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噂の新作ドライバーが正式解禁! Aiフェースの効果が10倍になった!

昨年末からSNSやネットニュースで噂になっていたキャロウェイの新製品が1月7日に正式発表。新シリーズの名称は『ELYTE』。ドライバーは『ELYTE』『ELYTE X』『ELYTE MAX FAST』『ELYTE ◆◆◆(トリプルダイヤモンド)』の4タイプを2月7日に発売する。

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キャロウェイの新シリーズ『ELYTE』とは?

『ELYTE』は『ELITE(エリート)』の造語。日本語では「選ばれた者」「優秀な」という意味があるが、今回のドライバーはスピードと寛容性という二律背反の壁を打ち破ったことでエリートという名前にしたそうだ。

最大の特徴はフェース。キャロウェイといえばAiフェース。前作の『パラダイム Ai-SMOKE』ではフェース面上にAI設計による2,500のコントロールポイントがあり、ミスヒットしたときのスピン量、打ち出し角を補正してくれる技術を搭載していた。

それが『ELYTE』ではAIのソフトウェアを大幅にアップデートしたことによって、AIが設計した微細な凹凸をフェースに再現した。コントロールポイントの数は前作から約10倍の25,000に増えたことで『Ai 10x FACE』と名付けられた。

またキャロウェイでは2023年モデルの『パラダイム Ai SMOKEシリーズ』から、リアルなゴルファーのスイングデータをAIにインプットしながら開発を進めているが、その数も大幅に増加させた。前作と比較すると、『ELYTE』シリーズでは飛距離が最大8ヤード伸びて、着弾範囲が最大19%狭まるという結果も出ている(キャロウェイ調べ)。

AI関連のテクノロジーが大幅に進化しただけではなく、キャロウェイでは設備投資を積極的に行なっていた。その一つがチタン素材を扱える3Dプリンターの導入。3Dプリンターによって試作品を作る時間が90分の1に短縮されて、『ELYTE』では75回の試作品を経て完成品が生まれた。ヘッド形状としては投影面積が大きくなり、安心感がある見た目でありながら、空気抵抗を抑えたことでヘッドスピードアップにつながっている。

クラウン素材には新素材サーモフォージドカーボンを採用。軽くて強度が高いだけではなく、従来のトライアクシャル・カーボンに比べて、より高い精度で設計通りに製造することが可能になった。重心ポジションを最適化したことにより、スピン量や打ち出し角も理想的になり、打感も心地よくなるというメリットにつながった。

ELYTE
●ヘッド体積/460cc●ロフト角/9、10.5、12度●ライ角/57度●クラブ総重量/306グラム(VENTUS GREEN 50 for Callaway-S)●シャフト/VENTUS GREEN 50 for Callaway(R, SR, S)など●価格/10万7800円〜

スタンダードモデルの『ELYTE』ではウェイト調整の構造も変わった。前作まではスライド式だったが、『ELYTE』では3箇所のウェイトポジションに調整できる構造にしたことで、スライド部分を軽量化。ヘッドの最外周部分にウェイトを装着したことで寛容性アップにつながった。

ELYTE X
●ヘッド体積/460cc●ロフト角/9、10.5、12度●ライ角/59度●クラブ総重量/305グラム(VENTUS GREEN 50 for Callaway-S)●シャフト/VENTUS GREEN 50 for Callaway(R, SR, S)など●価格/10万7800円〜

ドローバイアス設計の『ELYTE X』は約13グラムのウェイトポジションを変更することで、つかまりを調整できる。また、カスタムウェイトによって慣性モーメント10K(10000g・㎠)を超えることも可能になった。

ELYTE MAX FAST
●ヘッド体積/460cc●ロフト角/9.5、10.5、12度●ライ角/59.5度●クラブ総重量/273グラム(LIN-Q GREEN 40 for Callaway -S)●シャフト/ LIN-Q GREEN 40 for Callaway (R, SR, S)など●価格/10万7800円

軽量設計の『MAX FAST』は、より日本人ゴルファーに向けた仕様になった。AIにインプットするデータを日本人を中心としたアジア人のスイングデータにしたことによって、日本人ゴルファーの打点、スイング傾向に合ったドライバーに進化。またアジャスタビリティホーゼルを初採用したことでターゲットゴルファーが拡大した。

ELYTE ◆◆◆(トリプルダイヤモンド)
●ヘッド体積/450cc●ロフト角/8、9、10.5度●ライ角/57度●クラブ総重量/318グラム(TENSEI GREEN 60 for Callaway -S)●シャフト/TENSEI GREEN 60 for Callaway(SR、S)など●価格/10万7800円〜

450ccの『◆◆◆(トリプルダイヤモンド)』はディープフェースで、プロや上級者が好む形状。唯一、前作から引き続き360°カーボンシャーシを導入している。アスリートゴルファーが求める弾道の強さを実現している。

正式発表されたばかりの『ELYTE』だが、すでにPGAツアーでは選手が使いはじめている。昨年12月にはアクシェイ・バティアが「ヒーローワールドチャレンジ」でいち早く『ELYTE トリプルダイヤモンド』を投入。その試合では全選手中最高のロングドライブ358ヤードを記録した。2025年の開幕戦でも『ELYTE』シリーズのドライバーを使う選手は増えている。

2025年がはじまったばかりだが、今年の新製品では『ELYTE』が主役の一つになるのは間違いないだろう。

構成=野中真一
写真=田中宏幸

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