パターのライ角が合ってないとなぜミスが出る?「フェースの向き以外にも…」
「ライ角が大事」と聞くが、それはアイアンだけではなくパターも!
パターのライ角が合っていないことでのデメリットと、ライ角を合わせることの効果とメリットを徹底解説する。
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Q:ライ角どおりじゃないとなぜミスが出るのか?
A1:フェースが真っすぐ向かないから!
ライ角どおりに構えればフラットフェースは真っすぐになる(画像中央)
フラット:フェースは左を向く(画像左)
アップライト:フェースは右を向く(画像右)
A2:体とヘッドの”不適切”な距離がストロークと打点に悪影響を与える
アップライト
「ライ角よりもアップライトに構えてしまう」は、ボールと体の距離が近づきます。すると、テークバックはインサイドに引きすぎ、フェースはクローズの向きで上がりやすくなる。そこからボールに向かってはインサイド・アウト軌道になり、その反動でフェースが開くため、右プッシュが出てしまうのです。
また、打点もトゥ寄りになりやすいので、インパクト時にフェースが開くほうに動いてしまうのも右プッシュを誘発する一因となっています。
フラット
「ライ角よりもフラットに構えてしまう」は、ボールと体の距離が遠くなるため、ヘッドがアウトサイドに上がりやすくなる。テークバック時のフェース向きはオープンになり、ダウンスイングの軌道はアウトサイドから入ってくる。そして、開いたフェースを閉じてクローズフェースでインパクトしてしまうから引っかけが出やすくなるのです。
打点もヒール側に寄りやすく、インパクトでフェースが閉じるのと合わせて左に打ち出してしまう傾向が強まります。
ライ角の変化=フェース向きの変化
ほかのクラブに比べれば小さいですが、パターにもロフト角がついています。通常のパターでは2から4度くらいですが、ロフトがあるとライ角の変化に対応して「アップライトになれば右、フラットになれば左」とフェース向きが変化します。アマチュアの調査結果もその傾向が如実に出ていて、ライ角が合わない、合わせていないのがミスの原因のひとつであることは間違いないでしょう。
しかし、ロフトが少ないパターにおいて、ライ角の変化が引き起こすフェース向きの変化は限定的。じつは、単純にフェース向きの話だけにとどまらない”複雑”なことなのです。
いかがでしたか? ライ角どおりの構えを意識して練習してみてくださいね。
レッスン=山本比嘉利
●やまもと・ひかり/1992年生まれ、埼玉県出身。PGAティーチングプロA級。難しい言葉はいっさい使わないわかりやすさに定評があり、GolfSchoolEPAC銀座やオンラインでレッスンを行なっている。TEAM EPAC ACADEMY所属。
構成=石川大祐
写真=小林司
協カ=ジャパンゴルフスクール、ピンゴルフジャパン
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