パターが有効なシチュエーションはコレ!アプローチ上達のコツをレッスン
グリーンまわりまでスムーズにきても、アプローチでダフリやトップをしてしまうと流れが悪くなり、スコアも崩れてしまう。そのため“パターで寄せる”を多用する人がいますが、うまく寄せられていますか?
安全・確実、大きなミスにならないはずが失敗して「これならウエッジで打てばよかった……」と後悔する。そうならないための成功の秘けつと寄るテクニックをレッスンします。
【関連記事】原英莉花のフォローのフェースに注目!どこを向いているかで球筋を操作できる
8回以上成功するならパターでOK
「パターで寄せるのもアリかも?」と考えるケースは、花道からなど、ボールからピンまで短い芝が続く状況でしょう。そして、下の写真のようなグリーンまでの距離が長い場合が悩みどき。ウエッジで寄せる自信があればそれも選択肢としていいですが、成功の確率を考えればパターでのアプローチに軍配が上がります。
その判断基準として、10回打って「何回成功するか」を自分に問うてみてください。私は「8回以上成功しないショットや番手は選択すべきではない」と思っています。ラウンドでのショットはつねに“1発勝負”。「最高の1打」が出ることを想定するのではなく、あくまで重視すべきは「確率」なのです。
アプローチの成功=ワンピン以内に寄ること
アプローチの成功を「“オッケー”まで寄せる」とするとハードルとリスクが高くなり、集中力ゲージの減りも早くなる。ワンパット圏内の3メートル以内によれば合格、ワンピン以内に寄ったら最高だと思って打とう。
固定観念を捨て「転がる可能性」を探す
パターでのアプローチは、上のようなシチュエーションでもトライしてください。極論をいえば「どうやったってボールが転がらない状況」でなければパターでアプローチできる可能性はあるのです。
「ラフからはロフト角が多いクラブ」「砲台グリーンはボールを高く打ち上げる」「バンカーからはエクスプロージョンショット」で打たなければならない、と思うのは悪い固定観念。ルール上、パターで打ってはいけない場所はありません。先入観を捨てて「何がもっとも成功確率が高いショットか」を考えれば、おのずと「パターで転がす」という選択肢が見えてくるはず。
もちろんこのときも「ペタピンに寄せよう」という考えは禁物。次をワンパットで入れられる可能性を残す位置までもっていければOKとしましょう。次は、パターでのアプローチを高確率で成功へと導く「距離感の出し方」を紹介します。
じつは、こんな場面でもパターでのアプローチは有効だ!
いかがでしたか? いろんな場面でパターを使ってみましょう!
レッスン=生見和己
●ぬくみ・かずき/1998年生まれ、東京都出身。名門・明徳義塾高校ゴルフ部を卒業後、ゴルフ場で研修生として腕を磨く。22年からレッスン活動を開始。現在はツアープロコーチの石井忍が主宰する「エースゴルフクラブ 西神田校」にてレッスンを行なう。レギュラーツアーでキャディを務めることもあり、コースマネジメントについても造詣が深い。
構成=石川大祐
写真=竹田誉之
協力=取手桜が丘ゴルフクラブ
【あわせて読みたい】
人気女子プロの“バッグの中”は何が入ってる?ラウンド中の勝みなみに突撃!
「7番アイアンで200ヤードも飛ぶ」ってマジ!?“飛距離”に特化したアイアン4選
7番ウッドを選ぶ時の「4つのポイント」!最新15モデルを試打解説