35歳・女子プロ、息子の子育てについて語る!産後にツアー復帰したわけとは?
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ゴルフと育児の両立を目指す新米ママ
昨年4月、キャロライン・マッソンは第一子男児を出産。約1年間ツアーから離れ、3月中旬から復帰した。ひと昔前は引退し子育てするのが主流だったが、マッソンのようなママアスリートは増え続けている。とはいえ、産前産後にどういうトレーニングがよいのかなど、女性アスリートに必要な情報はまだ少ない。
「結局のところ、産後の体の状態は人によって違うし、自分で最良だと思う方法を試し続けるしかない」というのがマッソンの見解だ。マッソンの場合、まずは大切な息子の子育てを優先し、出産後の7、8カ月はゴルフから完全に離れた。さらに心身ともに回復してきて「ゴルフができるかも」と感じたときから復帰の準備をはじめた。
ところが、産後はじめてボールを打って「あ、これ、復帰は無理だわ。体にキレがなさすぎる」と危機感を感じた。そこで、トレーナーさんと「ゼロからスタートしよう」と本腰を入れた。最初のころは体が疲れやすく、息子の世話もあるため、トレーニングと練習合わせて1日に2時間ほどが精一杯だった。
日が経つにつれ、徐々に強度を上げていった。自分の両親や義父母が来てサポートしてくれたことで、長時間の練習もできるようになっていった。
ツアー復帰後は息子と一緒に転戦している。「息子のべントンはたくさん寝てくれるの。睡眠時間は毎日11時間ぐらい」と、なんとも親孝行な子だ。また、マッソンの夫は世界ランク1位のネリー・コルダのキャディを務めているため、夫婦で協力しながら子育てしている。
ちなみに、肝心のゴルフは苦戦中。持ち味の堅実のプレーで、12年間守り続けてきたシード権の維持が危うくなってきた。マッソンはそんな状況も受け入れている。
「復帰したばかりなので優勝など具体的な目標は設定せず、まずはやれるところまでやってみようと。試合に出場できていることに感謝します」新米ママは手探り状態で、ゴルフとの両立を目指す。
いかがでしたか? これからのマッソンの活躍に期待です。
CarolineMasson キャロライン・マッソン
●1989年生まれ、ドイツ出身。13年から米ツアーに参戦し、16年に「マニュライフLPGAクラシック」で初優勝。リオ五輪にもドイツ代表として出場した。
写真=南しずか
PHOTO&TEXT Shizuka MINAMI
●みなみ・しずか/東京都出身。 2009 年より米女子ゴルフツアーを取材。ゴルフ雑誌や「ナンバー」「SportsIllustrated」などスポーツ誌に写真を提供。
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