菅沼菜々の“美しいスイング”を解説!P3でクラブは「立てて」上げている

スイングはポジションごとに最適な形があり、その形をつなげていくことが美しいスイングをマスターする近道だ。

この指導法で、多くのアマチュアのスイングを直し、美しくしてきた山形陵馬コーチがツアープロの連続写真を例に徹底レッスン!

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【P3 バックスイングで左腕が地面と平行】
クラブは「立てて」上げるのがパワフルインパクトへの序章

菅沼菜々・P3のお手本

P2からP3にかけて、左肩が体の中心まできているのが、十分な回転をしている目安。手先や腕のローテーションはなく、胸・肩の回転でポジションを移動させます。そのため、P3にきた段階で右腕は左腕よりも高い状態をキープし、グリップエンドはボールよりも手前を指しているのが正しい状態です。

左肩が体の中心までくる
右腕が左腕よりも高い状態をキープ

「アップライトに上げすぎなのでは?」という声が聞こえてきそうですが、菅沼プロもここからヘッドをループさせてインサイドからボールをヒットしています。クラブを”立てて”上げることがインサイドから下ろす準備となっているのです。

グリップエンドはボールよりも手前側を指す

グリップエンドがボールよりも奥側を指すのは、手先でクラブを操作し、腕のローテーションが起こっている証拠

【P4 トップ】
右サイドを積極的に動かして深いトップを作る

永井花奈・P4のお手本

P4では、胸が完全に飛球線後方に向いているのが理想。P3からさらに上体を深く回していきましょう。バックスイングで右ヒザのポジションをキープしようとする人がいますが、その必要はありません。むしろ、右ヒザを伸ばしていくことで深い捻転が得られます。永井プロのように左肩を右モモの内側ぐらいまでもってこられると最高ですね。

右ヒザは伸ばしてもOKなんです

また、この段階ではじめて右腕が外旋し、シャフトポジションがP1のシャフトプレーンと平行になる。ヘッドの位置はいわゆる「レイドオフ」のポジションにあったほうが、P5以降にクラブを引っ張りながら加速させやすくなります。

P3(写真左)→P4(写真右)
体が硬くて十分な捻転ができない場合は、P1の時点で右足のツマ先を少し開いておくと骨盤が回転しやすくなる

いかがでしたか? P3とP4のポジションをマスターしましょう。

レッスン=山形陵馬
●やまがた・りょうま/ジュニア時代から活躍し、2010年にプロ入り。ミニツアー優勝などの実績を重ね、現在は東京・麻布の「FIVE ELEMENTS」でレッスンを行なっている。

構成=石川大祐
写真=小林司、ゲーリー小林
協力=FIVE ELEMENTS
撮影トーナメント=BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ、ニチレイレディス、パナソニックレディース、ワールドレディスサロンパスカップ、アースモンダミンカップ

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