最新ドライバーは「曲がらない」!アマが選ぶ1番飛んだモデルって?
クラブのなかで、もっともテクノロジーの進化が著しいのがドライバー。さまざまなタイプがあって、どれも「飛んで曲がらない」と高い評価を得ている。
その人気・話題の新作ドライバーたちは、どんなゴルファーに合うのか?編集部が気になるドライバーを絞って、ギアのご意見番・鹿又芳典に試打・解説を依頼。
鹿又に加え、タイプの違う3人のアマチュアのコメントも参考に、いちばん飛ぶドライバーを手に入れよう!
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「明日ラウンドで使いたい」と「1番飛んだ!」 1本は?
20本のドライバーを打ったシニア代表の氏家さん。セミアスリートの編集M。アベレージゴルファーのライターN。
タイプの違う3人のアマチュアが20本試打したなかから「1番飛んだ」と「明日、ラウンドで使いたい」ドライバーを1本ずつ選んだ。
シニア代表 氏家英助さん
【1番飛んだ!】プレステジオ13
マジェスティの「プレステジオ13」はガンバって飛ばそうとしなくても、楽に振って200ヤードを超えてくれたので飛距離性能が1番高いと感じました。
ただクラブ重量が軽いだけではなく、タイミングがとりやすいシャフトだったので、ミート率も高くインパクトが安定していました。
【明日ラウンドで使いたい】ゼクシオ13
ゴルフ歴40年ではじめて「ゼクシオ」のドライバーを打ちましたが、1球目からナイスショットが出たし、その後もいい弾道を連発しました。
ヘッドだけではなく、シャフトやグリップも含めてとても振りやすかったので、明日のラウンドで使っても好スコアが期待できますね。
セミアスリート 編集M
【1番飛んだ!】パラダイム Ai SMOKE MAX D
1発の飛びなら私のHS(40m/秒)で唯一260ヤードを超えた(265ヤード)「スーパーエッグ」なんですが、「MAX-D」は全球いつもより飛んだ、ということで1位に。
単純にボール初速が上がるんですが、打点がズレても初速が大きく落ちない。つかまった球で安定して飛ばせるドライバーです。
【明日ラウンドで使いたい】G430 MAX 10K
コレと「Qi10 MAX」。実戦で使うとしたら、慣性モーメント1万超えの2本がよかった。
とくに「10K」は、インパクトしたときに今までだと「曲がっちゃう!」と思った感覚の打球がそれほどでもなく「これはセカンドがいいところから打てるな」と感じたので、すぐにコースで使いたいです。
アベレージ ライターN
【1番飛んだ!】ゼクシオ エックス
「Ai SMOKEシリーズ」や「G430 MAX 10K」も安定して飛んでいましたが、センターヒットしたときに1番飛距離が出たのが、意外にも「ゼクシオ エックス」!
海外メーカーと比較しても互角以上のボールスピードが出ていて球筋もキレイ。国内メーカーの飛距離性能も侮れませんね!
【明日ラウンドで使いたい】パラダイム Ai SMOKE MAX
前作の「パラダイム」と比較しても、あきらかに打球の曲がり幅が少ない。真芯からボール2個くらい外れたときでも、フェアウェイをキープできる範囲内までしか曲がらないのですごく実戦向き。
とくにヒールヒットしたときも変な打球が出ないし、飛距離ロスが少ないのが気に入りました。
「曲がらない」&「多様化」がドライバー選びを楽しくする
最近の新ドライバーの特徴は、とにかく曲がりにくくなったこと。これまでドライバーの進化は飛距離への挑戦でしたが、新作は曲がり幅が少なくなったモデルが増えたことが印象的です。
ただし、曲がらないにもふたつのタイプがあります。ひとつは「G430 MAX 10K」や「Qi10 MAX」のように慣性モーメントを大きくして、ミスヒットしてもヘッドをブレにくくしたタイプ。もうひとつはキャロウェイの「Ai SMOKE」のようにAIが開発したフェースの効果で、ボールの方向性を補正してくれるタイプ。曲がり幅を抑えるアプローチが違っているところが興味深いです。
ここ数年のドライバーはどのメーカーも“飛んで曲がらない”を追求していましたが、今年はドライバーが多様化していますね。プロギアからはルール不適合の500㏄の高反発ヘッドが発売されたり、つるやゴルフからもヘッドだけでなくシャフトもルール不適合のモデルが登場しました。競技では使えないとしても、一般ゴルファーにとっては選択肢が増えるのでドライバー選びが楽しくなるはず。
もうひとつのトレンドは、軽量モデルの完成度が高くなったこと。「Ai SMOKE MAX FAST」や「G430 MAX 10K HL」などはシニアゴルファーだけでなく、40代のアベレージゴルファーでも十分に使えるドライバーです。
いかがでしたか? この記事を参考にお気に入りのドライバーを見つけましょう!
試打・解説=鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。
ベテラン編集者M
●ドライバーのHS40前後、平均スコア85。ゴルフも編集者歴もベテランの域で「ドライバーは飛距離じゃない!」というが、それも強がりになってきた50歳。
シニア代表・氏家英助さん
●ドライバーのHS30後半、平均スコア90台。同年代の仲間とゴルフ同好会を結成し、月4~6でラウンドを楽しむ80歳。メンバーに負けない飛距離がほしい!
ゴルフライターN
●ドライバーのHS42前後、平均スコア90前後と、世の一般男性ゴルファーに多いタイプ。ギアの知識はかなり豊富で、あらゆるゴルフメディアで執筆中。
構成=野中真一、編集部
写真=田中宏幸
協力=ジャパンゴルフスクール
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