新時代の「ど真ん中」シャフトを徹底試打!
近年、日々進化するヘッドの性能を引き出すべく“シャフト”の重要性が高まっている。シャフトも進化が著しく、今や飛距離や方向性を上げるのに適したモデルを手に入れるのはマスト!
「新しいクラブを買ったけど、イマイチいい結果が出ない」なんて人は、もしかするとシャフトによって生まれ変わるかも!?シャフトのフィッティングを得意とする2人のコーチのインプレッションを参考に、あなたが求める最高のシャフトを見つけ出そう!
GRAPHITE DESIGN TOUR AD GC
グラファイトデザイン/ツアーAD GC
シャフト全体の剛性差が少ない新時代の「ど真ん中」シャフト
スイング時に発生するシャフトの「ねじれ」と「つぶれ」を抑え、高いミート率とボールスピードを実現した新時代のニュートラルシャフト。先端から中間部は「先太形状」によって内径を太くし、従来のカーボン繊維量でも剛性アップが可能に。
また、手元から中間部にかけて「周方向」にカーボン繊維を配する「ADシールド」がスイング中のシャフトのつぶれを抑える。このふたつの要素が全体の剛性差を少なくし、一体感が得られる振り心地を生み出す。
奥嶋’s impression
全体的に適度なハリがあり、シャフト全体の統一感をもたせつつも真ん中が動くのでタイミングがとりやすい。ツアーADの名作であり、今でもプロ使用者の多い「PT」のクセのなさに「D I」の安定感を加えたようなシャフトで「うまく作ったなー!」というのが率直な印象です。ツアーADの新しい「ど真ん中」に位置づけられるシャフトですので、リシャフト初心者にも試しやすいモデルになっていますね。
大原:「カラーリングも華やかでおしゃれ! スペックも豊富なので、女性から男子ツアープロまで幅広く対応できる。まさに“万人受け”するシャフトです」
GRAPHITE DESIGN TOUR AD VF HYBRID
グラファイトデザイン/ツアーAD VF ハイブリッド
人気ドライバーシャフトをハイブリッド用にアレンジ
2023年に発売され、タイガー・ウッズも使用した「強く叩けて軽やかに振り抜ける」進化系元調子の「TOUR AD VF」をハイブリッド用にアレンジ。強く打っても球が吹けずに暴れないのが特徴だ。
アイアンからの流れを重視し、シャープなフィーリングで振っていきたいプレーヤーにマッチする。手元側を少し細身にすることで先端側の硬さを際立たせ、低弾道ながらも安定したスピン量を確保。ラインを出しながらも確実にグリーンをキャッチすることができる。
大原’s impression
キックポイントは手元側で、いい意味で“しなり幅”が狭く、局所的にしなってくれるぶんシャフトの動きを感じやすい。手元がしなってくれているのがしっかり伝わってくるので、自然と「上からコンタクトしていこう」という気持ちになれます。
そして、上からコンタクトしてもブレない先端剛性があるので、シャフトの挙動に対してイメージどおりの強弾道を打てる。アイアンのようにビシッとラインを出したい人に、ピッタリなハイブリッド用シャフトです。
奥嶋:「DI HYBRIDと比較するとやさしくつかまえられるが、弾道は少し低め。チップ径は太めなのでアイアン型UTとの相性も◎ですね」
試打インプレッションを参考に、ぜひグラファイトデザインの最新シャフトを試してください。
解説・試打=奥嶋誠昭
●おくしま・ともあき/1980年生まれ、神奈川県出身。最先端のスイング・弾道解析器を使い、その研究成果をツアープロやアマチュアにフィードバックするレッスンが好評の人気コーチ。クラブフィッティングにも深い造詣がある。「THE REAL SWING GOLF STUDIO」主宰。
解説・試打=大原健陽
●おおはら・けんよう/1996年生まれ、広島県出身。東北福祉大学ゴルフ部を経て、奥嶋誠昭プロコーチのもとでスイングとギアの知識を深く学ぶ。現在は奥嶋の右腕として「THE REAL SWING GOLF STUDIO」で多くのゴルファーのレッスンやクラブフィッティングを行なっている。
構成=石川大祐
写真=竹田誉之
協力=THE REAL SWING GOLF STUDIO
●商品の問い合わせ/グラファイトデザイン ☎0494-62-1170
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