
距離感を磨いてアプローチを克服しよう!上達のヒントは“テンポ”
長引くアプローチの不調は「イップス」になりかねない危険な状態!自身もアプローチイップスにかかったが、それを克服した市原建彦プロが伝授する打ち方はとてもシンプルで再現性が高く、ミスを徹底的に防止する。
このレッスンでアプローチの苦手意識を完全に取り除こう!
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「自分の感覚」と「実飛距離」を合わせる

インパクトが安定したら、距離感を養いましょう。距離感をよくする方法はふたつ。
ひとつめはシンプルに「振り幅」での調整。時計の文字盤をイメージして左右対称の大きさで振って、それぞれの振り幅でどのくらい飛距離が出るのかを把握しておきましょう。ふたつめは目標物を見たままスイング。自分自身の「これぐらいかな」という感覚に対して実際の飛距離を擦り合わせることで、より精度の高い距離感を養うことができます。インパクトが安定したら距離感を養いましょう。
このふたつの“合わせ技”はコース内でも活用できます。まずは、目標物を見ながらの素振りで振り幅(時計の文字盤)をイメージ。そして、目標を見たまま素振りの振り幅で打つ。これを繰り返すことで距離感と振り幅のフィードバックが蓄積してきますので、みるみる距離感がよくなってきますよ!
距離感を養う①振り幅とテンポで調整する

時計の文字盤をイメージして自分の距離感を養っていくときはスイングテンポも重要。振り幅を変えてもテンポ(時間)は変えない。スマホの無料アプリのメトロノームをインストールして、つねに一定のテンポで打つ練習をしよう。

距離感を養う➁目標物を見たまま打つ

ボールではなくピン方向を見て飛んでいくボールの高さや速さ、落ちてからのランの距離などのすべてをイメージしながら素振りをする。実際にボールを打つときは、素振りと同じ振り幅とテンポで打つ。
7時→5時も9時→3時もテンポは80bpm
スイングテンポは、小さく振る時も大きく振る時も同じテンポで。メトロノームでいえば80bpm前後の速度がオススメです。大きく振るときは速く、小さく振るときはゆっくりになりますがリズムは「イチ(アドレス)→ニ(バックスイング)→サン(フィニッシュ)」の3拍子で。
これを体に染みこませ、つねに同じテンポでスイングすると、飛距離をきちんと打ち分けられる。ゆるむことも打ち急ぐこともなく、軌道もインパクトも安定します。
いかがでしたか? このレッスンを実践してみてくださいね!

レッスン=市原建彦
●いちはらたつひこ/1978年生まれ、神奈川県出身。1996年世界ジュニアゴルフ選手権優勝。2006年アサヒ緑健よみうり・麻生飯塚メモリアル優勝で国内レギュラーツアー1勝。ツアー参戦時にアプローチイップスを発症したが、試行錯誤の末に克服した。
構成=石川大佑
写真=田中宏幸
協力=日神グループ平川CC
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