うまい店 店主はみんな ゴルフ好き 件-くだん-東京・学芸大学

「ちょっと一杯…」コース巡り・練習・プレー終わりに、ゴルファー仲間と呑む楽しみがあると、いつものスイングも快調に感じる。今夜を楽しむうまい店はどこにしよう?

今回は、おでん居酒屋「件」を紹介します!

日本酒を知り尽くした料理と出汁へのこだわり

メインコース 5000円(税別)の八寸/自家製ハムの青海苔ソース、紫芋のポテトサラダ、うなぎの山かけ、仙台麩と自家製納豆バターなど、ひねりの効いた酒のあてがずらりと並ぶ。コースはお造りやおでん、焼魚、揚げ物、珍味の盛り合わせのほか、炊き込みご飯でしめる。毎日出汁をひくことからはじめ、調味料もすべて一仕事加えてある

酒好きの集まる学芸大学の一角で、うまい日本酒を飲みたいなら、おでん居酒屋の「件」を語らぬわけにはいかない。店主の川辺さんは日本酒の名店、三軒茶屋の「赤鬼」で修業し、この地に店を構えて今年11月でちょうど20年になる。

カウンターの頭上に並んだ一升瓶には、ゴルフボールをデザインした「大那 だいな」(栃木)のラベルが。こんなの見たことない。「うちのオリジナルで特別に作ってもらってるんですよね」ほかにも「乾坤一 けんこんいち」や「日高見 ひたかみ」(ともに宮城)など、日本酒好きでもうなる限定ラベルがちらほら見える。

ざっと50銘柄以上。すべてお燗ができるのも、これからの季節にはいい。コロナ禍を経て、メニューは5000円のコースがメイン一択。まずは、とろろ昆布の入った出汁で、胃を温めることからはじまる。前菜の八寸には、手の込んだ10種類以上の肴がずらりと並んだ。

お造りやおでん、揚げ物など、主菜にたどり着く前に、八寸だけでどれほどの酒が飲めるんだろう。料理を眺めてほくそ笑みながら、今日はとことん飲む、と心に決めた。

今月のゴルフ好き店主 川辺輝明 かわべてるあき さん

10代後半で事故に遭い、足を手術すること7回。その後3年かけて東南アジアを中心に30ヵ国を歴訪し、飲食の世界へ。40歳を機に筋トレにのめり込み、ゴルフをはじめたのはつい6年前のこと。毎週多摩川の河川敷コースで練習し、太平洋クラブ御殿場コースの初ラウンドは96。現在のベストスコアは81で、年間50ラウンドをこなしている。最近はアプローチがテーマ。

○所 東京都目黒区鷹番3-7-4 関口ビル1F
○営17:00~23:00 ○休月曜 ○ ☎ 03-3794-6007

いかがでしたか? ゴルフ話にも華が咲くおでん居酒屋「件」へ、ぜひ足を運んでみてください!

文=長岡 努 
写真=田中宏幸

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