ドライバーをとにかく真っすぐ飛ばすコツ!プロ4人が解説

1打目のドライバーが曲がってOBやグリーンが狙えないエリアに飛んでしまうとスコアは早々に崩れてしまう。

プロに「とにかく真っすぐ飛ばすコツを教えてください!」と聞いて出たヒントがコレらだ!

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まずは素振りから!
左肩からヘッドまで一直線と3回素振り!

この形で打てばフェースがスクエアになります!

手元が前や後ろにくるのを防げばスクエアフェースでヒットできる

ボールが曲がる一番の原因はフェースの向きです。スクエアフェースで打てば、軌道が多少悪くてもフェアウェイを外すほど大きく曲がりません。

スクエアフェースでボールをヒットするには、左肩からヘッドまでを一直線にするイメージをもってください。そのラインより、手元を前や後ろに出さずに打つのがポイントです。このインパクトの形を素振りで予行演習しましょう。

素振りは連続で3回振るのがオススメ。ボールが曲がってしまうのはスイング中に、リキんだり緩んだりするのも原因のひとつ。連続素振りの3回目の力感がちょうどいいので、本番では3回目のときの力の入れ方を再現してください。もちろん1回目から3回目まで、インパクトの位置で左肩からヘッドまでを一直線にするイメージを忘れずに行ってくださいね。

打球が大きく曲がる原因はフェースの向き。フェースは、手元が前に出ると開き(左)、後ろにくるとヘッドが先行して閉じてしまう(右)

素振りの手順

左肩の上からクラブを真っすぐ下ろして、左肩からヘッドまでを一直線にするイメージを強めてから構える

1、2回目

3回目

インパクトの位置で、左肩からヘッドまでを一直線にするイメージをもちながら、本番同様のスピードや振り幅で連続素振りを3回行う。3回目がとくに大事だ

3回目は左肩からヘッドまでを一直線にするインパクトだけでなく、力感も感じ取る。それを本番で再現するとスイング中のリキみや緩みが防げる

星野陸也
●ほしの・りくや / 1996年生まれ、茨城県出身。186cm、76kg。18、20年フジサンケイクラシック、19年ダンロップ・スリクソン福島オープン、21年関西オープンで優勝。4年連続、通算4勝をあげるトッププロ。フリー。

初・中級者にオススメ
右肩をターゲットに真っすぐ出す

クラブの両端を握り、肩のラインに沿ってシャフトをセット。軸回転を意識しながら右肩を真っすぐ出す

インパクトゾーンが長くなりミート率と方向性がよくなる

私はプロ入り当初、ドライバーが苦手でしたが、体全体を水平に回す、いわゆるレベルスイングを身につけることによって、真っすぐ飛ばせるようになりました。ポイントは、前傾させた背骨に沿って上体を回し、ダウンスイング以降、右肩をターゲットに真っすぐ出すことです。

右肩がボール方向に突っ込んだり、下がったりしないように、軸回転を強く意識することが大切。右肩をレベルに回せば、結果的にインパクトゾーンが長くなり、ミート率と方向性がよくなるわけです。まずはシャドースイングを繰り返し、この動きを正しく覚えましょう。

レベルターンでバランスよくスイングする

シャドースイングで体の動きを覚えたら、余計な力を入れずに、バランスよく振ってみよう。右肩の動きを止めなければ、ヘッドが低く出て、インパクトゾーンが長くなる

○:右肩をレベルに回す

前傾させた背骨を回転軸にして、右肩をレベル(水平)に回す。ターゲットに右肩を突き出すイメージが効果的

✕:右肩が下がると曲がる

ボールを高く上げようとすると、右肩が下がり、体が右に大きく傾いてしまう。初・中級者はこのミスが多い

西山ゆかり
●にしやま・ゆかり / 1982年生まれ、神奈川県出身。162cm。08年にプロ入りし、15年のmeijiカップでツアー初優勝。17年のバンテリンレディスで2勝目をあげた。攻撃的なゴルフが魅力。フリー。

ラウンド直前でも効果あり!
タオル素振りの音でスイングリズムを安定させる

タオル素振りはリズムを安定させるだけでなく、切り返し以降に上半身や腕の力を抜く感覚もマスターできる

ボールを打つ練習だとリズムがわかりにくい

ドライバーはリズムが一定になれば軌道が安定しますし、大きなミスも出ません。でもボールを打つ練習だと、リズムが安定しているかどうかがわかりにくいですよね。そこでオススメなのが、タオルを使った素振りです。

タオルの先端を 「ひと巻」します

ポイントは素振りをしたときの音。リズムが安定していれば、フォローの位置でビュンと音が鳴る。でも、打ち急ぐと音が手前で鳴ってしまいます。体が早く開くと音が鳴らないこともありますね。タオル素振りなら腕の力が抜けて下半身リードも身につくので、手打ち解消にもつながります。

タオルが垂れてしまうのは手首のリリースが早すぎ!

インパクトより手前でタオルの先が垂れてしまうのは、手首のリリースが早すぎるのが原因。腕に力が入りすぎている可能性が高い

山村彩恵
●やまむら・さえ / 1992年生まれ、福岡県出身。155cm。12年のプロテストに合格し、ツアーに参戦中。現在は上田桃子や小祝さくらも指導する辻村明志プロのもとで腕を磨いている。サマンサタバサ所属。

構成=小山俊正、鈴木康介、野中真一、編集部
写真=圓岡紀夫、相田克己、中野義昌、高橋淳司

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