アプローチでパターを使う”3つのメリット”とは?

グリーンまわりまでスムーズにきても、アプローチでダフリやトップをしてしまうと流れが悪くなり、スコアも崩れてしまう。そのため“パターで寄せる”を多用する人がいますが、うまく寄せられていますか?

安全・確実、大きなミスにならないはずが失敗して「これならウエッジで打てばよかった……」と後悔する。そうならないための成功の秘けつと寄るテクニックをレッスンします。

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「ウエッジは難しいクラブ」という認識をもとう

まず、声を大にして伝えたいのが「ウエッジは難しいクラブである」ということ。じつはプロもグリーンまわりでの第一選択は「パターでいけないかな?」で、その理由は“もっともやさしい”から。しかし、ツアーのコースセッティングはとても厳しいため、ウエッジで打たないと寄らないケースが多くある。そのため、プロはウエッジの練習をたくさんしているのです。

練習量が少なく、ツアーよりもやさしいコース設定でプレーするアマチュアはというと、難しいウエッジでトライするのはかなりリスキー。パターでのアプローチが「アマチュアにとっての最適解」となることがとても多いのです。また「1本のクラブで距離感を作る」は、ラウンド数が少ない人にとっても強い武器になる。アマチュアは「パターでの寄せ」を積極的に行なうべきだと思います!

ロフト角の多いクラブはミスの“振れ幅”が大きい

ロフト角が多いウエッジは、ある程度大きく振らないといけないのでズレが出やすい。打点がズレてしまい、ダフればまったく飛ばないし、トップすればグリーンオーバーの危険もある「ミスの幅が広い」クラブなのだ。

“パターアプローチ”の3大メリット

1. ミスヒットに強い

打点・インパクトのミスに対してボールが転がる距離の“誤差”が小さい。ウエッジでのアプローチよりも、最終的にボールが止まる「想定エリア」を狭く設定できるのが最大のメリットだ。

2. 「集中力ゲージ」が減らない

ゴルフでは18ホールとおして集中力を切らさず、平常心を保つことが重要。難しいウエッジショットでは集中力の消耗が激しいが、パターならあまり緊張せず、集中力ゲージの減りを抑えられる。

3. 距離感が蓄積できる

ウエッジでの距離感づくりは、豊富な練習での積み重ねが必要。ましてや複数本を使い分けるなんて、なおのこと!“パターばかり”でアプローチしていれば、少ないラウンド数のなかでも距離感が蓄積できる。

いかがでしたか? パターを使って、ミスの幅を減らしていきましょう!

レッスン=生見和己
●ぬくみ・かずき/1998年生まれ、東京都出身。名門・明徳義塾高校ゴルフ部を卒業後、ゴルフ場で研修生として腕を磨く。22年からレッスン活動を開始。現在はツアープロコーチの石井忍が主宰する「エースゴルフクラブ 西神田校」にてレッスンを行なう。レギュラーツアーでキャディを務めることもあり、コースマネジメントについても造詣が深い。

構成=石川大祐
写真=竹田誉之
協力=取手桜が丘ゴルフクラブ

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