ショートゲームの“ミスを防止する簡単テク”!人気プロ3人が解説
グリーンを外したとき長いパットが残ったときにボギーになってしまうピンチを防ぐショートゲームのワザをツアープロが伝授! ミスなくしっかりリカバリーしたいときはこのスコアメイクに役立つヒントをぜひお試しあれ!
最初はアプローチのダフリのミスを防ぐコツを篠原まりあプロが解説。
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左手主導ならソールが滑りクラブの抜けがよくなる
ダフリのミスは、右手を使ってボールを打ちにいくことが大きな原因。そこで私は、右手の力を抜き、ダウンスイングでの左手のリードを強くします。左手主導で振ると、ソールが滑ってクラブの抜けがよくなるからです。
このときスタンスだけでなく、肩と腰を開いて構えるのがコツ。手とクラブを振るスペースが広くなるうえに、左回転がスムーズにできる。小さな振り幅でもフォローで目標と正対するように体をしっかり回しましょう。
右手が強いとダフリ頻発
右手に力を入れて打ちにいくと、クラブが地面に刺さったり、抜けが悪くなったりして、大きなミスになってしまう
「オープンに構えれば体を左に回しやすくなります」(篠原)
回転が止まる
体の正面で打とうとすると回転が止まり、ボールの手前を叩いてしまう
体をしっかり回す
フォローで目標と正対するように体を回し続ける。体の回転と腕の振りをそろえてスイングしよう
篠原まりあ
●しのはら・まりあ/1996年生まれ、大分県出身。162㎝。15年にプロテスト合格、同年の新人戦優勝。19年に初のシード入り。23年はレギュラーツアー3試合、ステップアップツアー19試合に出場し、京都レディスオープン13位。フリー。
次は、バンカーのアゴが高くてピンが近いという状況からのミスなく脱出する方法を鶴岡果恋プロが解説!
高い球が出る構えを作ったらホームランを恐れずに思いきり振る
アゴが高くてピンが近いというケースは、構え方が重要ですね。私の場合、スタンスを広くして下半身を安定させたら、サンドウエッジのフェースを大きく開き、ヘッドをボールからあえて離して構えます。
ボール1個から1個半くらいヘッドを離すと、インパクトでボールの手前にヘッドを落としやすくなる。そして上からドンと砂を叩けば、ボールが高く上がる。ホームランを恐れずに思いきり振ることが大切です。
ピンが近くてボールを飛ばしたくないときほどヘッドをボールから離す
アゴに当たって脱出失敗!
フェースを開くことが不十分で、かつヘッドをボールに近づけて構えると、ボールが低く飛び出てしまう
スタンスを広くする
スタンスを通常より広くして、下半身を安定させる。体の重心を下げると、ボールはより高く上がる
鶴岡果恋
●つるおか・かれん/1999年生まれ、神奈川県出身。166㎝。18年にプロテスト合格。23年はレギュラーツアー28試合に出場し、ニチレイレディス5位タイなどベスト10入り3回。明治安田所属。
最後は、パットでのヘッドアップのミス防止術を植竹勇太プロが解説!
結果よりもスパットに向けてボールを打ち出すことに集中!
実戦では結果が気になるあまり、ついヘッドアップをしてしまう。これを防ぐために、僕はスパットを近くに設定し、そこに向けてボールを打ち出すことに集中します。
ボールから10センチ以内が目安で、このスパットを見続ければ、頭が上がらず、ボールを強くヒットできます。その後は頭の位置をキープしながら、「目」でボールの転がりを追う。肩をしっかり動かしてフォロースルーを低く長くとると、距離感も方向性もよくなりますよ。
ヘッドを低く長く出す
「フォロースルーをしっかり出すと、インパクトでパンチが入るミスも防止できます」(植竹)
打球を「目」で追いかける
体が流れないように頭の位置をキープ。首の付け根を支点に顔の向きを左に少しズラして、打球を目で追う
練習するときもスパットを意識し習慣化することが大事
植竹勇太
●うえたけ・ゆうた/1995年生まれ、北海道出身。163㎝、63㎏。正確無比なショットに定評があり、フェアウェイキープ率はつねに上位にランクイン。今シーズンはツアー初優勝に期待。セガサミーホールディングス所属。
構成=小山俊正
写真=田中宏幸、相田克己
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