最近わかった 「ボールが曲がる仕組み」とは?人気コーチが解説

ティーショットで大きな不安となるのは、曲がること。

思った以上に曲がったり、逆球が出てしまったりするのを防ぐ、避けるために「スイング軌道」を意識するアマチュアは多いだろう。

しかし! 「曲がるメカニズム、その修正法も進化しています」と鈴木貴之コーチ。

最新式の曲げないレッスンで、自信をもって打てる〝持ち球〞へと強化しよう!

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自分のスイングのクセを知るには 「ボールが曲がる仕組み」を理解すべし!

「サイドスピン」というものは実は存在しない。飛行機が羽を傾けて旋回するように、バックスピンの軸が傾くことによってボールは曲がる。

フェース向きとスイング軌道の差で“スピン軸”が傾く

ボールが曲がる現象は「スピン軸の傾き」から起こります。ボールは必ずバックスピンがかかりながら飛びますが、そのスピン軸が右に傾けばボールは右に曲がり、左に傾けば左に曲がるのです。

では、そのスピン軸の傾きは何によって生まれるのか。答えはインパクト時の「フェース向き」と「スイング軌道」の差。かつては「打ち出し方向はスイング軌道で決まり、そこから曲がる方向はインパクト時のフェース向きで決まる」といわれてきましたが、計測器の発達とともにこれは間違いであることがわかりました。

正しいメカニズムを理解すると自分がドロー・フェードのどちらが打ちやすいかもわかります。

「最新式」ボールが曲がる正しいメカニズム

打ち出し方向はインパクト時のフェース向き、そこから曲がる方向は「フェース向きに対するスイング軌道」が、近年あきらかになったボールが曲がる正しいメカニズム。

曲がる理由がわかれば自分のスイングを自分で診断できる

下の写真で説明すると「A」はターゲット方向、「C」はフェース向き。スイング軌道が「D」の場合、Cのラインに対してアウトサイド・イン軌道なっているため、ボールはCの方向へ飛び出したのち、右へ曲がっていく球筋になります。

次にスイング軌道が「B」のとき、Aのターゲット方向に対してアウトサイド・イン軌道ですが、Cの向きに対してはインサイド・アウト軌道です。この場合、ボールはCに向かって打ち出されたのち、左に曲がっていく球筋に。この仕組みさえ理解しておけば、球筋から自分のスイングとフェース管理がどうなっているのか判断することができますし、その傾向から「持ち球にすべき球筋」もわかってきます。

いかがでしたか? 曲がるメカニズムを理解し、自分の特性を活かした球筋を見つけましょう!

レッスン=鈴木貴之
●すずき・たかゆき/1997年生まれ、千葉県出身。エースゴルフクラブ千葉・赤坂にて、ビギナーから上級者まで多くのアマチュアを指導。父はプロゴルファーの鈴木亨で、ツアーでは父のキャディを務めることもある。

構成=石川大祐
写真=田中宏幸
協力=エースゴルフクラブ千葉

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