ベストスコア更新のチャンスは “夏”!「春秋は時期は良いけど…」
今年の夏も暑すぎて、ラウンドに行くのが嫌になる。しかし、「夏がいちばんいいスコアが出やすいですよ。とくにアマチュアゴルファーは」とマスター今野。
高温や日差しによって体力も集中力も奪われるはずなのに、本当にそうなの?
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真夏の「スコアが出にくい」悪条件は“暑さ”だけ!
テル 練習場での調子がよくてさ〜。明日にでもラウンドに行きたいんだけど。
今野(マスター) おっ!今ならいいスコアが出そうな予感がします?
テル うーん……。ただこう暑くてはねぇ。
今野 でも、コース的にはもっともいいスコアが出る条件はそろっているので、私はベストスコアを更新したい人には、今こそ積極的にラウンドするのをオススメしています。
テル 「今こそ」って、灼熱の今!?
今野 はい。夏って、好スコアが出やすい条件がそろっているんですよ。「暑い」以外すべてが。
テル 暑い以外にも、ラフが深い、長いとか悪条件があるじゃない。
今野 一般営業のゴルフ場のラフって、それほどじゃないですよね。ボールがほどよく浮いて逆に打ちやすかったり。以前、トーナメントを開催するコース管理の人に話を聞いたら「刈るより伸ばすほうが管理は何倍も大変」といっていました。
テル 思い出してみるとヘビーラフなんてほとんどないか。でも、ほかに夏だといいことって何?
今野 夏の反対の冬を考えるとすぐ出てきますよ。
テル 冬にいいスコアが出にくい理由……。寒くて「体が動きにくい」「ボールが飛ばない」とかかな?
今野 はい!正解です。夏はその反対で
●体が思うように動く、回る
●ボールが飛ぶ
●地面がやわらかい
●ラフやグリーンでボールが止まりやすい
●強風が吹きにくい
●ケガしにくい
テル 6つも出てきた!でもそれは夏と冬の違いであって、ハイシーズンの春や秋はもっといいんじゃない?
今野 それが違うんですよ。気候は過ごしやすくて最高かもしれませんが、コースコンディションはプロや上級者は「簡単ではない」といいます。春芝の新芽は緑に色づいてきますが、密度が薄くてボールが沈む。秋の枯れはじめは、水分量は低いけど密度は濃くてフライヤーが起こりやすい。見た目とのギャップが生じやすく、また春、秋ともに緑と枯れ芝がコース内にまばらに存在するのも厄介です。
テル 7月の女子ツアーの大東建託・いい部屋ネットレディスで川﨑春花選手が ホールの最少ストローク(パー72)を更新(通算28アンダー)したけど、それも夏だからなんていえる?
今野 ひとつの要因ではあると思います。
テル じゃあ本当に夏は、コンディション的には最高なのか。
今野 日焼けや火傷と同じですから、回復するために体力を使う。だから日焼け止めをきちんと塗ることが大事だし、真夏の水分補給は1ホールで200ミリリットルは必要といわれています。
テル 18ホールで3.6リットルも!?
今野 私も実際にハーフで、500ミリのペットボトル4本弱を飲んでいますよ。
テル そうか……。そうなんだ……。となると……
今野 どうしました?
テル いや、ペットボトル7、8本もっていく。それを大きい水筒にしたとしても大変だなと思ってさ。
今野 体力だけでなく集中力もスタミナが切れると落ちます。夏バテは病気みたいなもの。暑かったらガブガブ飲んで予防して、元気にプレーしましょう!
真夏でも蝶ネクタイにベストだから “暑さ対策上手” になった今野
今野のゴルフウエアは、年間通してベストに長ズボン。蝶ネクタイも着けるので襟元までしっかり締める。「それで夏、暑くないの?とよく聞かれますが、暑いから人一倍暑さ対策を徹底しています」とのこと。
ラウンド中に4リットル近く飲むのは「ミネラルをとりたいから麦茶」。日焼け止めは「メイク落としを使わないと落とせないのが難点ですが、汗でも流れないアスリート向けを使っています」。
これで真夏でも18ホール戦えるパフォーマンスを維持している
いかがでしたか? 暑さ対策を万全にして、条件が整う夏にベストスコア更新にチャレンジしてみてください。
マスター今野一哉
●こんの・かずや/1982年生まれ。本企画「スナックこんちゃん」のマスター兼ゴルフのプロコーチ・RainbowFM(88.5MHz)の「サタマ二♪」(第2土曜15:00-16:00オンエア)で、ラジオパーソナリティも務める。キッズゴルフクラブ代表。
写真=鹿野貴司
イラスト=野村タケオ
協力=LaFace
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