飛ばし屋の指導で30ヤードアップに成功!飛距離を伸ばした秘けつは?
百獣の王こと武井壮が、プロゴルファーを目指していろいろな経験を積むのがこの企画。
最近、日本一のドラコンプロ・豊永智大選手のもとで飛距離アップに取り組んでいるが、ドラコン選手になるつもり?
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2カ月でプラス30ヤードの飛距離アップに成功
2、3カ月前と比べて、ドライバーの平均飛距離が30ヤードくらい伸びています。トラックマンで計ると、ヘッドスピードは、ボール初速は75を超え、コンスタントに300ヤードを超える球が打てるようになりました。
飛距離アップに取り組むようになった理由は、ドラコン選手に転向しようとしているのではありません。もっとゴルフが上達し、ラウンドでのスコアアップを計るためです。僕の今の弱点は、長いアイアンが得意じゃないこと。試合でチャンピオンティーから回るとなると、ロングアイアンを使う場面が増えますが、思いどおりに打てたことはほぼゼロに等しいです。
セカンドを以前より5番手短いクラブで打ちたい
その苦手な距離を克服するのに、1番早い解決法は「飛距離!」という結論に達しました。
芸能の仕事が忙しく、今年はラウンドや練習にもあまり時間を大きく避けないなかで、ショットを磨くのは難しい。ドライバーの飛距離を伸ばすほうが有意義で、ドライバーを飛してセカンドで持つクラブを3番手短くする。ドライバーが飛ぶようになればアイアンも飛ぶようになるから4、5番手は変わってくる、という計算です。
そのために今年から、ドラコン選手に教えてもらったり、YouTubeでのコラボなどで飛距離アップに取り組んできましたが、まずは「振る!」ことが重要。振らずにフェアウェイをとらえようとしても、スイングに遊びができる。その遊びのなかでミスしてしまうんだから、100あるうちの100近くのスピードとパワーを出して動きを安定させたほうが、打球も安定するんじゃないかと考えたのです。
まだ正解かどうかわからないけど、飛距離を伸ばすことで、ホールをより有効に攻め込める能力が手に入りつつあると感じています。
1番のすごさはただ飛ばすだけではないところ
その新しい取り組みとスタイルに協力してもらっているのが、現役ドラコン選手としては日本のトップにいる豊永智大さんです。はじめて彼のスイングを見たときは「その落ち着いたスイングでこの飛距離が出るの!?」と大きな衝撃を受けました。
豊永さんは、世界的にもトップクラスの飛距離を放ちますが、1番の長所と魅力は、むちゃ振りして大暴れする1発勝負のスイングで飛ばすのではなく、10球打ったら10球とも350ヤードを超え、当たり前のようにそのホールの幅に収めてくるところ。アイアンもしっかりコントロールして打てる「ストロークプレーでも使えるスイング」。
それはまるで海外のツアープロ、ジョン・ラームやブライソン・デシャンボーのようですが、「飛ぶのにスコアも出る」というのはとても大事で、飛距離と精度を兼ね備えた豊永さんの振り方と体の鍛え方は「僕のほしいものに近い」と思ったのです。
豊永流を武井フィジカルとスイングに変換
豊永さんから学んでいるのは、スイングを改造したり、豊永さんのテクニックをそっくりマネるのではなく、どこでパワーやスピードを生んでいるのか? 体やクラブの動かし方を見たり、聞いたりして、それをヒントに試行錯誤しています。僕がよく聞く質問は、「なにをしているの?」がほとんどで、豊永さんも「こうしてください」とはいいません。
僕と豊永さんでは、体格や手足の長さ、筋力の大きさや強さも違うから、豊永さんと同じにしても飛ばない。圧倒的なスピードとパワーを生み出すのを僕の体で豊永さんに近づけるにはどうすればいいか、できるところとできないところをピックアップしています。
ヘッドスピードもボール初速も思惑どおり日に日に伸びていて、目標が都度アップグレードされるくらい。完成すれば、いずれツアーカード(ツアーへの出場資格)も手にできると思っていますが、それもまた決して夢物語ではない。僕自身が1番楽しみにしています!
「体をコントロールする能力の天才です!」(豊永)
武井さんとの出会いは約2年前で、最近はよく私のスタジオにお越しになります。武井さんのすごさはなんといっても「自分の体のコントロールが以上にうまい」です。ゴルフのスイングは、脳から指令を出し、神経を通って筋肉に伝わっていくのですが、この伝達が完璧にできる人はなかなかいない。
その理由のひとつが、ゴルフは止まっているボールを打つので自分が動いていかないといけないから。野球やテニスは動いているボールに反応するので比較的思ったとおりに動けるのですが、この違いがゴルフを難しくしています。しかし、武井さんは普通の人とは違いますね(笑)。私は聞かれことに答えるだけですが、そのアドバイスに対しての理解も咀嚼も抜群にいい人です。
飛距離アップに50歳をすぎてから挑戦しはじめた武井さんは、藤田寛之プロが40歳をすぎてから勝利数を増やし「中年の星」といわれことと重なります。加齢によって飛ばしをあきらめるアマチュアが多いようですが、武井さんの50歳を過ぎてからも“まだまだ、大幅に”飛距離を伸ばす姿は、夢や希望を与えてくれるでしょう。もっと飛ぶようになると思うので、私もとても楽しみです!
Check it Out!
武井と豊永のスイングや弾道データが見れる動画をYouTubeチャンネル「武井壮百獣の王国」で配信中!
いかがでしたか? 加齢に負けず挑戦し続ける武井壮さんの姿勢をマネしてみてください!
豊永智大
●とよなが・ともひろ / 1987年生まれ、長崎県出身。190cm、120kg。最長飛距離423ヤードの記録をもつドラコンプロ。22年「PLDA世界大会」ベスト16。24年大会も日本人選手ではトップの成績を収めた。東京都港区の「LOWMEL BEAR」でパーソナルトレーナーも務める。JPLA所属。
武井壮
●たけい・そう / スポーツ、芸能の枠を超えて活躍するマルチタレント。テレビ東京系列で「武井壮のゴルフバッグ担いでください」(日曜朝9:30から)をオンエア中。YouTubeにて「ネイティブキャンプ presents 武井壮の世界進出」を展開。
●オフィシャルサイト gogotakei.com/
●X(旧Twitter)アカウント @sosotakei
●インスタグラムアカウント sosotakei
写真=田中宏幸
協力=LOWMEL BEAR
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