最強アイアンを石井良介が徹底解説!試打した感想は?
「機能性の高いアイアンでゴルフをラクにしたいけど、見た目にもこだわりたい!」というのは、多くのアマチュアの本音ではないだろうか。そんなゴルファーの願いをかなえてくれるアイアンがキャロウェイの「APEXシリーズ」から新登場。
【関連記事】約10万円でタイで豪華ゴルフコンペに参加できる!3泊2ラウンドのお得旅
AIフェース✖️フォージド製法
すべての機能に妥協なし
打ったら誰もが”トリコ”になる
「Ai200」と「Ai300」と名づけられた今作は、中空構造でありながらすっきりとした見た目はいわゆる「一枚モノ」のアイアンを思わせる。
そのネーミングからも想像できるとおり、キャロウェイ独自のAIを用いたフェース設計は、同社のドライバー「Ai SMOKEシリーズ」と同様に打点ブレへの強さが光る。
また、今作はボディもフェースも「鍛造」で作られており、打感や打音がとてもいいのも大きな魅力のひとつ。
機能・見た目・打感、すべてにこだわりたいゴルファーに向けたこの“最強アイアン”を石井良介プロが徹底試打。その性能について語る。
Ai200
S P E C
●ボディ素材/軟鉄(S25C)
●フェース素材/ステンレス(高強度455SS)
●ロフト角(#7)/30度
●シャフト(フレックス)/N.S. PRO MODUS³ TOUR 105(S)、N.S.PRO 950GH neo(S)
●長さ(#7)/37.0インチ
※9月6日発売予定
Ai300
S P E C
●ボディ素材/軟鉄(S25C)
●フェース素材/ステンレス(高強度455SS)
●ロフト角(#7)/29度
●シャフト(フレックス)/N.S.PRO 950GH neo (S)、N.S.PRO750GH neo (S)、RECOIL DART 6 for Callaway (UNI)
●長さ(#7)/37.25インチ
※9月6日発売予定
所有感を満たすルックス
鍛造の生み出す打音と打感が秀逸
まずは、この見た目ですよね。とてもシャープでカッコいい。ひと目で中空だと気づく人は少ないでしょう。
契約プロにも使用者の多いAPEXシリーズから、このアイアンを出してきた意味というのがとてもよくわかりますね。
そして打感もめちゃくちゃいい! ボディもフェースもフォージド(鍛造)で作られているということで「中空もここまできたか」と正直、驚きを隠せません。
打音についても中空にありがちな「パキーン」と弾くようなものではなく、どちらかというと「バシッ」っとした重みのあるサウンド。
打感と打音はフィーリングに直結してくる要素なので、打ち手として非常に心地よさを感じました。
バックフェースからアドレスカット、細部にいたるまで「見た目」に対する作り込みがなされている。従来の「APEX CB」や「APEX PRO」を使っていた人もスムーズに移行できるだろう
アマチュアの打点分布を分析アイアンも「Ai フェース」の時代に
やはりキャロウェイといえば、この「Ai スマートフェース」。
平均スコア80台のアマチュアの打点データを大量に集積し、それをもとに最新AIを使って設計されたフェースのことですが、ドライバーではもはや“おなじみ”になっています。
じつは、AI設計のフェースがキャロウェイのアイアンに搭載されたのは今作がはじめてではありませんが、着実に進化を続けています。
簡単にいえば「どこで打っても芯」に感じる。ボール初速や打ち出しの打点による変化が極端に少ないので、これは打点ブレが多いアマチュアにとってはとてもありがたい機能ですよね。
初速や打ち出しが安定すれば飛距離のブレも小さくなるので、スコアアップに直結します。
フェースの裏面は“真っ平ら”ではなく、わずかながらに“ウェーブ”している。それぞれ打点に対して最適なフェース厚にするための「偏肉設計」だ
まさに〝実戦に強い〟アイアン
高初速・高弾道で「飛んで・止まる」
上品な寛容性の「Ai200」
やさしさ全開の「Ai300」
「Ai200」と「Ai300」のどちらにも共通していえるのは「打ち出しが高く、ボール初速が速い」ということです。風に負けない力強いボールが空高く舞い上がり、ストンとグリーンに落ちる。
スピンも少なすぎず多すぎずの“適量”なので、中空にありがちな 「飛ぶけどグリーンに止まってくれない」なんてこともありません。
つかまりもいいので、積極的にフェースローテーションを行なう必要もないでしょう。
「Ai200」はよりシャープな見た目から、ターゲットに対して「バチッ」とイメージを出していきたい人向け。
もともと難しいアイアンを使っていて「見た目の違和感はもちたくないけど、もう少しクラブに頼りたい」という人には“ドンズバ”です。
「Ai300」はやさしさが全開。トップブレードにやや厚みがあり、グースも少し入っているので「見た目からしっかりとやさしさを感じたい!」という人はこちらをチョイスしてほしいです。
「飛ぶ・上がる・止まる」は、やさしいアイアンの3大要素。そのすべてを満たしたうえに、打感や見た目などの「フィーリング」の部分にも妥協がない。まさに唯一無二の“パーフェクト・アイアン”だ
Ai300は、やさしさがより強調されている。見た目のやさしさが安心やリラックスにつながり、それはナイスショットを生み出す大切な要素となる。もう「難しいアイアンを打ちこなすのがカッコいい」なんて時代とはオサラバだ
試打・解説=石井良介
● いしい・りょうすけ/1981年生まれ、神奈川県出身。PGAティーチングプロ資格をもつプロゴルファー。アマチュアのリアルなスイングや感情に訴えかけるアドバイスが多くのゴルファーを開眼させ、全国で行なうレッスン活動はつねに満員。
レッスンの日程はインスタグラム(@ryosuke.ishii.214)などで開示中。
構成=石川大祐
写真=小林 司
協力=ハンズゴルフクラブ(グループレンジ)
●商品の問い合わせ/キャロウェイゴルフ ☎ 0120-300-147 callawaygolf.jp
【あわせて読みたい】
「7番アイアンで200ヤードも飛ぶ」ってマジ!?“飛距離”に特化したアイアン4選
7番ウッドを選ぶ時の「4つのポイント」!最新15モデルを試打解説