シニアプロの“パターの握り方”とは?左手人さし指に秘訣あり

ゴルフを長年続けているとスランプに陥ることがあるが、とりわけパットは悩みすぎるとイップスを発症してしまう。これを防いで上達する方法を伝授!

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カップインするならどんな打ち方でもOK

「ヘッドの引き方はまったく気にしません。外に上がってもインに引いてもボールを真っすぐ打ち出すことに集中します」(篠崎)

ジュニアの育成にも尽力している篠崎紀夫は、子どもたちがパットをしている姿を見て、スランプ脱出のヒントをつかんだという。

「子どもはボールをカップに入れることに夢中で、それしか考えていません。構え方や打ち方は自由で、セオリーにまったくこだわらない。そこで私も、スクエアにきっちり構える、ヘッドを真っすぐ引いて真っすぐ出す、といったことは考えず、自分が一番打ちやすい方法を追求しました。グリップは左手人さし指を伸ばす独自の握り方にして、スタンスをややオープンに。ボールのロゴを目標方向にきっちり合わせることもやめました。転がりをイメージし、スパットに向けてボールを真っすぐ打ち出す。これに集中すると、思考も打ち方もシンプルになり、悩まずに打てますよ」

使用歴は15年以上

スパットは10センチ以内愛用のオデッセイ・ホワイトホット。このパターでレギュラーツアーの初優勝(2007年)を達成し、それ以降も使い続けている

Point1:スクエアにこだわらず独自のスタイルを見つける

パターのシャフトは32.5インチ!

ボールの近くに立ち、スタンスをややオープンにするのが篠崎流。スクエアにきっちり構えても、真っすぐ打てるとはかぎらない。それよりも構えやすく、打ちやすい、自分なりのスタイルを見つけることが大事

左手人さし指を伸ばす

一体感を高めるために、左手人さし指を伸ばして、右手の中指、薬指、小指の上に乗せる。ツアープロでほとんどいないというオリジナルの握り方

Point2:スパットに向けてボールを真っすぐ打ち出す

パットのラインを読んでボールの転がりをイメージしたら、そのライン上にスパットを設定。フックラインでもスライスラインでも、スパットに向けてボールを真っすぐ打ち出すことに集中する

スパットは10センチ以内

ボールの近くにスパットを設定したほうが、狙いやすく、成功しやすい。視野のなかにボールとスパットが入るため、頭が動かず、ヘッドアップのミスを防げる

レッスン=篠崎紀夫
●しのざき・のりお/1969年生まれ、千葉県出身。162㎝、69㎏。レギュラーツアー1勝。19年にシニア入り。翌年初優勝し、賞金ランキング2位。21年はシーズン3勝をあげてシニアツアー賞金王に輝いた。北谷津ゴルフガーデン所属

構成=小山俊正 
写真=田中宏幸
協力=取手国際ゴルフ倶楽部

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