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クロスハンドグリップのパットの基本3つ!「腕と体を一体化させて…」とコーチが解説

多くの海外コーチのメソッドを現地で直接指導を受けてきた吉田洋一郎がその概要をアマチュアにもわかりやすく解説。

連載の第62回目は、クロスハンドグリップのパッティング指導に定評のあるジェローム・テュニスを取り上げる。

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「テュニス」メソッドの肝! 
腕と体を一体化させて動かしストロークの再現性を高める

「肩と腕の関係を崩さずにストローク」

メソッドの肝1 左手首をロックして肩、腕、クラブを一体化して動かす

ストロークの支点は、首の後ろの高い位置が理想だが、イメージしにくければ胸の上のほうのノドの下あたりでもOK。とくにガイドラインとなる左肩から腕、クラブまでを一体にすることが大事。手首は使わずに固定し、支点を中心とした振り子のイメージでストロークする。

ストロークの支点は、首の後ろの高い位置が理想だが、イメージしにくければ胸の上のほうのノドの下あたりでもOK。とくにガイドラインとなる左肩から腕、クラブまでを一体にすることが大事。手首は使わずに固定し、支点を中心とした振り子のイメージでストロークする。

腕が体から離れ、腕でクラブを操作したり手首を使ってしまう動きは、精度を損なうのでNG

首の後ろを支点に大きな振り子でストロークする

右手のひらでフェースを意識し押し込みます

ジェローム・テュニスは、スイングからパッティングまで幅広く教えるコーチですが、とくにパッティングの指導には定評があり、クロスハンドグリップを推奨する指導者です。

クロスハンドグリップは左腕をガイドラインに、利き手である右手の感覚をタッチに生かしやすいのが長所。アマチュアにとってもメリットの大きいパッティングスタイルです。

ポイントは左手首をロックして左肩からクラブまでを一体にして動かすこと。そして、右手でしっかりとクラブを押し込んでボールをヒットすることです。

首の後ろに支点を意識して、ノドの下から支点へ突き抜けるような軸をイメージ。両肩がつるべのように上下に動く大きな振り子でストロークできれば、再現性が高まり、インパクトも安定。いい転がりと方向性を手に入れることができます。

メソッドの肝2 右手でしっかりボールをヒットして距離感を作る

インパクト後は右肩が下がりながら、手元をしっかり押し込んでいく

タッチを作るのは右手の役割。ダウンスイングからフォローにかけて、右手をしっかりと目標方向に押し込んでボールをヒットすることで、右手の感性を生かす。インパクトで手を止めないように注意しよう。

メソッドの肝3 左右の肩を上下させて振り子でストローク

胸の中心にグリップエンドを当てて素振りをすると、肩の上下動を意識しやすい

首の後ろを支点に振り子のようにストロークすることで、左右の肩は上下に動く。とくにバックスイングで左肩、ダウンスイング以降では右肩がしっかり下がって両肩がシーソーのように動くことが大事だ。

肩が動かず腕でクラブを操作したり(左)、支点がズレてしまう(右)のは×
「順手でも逆手でも動きの基本は同じ」

いかがでしたか? 腕と体を一体化させて動かすことを意識してみましょう!

クロスハンドグリップのパッティング指導の巨匠
ジェローム・テュニス
ベルギー人。欧州ツアーを中心にトーマス・ピータースやトーマス・デトリーらを指導。データを重視した科学的な見地からの指導に定評がある。

解説・レッスン=吉田洋一郎
●よしだ・ひろいちろう/1978年生まれ、北海道出身。スイング研究に強い情熱を燃やし、海外で直接有名コーチのメソッドを学び知識を広げる。日本ゴルフスイング研究所主宰。

構成=鈴木康介 写真=中野義昌
協力=取手桜が丘ゴルフクラブ(アコーディア・ゴルフ)

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