逆転2勝目・西郷真央のスイングを徹底解説！「左手の甲とシャフトが…」【勝者のスイング】

JLPGAツアー「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 2022」で逆転優勝を果たした西郷真央プロ。4戦2勝と圧倒的な強さを誇っています。

そんな西郷プロのスイングを、女子プロのコーチも務める大西翔太コーチが解説してくれました。

アマチュアへのアドバイスを交えて解説していただいたので、役に立つこと間違いなしです。

ボールをターゲットに真っすぐ運べるスイング

昨シーズンは２位が多くて「シルバーコレクター」といわれていましたが、今年は開幕戦で優勝。もともとポテンシャルの高い選手なので、この勢いは止まらないでしょう。

西郷選手の長所は、出球がつねにそろっているところ。トップを見ると、左手の甲とシャフトがほぼ一直線になっていますが、これが方向性のいいショットの生命線。

左手甲とシャフトを同じ方向に向けると、出球を真っすぐ打ち出せる。西郷選手はダウンスイングからフォローまでも左手甲とシャフトが一直線なので、方向性がもっと安定する、ボールを目標方向に運べるスイングをしています。

この部分を一直線にするには、トップで力を入れないことがポイント。ボールを運ぼうとすると、切り返しでリキんで上半身から動かしてしまいますが、下半身先行で動かしたほうが西郷選手のいいところを上手にマネられます。

いかがでしたか？　ツアー2勝目を挙げた西郷プロのスイングを参考に方向性アップさせてみたくださいね。

スイング＝西郷真央

●さいごう・まお／2001年生まれ、千葉県出身。158cm。20-21年は年間トップ10回数が21回と、優勝こそなかったが賞金ランキング４位に入った。今年は開幕戦のダイキンオーキッドレディスで、念願のツアー初優勝を果たした。島津製作所所属。

解説＝大西翔太

●おおにし・しょうた／1992年生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロを目指し、JPGA公認A級の資格を取得。青木瀬令奈のコーチを務め、昨年のツアー2勝目に大きく貢献。ジュニアゴルファーの育成に尽力している。

写真＝中野義昌、相田克己、田中宏幸