ラウンド中にできる疲労回復ストレッチ!深堀圭一郎プロが解説

中高年は日ごろの運動不足などによりラウンドの後半に疲労が蓄積。スイングバランスが悪くなってスコアを崩してしまう傾向がある。

これを防ぐ簡単なストレッチを教えてもらった。

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歩いて足が疲れたときは足首を外側に曲げる

手首をやわらかくすればヘッドが効率よく走りラウンドの後半でも飛距離が落ちない

ゴルフのストレッチは肩甲骨まわりや股関節などが重要だが、プレーしながら疲れをとるには、即効性のある「手首」と「足首」がポイントだと深堀圭一郎はいう。

「まず、右腕を水平に真っすぐ伸ばし、手のひらを上に向けたら指先を左手でつかんで手前に引っばります(写真①)。こうすると腕の内側のスジと手首が伸びる。これは、リキみすぎて腕の筋肉が張ったときにオススメ。反対に手の甲を上に向けて下に折る動きも有効で、手首をやわらかくすればへッドが走り、掌屈や背屈といった動作にも役立ちます(②)。

また、ティーイングエリアなどで立っているときは、足のくるぶしが地面に近づくように足首を外側に曲げます。こうして関節を伸ばすと足の疲れが軽減しますよ(③)。

手首と足首の柔軟性を高めると、疲労回復に加え、スイングバランスがよくなる、
スイングアークが大きくなる、といった効果がある

Point1:手のひらの向きを変えて手首を伸ばす

息を吐きながらゆっくりと!(①)

手首を甲側に折る、いわゆる背屈の動きで、腕の内側のスジと手のひらから指先までを伸ばす(①)。次に手首を手のひら側に折る、掌屈の動きで手首を伸ばす(②)。左右交互に行ない、手首の可動域を広げることが大事

手のひらの向きを変え、手の甲を上に向けたら、手首を手のひら側に折る(②)

親指の付け根を伸ばす

左手親指を右手のひらの真ん中にあてがい、左手親指の付け根を中心に伸ばす。これも左右交互に行なう。腱鞘炎などの予防にも有効

Point2:足首を外側に曲げる

真っすぐ立った状態で、足のくるぶしが地面に近づくように足首を外側に曲げる。無理をせず、体重をかけながらゆっくり行なうのがコツ。足首のストレッチはおろそかになりがちだが、とても重要で足の疲れがとれる

太モモと足首を伸ばす

左手で右足ツマ先をつかんで引っぱるように足を折りたたむと、太モモの前側と足首が伸びる。クラブを体の支えにすれば、バランスを崩さずに正しい姿勢でストレッチができる

お尻を伸ばす

下半身全体が疲れてきたら、足をクロスさせて、クラブを体の支えにしながら上体を斜め前に倒す。こうしてお尻と太モモの裏側を伸ばすと疲労回復につながる

いかがでしたか? 疲れてきたらこのレッスンを参考に、ストレッチをしましょう!

レッスン=深堀圭一郎
●ふかぼり・けいいちろう/1968年生まれ、東京都出身。173cm、68kg。レギュラーツアー8勝、シニアツアー2勝。24年シーズンは、ノジマチャンピオンカップ箱根4位。指折りの理論派で解説者としても活躍中。フォーラムエンジニアリング所属。

構成=小山俊正
写真=渡辺義孝

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