スピースが実践するパットの“ルーティン”とは?「目標に向けた顔を…」プロが解説

「パットに定形がないなんてウソ。海外の名コーチたちは基本をもっていて、それをPGAの選手たちに教えています。そして、基本に忠実な選手ほどよく入りますね」というのは、星野豪史プロ。

星野プロは、その世界基準といえるパッティングスタイルをスタン・アトレーから直接学び、独自のアレンジを加えてレッスンしている。今回は世界基準のルーティンについて詳しく解説していただきました。

【あわせて読みたい】【パット】“指で握る”のはNG!オンプレーンで振れるグリップとは?プロが解説

目標を見た顔を戻し切る前にテークバック!

プロはリズムやテンポもかなり重要視しています。そのリズムをよくする方法のひとつがプレショットルーティンですが、PGAツアーのパットの映像を見て「構えてから早い!」と感じる人は多いでしょう。イメージしたラインや素振りをしたフィーリングが消えないうちに打つためですが、アドレスに入り、カップ方を最終確認したあと、始動するのも早い。

アドレスに入り、カップやラインを最終確認。目標に向けた顔を戻して止める前にテークバックをスタート。「慣れるとフォワードプレスよりも、動き出しやリズムがよくなる効果が高いです」と星野

具体的にいうと「目標を見た顔を戻し切る前にテークバックがはじまっている」のですが、超がつくパットの名手、ブラッド・ファクソンがこのタイプで、それに影響を受けてローリー・マキロイ、ジョーダン・スピース、リッキー・ファウラー、ブルックス・ケプカなど、本当に多くの選手がマネているので、これも世界基準として紹介します。

アドレスで止まっている時間が長いほど、方向やタッチのイメージがこれでいいかなど、いろいろなことを考えてしまうが、これがリズムを崩す大きな原因!

決して打ち急ぎや雑な動きではなく、体が固まってしまったり余計なことを考える暇がなくなるため、動き出しもストローク全体もスムーズになる。リズムを一定にする効果もある超オススメのルーティンなので、ぜひやってみてください!

いかがでしたか? 世界基準のルーティンを実践して、リズムを崩さずプレーできるよう練習してみましょう。

レッスン=星野豪史
●ほしの・ごうし/1972年生まれ、東京都出身。94年に渡米し、ゴルフ理論を学ぶ。最新のスイングを研究し、プロや一般アマチュア、ジュニアを指導。東京都・虎ノ門の54GOLFCLINIC代表。

関連記事一覧