スライスに悩む人は「クラブまかせ」に打つと良い?最新クラブの打ち方を解説
新製品が各メーカーから発表され、秋のゴルフが色めき立つ。注目の新作を「試打職人」と呼ばれる石井良介がいち早く解説!
それぞれのモデルの特性に合わせた「打ち方・選び方」についてのレクチャーは必読だ。
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つかまり系ドライバーは「つかまえようとしてはダメ!」
【代表モデル】ヤマハ INPRES DRIVESTAR ドライバー(TYPE/D・TYPE/S)
「クラブまかせ」が最良の結果を生む
スライスに悩むアマチュアは多いですよね。そんなアマチュアの救世主となるのがいわゆる「つかまり系」といわれるドライバーたち。このヤマハの新しいインプレスも自然なフェースターンを促してボールをほどよくつかまえてくれるのが特徴のモデルです。
このようなタイプのドライバーを打つときには、無理につかまえにいく動作は不要。むしろ、つかまえにいってしまうとフェースが返りすぎて思わぬミスにつながることも!
クラブにまかせて自然にボールをつかまえれば、強い弾道を放つことができます。
大きめヘッドのやさしさで「グリーンオンを増やす!」
【代表モデル】グローブライド オノフ ONOFF IRON LABOSPEC RB-247M
つねにスクエアにフェース向きをキープ!
ヘッドが大きめのアイアンはミスヒットに強く、練習量が少ないアマチュアには恩恵が多い。しかし、慣性モーメントが大きいクラブはヘッドのトゥ側、バックフェース側に重量が寄りがち。スイング中、ひとたびヘッドが開く方向に動くとインパクトでスクエアに戻すのが難しくなります。
それを防ぐためには、スプリットハンドドリルが有効です。右手の平をフェース面とリンクさせ、つねにスイング軌道に対してスクエアな向きをキープさせるイメージで素振りをしましょう。慣れてきたらその感覚のまま、通常のグリップで素振りをする。ハーフウェイダウンで右手が左手より上にあるとグッドです。
高慣性モーメントドライバーは「ヘッドの動きを妨げない!」
【代表モデル】ホンマ TW767ドライバー
水平素振りで挙動をコントロール
近ごろは、上下左右の慣性モーメントの合計が10000g・c㎡を超えるドライバーが増えてきました。この「TW767 ドライバー」もそのひとつ。
打ちこなすコツは、さきほど紹介した「ヘッドが大きめアイアン」の扱い方と同じ、スプリットハンドドリルに加えて「水平素振りドリル」も行なうと、さらに高慣性モーメントのクラブを使いこなす感覚が養われていきます。
前傾せずに体の正面にクラブを構えたら、腕の動きではなく胸を大きく回しながら素振りをする。このとき、クラブは体の正面にキープし、フェース面も地面と垂直な向きを保ちます。フェースが開きたがる動きに拮抗する感覚をつかみましょう。
いかがでしたか? クラブ選びの参考にしてくださいね。
レッスン・試打解説=石井良介
●いしい・りょうすけ/1981年生まれ、神奈川県出身。PGAティーチングプロ資格をもつプロゴルファー。アマチュアのリアルなスイングや感情に訴えかけるアドバイスが多くのゴルファーを開眼させ、全国で行なうレッスン活動はつねに満員。レッスンの日程はインスタグラム(@ryosuke.ishii.214)などで開示中。
構成=石川大祐
写真=高橋淳司
協力=日神グループ 平川CC
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