザーから高い評価を受けている、放射線状に広がる凸凹をもつ「3D ウェイブフェイス」が、広範囲で高い反発性能を実現。細く長く深い「パワースリット」によって、フェース全体が大きくたわみ、打球面にパワーを集約する。さらに「真・重心設計」によってボールがつかまって押せる、強いライナー弾道で飛距離のアドバンテージを得ることができるモデルだ。
スッキリとした形状で左をおそれずにインパクトできる
『 マジェスティ』は年配層向けというイメージが強かったのですが、このモデルは精悍な見た目の本格派で、アベレージ層からアスリートまで幅広く対応しそうです。ヘッドはかなり低スピン性能で、いわゆるふけ球にならずに前に飛んでいく、強いライナー弾道になります。
構えてみると、ドライバー、FWともかぶっていない真っすぐなフェース面で、左をおそれずにボールを叩ける形状です。スッキリとしていて、操作性のよさもありますね。
『TOURS』フレックスがハードヒッターにも対応
メーカー純正の『SPEEDER NX HV-340』シャフトは、高弾性素材の「トレカRT1100G」を全長に採用し、手元側に銅箔をコンポジットした高機能シャフト。フレックスは、「R」と「SR」に加えて、より強靭さのある「TOUR S」をラインナップ。重さやしっかり感の欲しいゴルファーにも対応できる。
●体積/460cc ●ロフト角/9.5、10.5度 ●ライ角/59.5度 ●長さ/45.5インチ ●重さ/307g(TOUR S) ●シャフト(フレックス)/
SPEEDER NX HV 340(R、SR、TOUR S)※一部オーダー対応 ●価格/9万9000 円
●番手(ロフト角)/3W(15)、5W(18)、7W(21度) ●ライ角/58度(3W) ●長さ/43インチ(3W) ●重さ/約324g(3W・TOUR S) ●シャフト(フレックス)/SPEEDER NX HV 340(R、SR、TOUR S)※一部オーダー対応 ●価格/5万9400円〜
●商品の問い合わせ/マジェスティ ゴルフ ☎03-6275-6300 www.majesty-golf.com
いかがでしたか? 長谷川プロの解説を参考にして、自分に合うドライバー&FWを手に入れてみてください。
解説・試打=長谷川泰之
●はせがわ・やすゆき/1978年生まれ、新潟県出身。大学卒業後からプロを目指した
異色の経歴をもつ。PGAティーチングプロA
級を取得し、19年にはPGAティーチングプロアワードで優秀賞を受賞。Instagramアカウント:「YASUYUKI.23」。
K’s Island Golf Academy所属。
構成=コヤマカズヒロ
写真=田中宏幸
協力=ジャパンゴルフスクール、プレミアムゴルフスタジオ