正しいダウンブローの身につけ方!「低空飛行」ですべて解決

アイアンは、ダウンブローのインパクトが必須というのが常識です。しかし、アイアンが苦手なアマチュアは多く、その原因は大きな誤解をしているから。ダウンブローを言葉の印象から「鋭角な入射角で上から打ち込むインパクト」とカン違いしているのです。

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しっかり上げて飛距離を出すには下半身は左6:右4上半身は左4 : 右6重心でインパクト!

上半身:頭と目を右に残してインパクト

上体が右に少し傾いた状態で頭と目をボールの後方に残す「ビハインド・ザ・ボール」を保つ。ボールを右側から覗き見るようなイメージでインパクトを迎えよう。

下半身:左に多めに乗ってインパクト

上体は右に傾いても、下半身はしっかりと左に乗った状態でインパクトすることが大事。ただし横に揺さぶるのではなく、回転のなかで左に乗ることが大事。

急降下で打ち込もうとすると上体が左に傾き、頭と目がボールの先にきてしまう

下半身まで右に残ると、最下点がボールの手前にくるアッパーブローになってダフる

上体が右に傾けばシャフトのしなりを使える

では“低空飛行”のダウンブローでボールをとらえるためにはどうすればいいか。最大のポイントは目と頭をボールの右に残してインパクトすることです。

“急降下”で打ち込もうとするとどうしても上体が左に突っ込みやすい。ダウンブローにとらえるアイアンでも「ビハインド・ザ・ボール」は必須なのです。

ただし、下半身も右に体重が残るとあおり打ちになってダフリます。上半身は6対4で右、下半身は6対4で左に重心があるインパクトを目指してください。

これは、左右5対5の状態から腰を少し左にスライドさせつつ左に乗り、上体を右に倒すのがコツ。そしてスイング中には、体を止めずにしっかり回します。

上体が右に傾いてインパクトできれば、シャフトの“しなり返り”の途中でボールをとらえられ、きれいなターフが取れるんです。

上半身

左腰を左に当てて上体を右に傾ける

左腰の位置を意識しましょう

左右5対5の状態から腰を少し左にスライドさせ、左足の外側の壁にぶつけるイメージ。上体が自然と右に傾き、右体重にならずに頭と目を右に残すポジションを作れる。

下半身

左腰を引き上げながら回転する

ここを引っぱり上げる感じです

下半身の回転が止まるとスイングが詰まってしまう。ダウンスイングでは左腰を斜め後ろに引き上げながら、左カカト側に体重を乗せてスムーズに回転して振り抜こう。

シャフトの“しなり返り”のタイミングが合う

上体の軸が右に傾くと、シャフトはその軸の延長線上で“しなり返る”ので、そのしなり返りの途中でインパクトできる。

重心位置が弧を描いて移動する

ダウンスイング時の重心は右から左に弧を描いて動く。切り返し後、左足の前側から左カカト側に乗っていくことで回転を促す。

いかがでしたか? 低空飛行ダウンブローを意識して打ってみましょう!

レッスン=吉本 巧
●よしもと・たくみ/1980年生まれ、兵庫県出身。14歳で渡米しアマチュアとして活躍したのち、プロとなり、アメリカのミニツアーなどを転戦。現在は銀座ゴルフアカデミーでレッスンを行う。

構成=鈴木康介
写真=田中宏幸
協力=取手桜が丘GC(アコーディア・ゴルフ)

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